
日本野球機構(NPB)は、12月9日に2025年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、他球団から必ず1人以上指名する。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での飛躍が期待される。ここでは、今季の現役ドラフトで特に注目したいパシフィック・リーグの投手を紹介したい。
浜屋将太
[caption id="attachment_239799" align="aligncenter" width="530"] 埼玉西武ライオンズの浜屋将太(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:176cm/79kg
・生年月日:1999年1月26日
・経歴:樟南高 - 三菱日立パワーシステムズ
・ドラフト:2019年ドラフト2位(西武)
プロ6年目の今季は育成契約から這い上がり、16試合に登板した浜屋将太。貴重な中継ぎ左腕となるだけに、現役ドラフトの対象となれば注目の存在となるだろう。
2019年ドラフト2位で埼玉西武ライオンズに入団すると、ルーキーイヤーは中継ぎで開幕一軍入り。
シーズン途中からは先発に回り、最終的に12試合登板(8先発)で3勝3敗、防御率4.97を記録した。
しかし、以降のシーズンは一軍での登板機会が限られ、2022年から2年連続で一軍登板なし。昨オフに育成契約となり、背番号3桁から再スタートした。
それでも今季は、劇的な球速アップに成功し、7月末に支配下復帰。8月以降は一軍のブルペンに定着し、自己最多の16試合に登板した。
シーズン最終登板で3失点を喫し、防御率4.50と悪化したが、それ以前は防御率2点台と安定した投球を見せていた。
一方で、プロ6年目の26歳とチーム内でも徐々に厳しい立場になりつつある。現役ドラフトの対象となる可能性もありそうだ。
佐藤一磨
・投打:左投左打
・身長/体重:190cm/97kg
・生年月日:2001年4月16日
・経歴:横浜隼人高
・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位(オリックス)
高卒6年目の今季は、自身2度目となるウエスタン・リーグ最多勝を獲得した佐藤一磨。二軍では安定した投球を見せているが、一軍で本領を発揮できないシーズンが続いている。
横浜隼人高から2019年育成選手ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。高卒4年目の2023年にウエスタン・リーグ最多勝(8勝)に輝くなど、順調な成長曲線を描いた。
昨季は6月に支配下登録を勝ち取り、一軍デビュー戦でプロ初勝利を記録。同年は最終的に5試合の登板で1勝1敗、防御率5.40にとどまったものの、飛躍の足掛かりを掴むシーズンとなった。
だが、高卒6年目の今季は、開幕からファームが主戦場に。一軍ではシーズン後半に3試合に先発したが、1勝1敗、防御率6.75と目立つ結果を残せなかった。
一方、二軍では18試合登板で10勝3敗、防御率1.83の好成績を収め、2度目の最多勝を獲得。
190センチの大型左腕とスケールも魅力なだけに、現役ドラフトの対象となれば、多くの球団が興味を示すことになるだろう。
津森宥紀
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/87kg
・生年月日:1998年1月21日
・経歴:和歌山東高 - 東北福祉大
・ドラフト:2019年ドラフト3位(ソフトバンク)
貴重なサイド右腕としてブルペンを支えてきた津森宥紀。しかし、プロ6年目の今季は不調に陥り、一軍での登板機会が半減した。
東北福祉大から2019年ドラフト3位で福岡ソフトバンクホークスに入団した津森。プロ2年目の2021年に一軍のブルペンに定着した。
2023年には自己最多の56試合に登板し、4勝4敗22ホールド、防御率3.51をマーク。
昨季は48試合の登板で5勝2敗17ホールド、防御率2.13と安定した投球を披露。4年連続で40試合登板をクリアするなど、ブルペンに欠かせない存在となった。
ところが今季は、開幕一軍スタートも状態が上がらず、一軍と二軍を行き来するシーズンに。
