安藤ハザマは10月、インフラ老朽化対策を重要課題と捉え、下水道インフラの調査から改築に至る一連の技術を速やかに展開するため、専門チームを設置した。

  • バイオスマートコンクリート ひび割れの自己治癒状況

    バイオスマートコンクリート ひび割れの自己治癒状況

専門チーム設置の背景には、2025年1月に埼玉県八潮市で発生した大規模陥没事故のように、硫化水素による腐食が原因とみられる下水道管の老朽化が全国的な喫緊の課題となっている現状がある。

国土交通省の特別重点調査でも、腐食しやすいと判定された箇所で「緊急度I」の要対策延長が72kmに達しており、下水道管路の健全度向上は急務となっている。同社は、培ってきた知見を基に、管路損傷による陥没事故の未然防止に貢献するため、保有技術の展開と新たな技術開発に取り組む。

そのソリューションとして、硫黄酸化細菌によるコンクリート劣化を抑制し、効果が長期間持続する耐食工法である「防菌コンクリート」、強アルカリ耐性菌の代謝活動によりひび割れを自己治癒させ、鉄筋の腐食も抑制する「バイオスマートコンクリート」、既存構造物に専用モルタルを吹付け、「スラスラシート」と称する高分子シートを一体化させることで高い防食性能を発揮する「スラスラ工法」の三つを提供する。

同社は、今後も下水道インフラの健全度向上に寄与する技術開発を進め、専門チームで得た成果とともに技術を下水道管理者に提案し、安全な都市生活を支えるインフラ整備に貢献していくという。