(左から)東北楽天ゴールデンイーグルスの島内宏明、三木肇監督、柴田大地(写真:産経新聞社)

 NPBの世界では、ドラフト会議によって毎年多くのプロ野球選手が誕生する。その一方、戦力外通告などで退団する選手も同じように存在する。チームによっては“血の入れ替え”が断行され、多くの選手が非情宣告を受けることになる。ここでは、2025年オフに東北楽天ゴールデンイーグルスを構想外となった選手を紹介する。

柴田大地

[caption id="attachment_239025" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの柴田大地(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/94kg

・生年月日:1997年11月7日

・経歴:日体荏原高 - 日本体育大 - 日本通運

・ドラフト:2021年ドラフト3位(ヤクルト)

 

 昨オフに現役ドラフトで加入し、今季はプロ初勝利を挙げた柴田大地。しかし、一軍定着には至らず、移籍1年目で戦力外通告を受けた。

 

 日本通運から2021年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。ルーキーイヤーに一軍デビューを果たしたが、一軍での登板機会は限定的となった。

 

 

 プロ3年目の昨季は1試合の一軍登板にとどまり、同年オフの現役ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。

 

 新天地で迎えた今季は、嬉しいプロ初勝利をマークしたが、シーズンの大半をファームで過ごし、わずか6試合の一軍登板に終わった。

 

 二軍でも45試合登板、2勝2敗、防御率4.30と目立つ数字を残せず。

 

 楽天は今秋のドラフト会議で、投手を中心に指名。その煽りを受け、ドラフト会議後の10月29日に来季の戦力構想外が通達された。

 

 移籍からわずか1年で退団となり、他球団での現役続行を模索する。

島内宏明

[caption id="attachment_239026" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの島内宏明(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:180cm/75kg

・生年月日:1990年2月2日

・経歴:星稜高 - 明治大

・ドラフト:2011年ドラフト6位(楽天)

 

 5度の2桁本塁打を記録するなど、中軸打者としてチームを牽引していた島内宏明。しかし、近年は低迷したシーズンが続き、今オフに戦力外通告が言い渡された。

 

 明治大から2011年ドラフト6位指名で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した島内。2016年に外野のレギュラーへ定着すると、翌2017年から3年連続で2桁本塁打をマーク。

 

 

 2021年には141試合出場、打率.257、21本塁打、96打点の活躍で打点王に輝いた。

 

 さらに、翌2022年には142試合出場、打率.298、161安打、14本塁打、77打点の好成績を収め、最多安打とベストナインを獲得。

 

 ところが、2023年以降は成績不振に陥り、昨季は40試合の出場で打率.214と低調な結果に終わった。

 

 プロ14年目の今季は、シーズンの大半をファームで過ごし、一軍ではわずか5試合の出場に。

 

 二軍では59試合の出場で打率.282と一定の成績を残していたが、来季の戦力構想から外れることとなった。

德山一翔

・投打:左投左打

・身長/体重:177cm/87kg

・生年月日:2002年4月11日

・経歴:鳴門渦潮高 - 環太平洋大

・ドラフト:2024年ドラフト2位(楽天)

 

 プロ1年目ながら、左肘の手術を受けて長期離脱となった德山一翔。今オフに戦力外通告を言い渡され、育成選手として再スタートを切ることになった。

 

 環太平洋大時代には、2年秋の明治神宮大会・国際武道大戦で7回無安打投球を披露し、注目を集めた。4年時は故障に苦しんだが、計4度全国大会の舞台を経験した。

 

 

 最速153キロの本格派左腕と評価を得て、2024年ドラフト2位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。

 

 ルーキーイヤーの今季は、左肘の炎症により春季キャンプから出遅れた。5月下旬に実戦復帰し、二軍では5先発で1勝2敗、防御率3.00を記録した。

 

 しかし、7月下旬に左肘側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を実施し、長期離脱を余儀なくされた。

 

 来季はリハビリ中心となるため、今オフに育成再契約を前提とした戦力外通告を受けた。2026年中に復帰の足掛かりを掴みたいところだ。

阿部寿樹

[caption id="attachment_235948" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの阿部寿樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/85kg

・生年月日:1989年12月3日

・経歴:一関一高 - 明治大 - ホンダ

・ドラフト:2015年ドラフト5位(中日)

 

 今季はプロ10年目と節目のシーズンだったが、オフに非情宣告を受けた阿部寿樹。移籍後も長打力を示していたが、2025年は一気に出場機会を減らした。

 

 ホンダから2015年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団した阿部。プロ4年目の2019年にセカンドの定位置を掴んだ。

 

 

 同年は129試合の出場で打率.291、7本塁打、59打点の好成績をマーク。翌2020年は自身初の2桁13本塁打を放った。

 

 その後も安定した働きを見せていたが、2022年オフに涌井秀章との交換トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに電撃移籍。

 

 新天地では一定の出番を掴み、昨季は78試合に出場し、打率.227、9本塁打、32打点を記録。

 

 しかし今季は、春先に4番を任された試合もあったが、夏場以降はファームが主戦場に。最終的に43試合の一軍出場にとどまり、打率.219、3本塁打、8打点と低迷。

 

 来季の戦力構想から外れ、他球団で現役続行を目指すことになった。

小孫竜二

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/88kg

・生年月日:1997年9月15日

・経歴:遊学館高 - 創価大 - 鷺宮製作所

・ドラフト:2022年ドラフト2位(楽天)

 

 ドラフト2位入団と大きな期待が寄せられていた小孫竜二。しかし、思うようなパフォーマンスを発揮できず、入団3年目で戦力外となった。

 

 鷺宮製作所時代には、最速155キロの本格派右腕として注目を集めた小孫。入社3年目を迎えた2022年ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けた。

 

 

 即戦力としてルーキーイヤーからの活躍が期待されたが、わずか4試合の一軍登板に。

 

 昨季は二軍で25試合(71回2/3)を投げ、4勝2敗、防御率3.01と先発、中継ぎの両軸でまずまずの成績を残したが、一軍では登板機会が限られた。

 

 プロ3年目の今季も、シーズンの大半をファームで過ごし、二軍では45試合登板、1勝1敗、防御率4.37、奪三振率9.32といまひとつの結果に。

 

 シーズン最終盤に一軍昇格したが、1試合の登板に終わった。

 

 ドラフト会議後の10月29日に戦力外通告が言い渡され、プロ3年目にして、野球人生の岐路に立たされることになった。

山﨑剛

・投打:右投左打

・身長/体重:173cm/74kg

・生年月日:1995年12月29日

・経歴:日章学園高 - 国学院大

・ドラフト:2017年ドラフト3位(楽天)

 

 2023年には自己最多の117試合に出場するなど、一軍戦力となっていた山﨑剛。しかし、直近2年間は故障や病気に悩まされ、今オフに戦力外通告を受けた。

 

 国学院大から2017年ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーから一軍出場を重ねると、2021年にはシーズン終盤に遊撃のレギュラー格となった。

 

 

 同年は56試合の出場で打率.256、4本塁打、24打点を記録した。

 

 レギュラー定着には至らなかったが、その後も出場機会を増やした山﨑。2023年は代走や守備固めを中心に117試合出場、打率.203、2本塁打、19打点、13盗塁をマークした。

 

 しかし、昨季は春先から体調不良で長期離脱。同年はわずか5試合の一軍出場に終わった。

 

 プロ8年目の今季は、開幕前に左膝自家骨軟骨柱移植術を実施。一・二軍ともに試合出場がないままシーズン終了。ドラフト会議後の10月29日に来季の戦力構想外が通達された。

 

 

【了】