最終的に一軍では22試合の登板で1勝1敗3ホールド、防御率3.38と大きく成績を落とした。特に被打率.300と打ち込まれる場面が目立った。
来季の復活が期待されるが、選手層の厚いチームに所属するだけに、現役ドラフトの対象となる可能性も否定できない。
廣畑敦也
[caption id="attachment_239798" align="aligncenter" width="530"] 千葉ロッテマリーンズの廣畑敦也(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/83kg
・生年月日:1997年12月3日
・経歴:玉野光南高 - 帝京大 - 三菱自動車倉敷オーシャンズ
・ドラフト:2021年ドラフト3位(ロッテ)
3年連続で8試合の一軍登板にとどまるなど、出番が限られている廣畑敦也。心機一転、新たな環境に身を置くことも1つの選択肢になるだろう。
三菱自動車倉敷オーシャンズから2021年ドラフト3位で千葉ロッテマリーンズに入団した廣畑。即戦力の期待を受け、ルーキーイヤーから開幕一軍入り。
同年はロングリリーフなどあらゆる起用に応え、30試合登板で0勝1敗2ホールド、防御率4.91を記録した。
しかし、翌年以降は一軍での登板機会が減少。昨季はプロ初セーブを挙げたが、8試合の一軍登板にとどまった。
プロ4年目の今季も、8試合の登板で防御率5.87と目立つ成績を残せず。
一方、二軍では36試合登板、5勝2敗、防御率1.60の好成績をマーク。環境の変化によって覚醒を遂げるケースもあるだけに、現役ドラフトの対象となれば、面白い存在となりそうだ。
堀瑞輝
・投打:左投左打
・身長/体重:177cm/89kg
・生年月日:1998年5月10日
・経歴:広島新庄高
・ドラフト:2016年ドラフト1位(日本ハム)
2021年に最優秀中継ぎ投手に輝いた実績を持つ堀瑞輝。しかし、近年は低迷したシーズンが続き、現役ドラフトによる移籍も否めない立場となっている。
広島新庄高から2016年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒3年目の2019年に頭角を現し、オープナーやリリーフなどで53試合に登板した。
2021年には自己最多の60試合に登板し、3勝2敗39ホールド、防御率2.36の好成績を残し、最優秀中継ぎ投手を受賞。
ところが、翌2022年は41試合に登板するも、防御率5.82と安定感を欠いた。その後は一軍での登板機会が激減。
高卒9年目の今季は、わずか2試合の登板で防御率16.20と厳しい結果となった。
その一方、二軍では33試合に登板し、2勝2セーブ、防御率1.65、奪三振率10.47と優秀な数字を残している。
環境の変化によって復活を遂げるケースもあるだけに、現役ドラフトの対象となれば、注目の存在となりそうだ。
林優樹
[caption id="attachment_239800" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの林優樹(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:173cm/73kg
・生年月日:2001年10月29日
・経歴:近江高 - 西濃運輸
・ドラフト:2022年ドラフト6位(楽天)
プロ入り後の3年間でわずか1試合の一軍登板にとどまっている林優樹。現役ドラフトによって、環境を変えることも選択肢になりそうだ。
近江高時代には、エースとして3度の甲子園出場を経験した林。西濃運輸を経て、2022年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。
ルーキーイヤーは二軍で24試合登板、1勝1敗、防御率2.18、奪三振率10.89の好成績を収めたが、一軍での登板機会に恵まれず。同年オフには左肘の手術を実施した。
プロ2年目の昨季は、前年の手術の影響で出遅れて一軍登板なし。二軍でも1試合の登板に終わった。
故障が癒えた今季は、一軍キャンプメンバーに名を連ねたが、競争を勝ち抜けずに開幕二軍スタート。大半をファームで過ごし、シーズン終盤にようやく一軍デビューを果たした。
二軍でも43試合登板、4勝1敗、防御率3.69と目立つ数字を残せず、現役ドラフトの対象となる可能性も、否定できない立場となっている。
【了】