ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計127万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

「Z世代」のナゾが解ける本

10月の1位は『Z世代の頭の中』(牛窪恵、日本経済新聞出版)でした。

就活で第一希望の会社から内々定をもらったその日に、転職サイトを眺める女子大学生。彼女はなぜ、このような行動を取っているのでしょうか?

その答えは「この先、いつどうなるかわからないから」。たとえ一番行きたかった会社に就職しても、将来その会社が傾く可能性もあれば、自分自身や環境に変化があるかもしれない――。リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍といった不景気・大災害を多感な時期に経験してきたZ世代は、そんな不安感を持って生きているのかもしれません。

本書では豊富な調査とインタビューを通じて、Z世代の仕事と働き方、恋愛・結婚観、消費とSNS、友人関係などについて彼らの「頭の中」を解き明かした一冊。本記事の読者の中には、まさにZ世代だという人もいらっしゃるでしょう。本書を通じて「答え合わせ」や自己分析をしてみるのも面白いかもしれません。

言語化の前にしたい○○とは?

2位は、『壁打ちは最強の思考術である』(伊藤羊一、飛鳥新社)。

「自分の頭で考えろ」「何か斬新なアイデアを出して」。ビジネスシーンでよく聞くフレーズですが、「じゃあどうすればいいの?」というのが本音ではないでしょうか。

そこで本書が提案するのが「とりあえず口に出してみる」こと。頭の中にあることを、ありのままに話してみると、相手から答えや問いかけが返ってきます。それに対してまた自分の考えを口にして、その答えが返ってきて……と何度も繰り返すと、モヤモヤしていた考えが言語化され、スッキリと整理されていくのです。本書ではこれを「壁打ち」と表現しています。

著者は、67万部超のベストセラー『1分で話せ』などの著書を持つ伊藤羊一氏。「正しいことを言わないといけない」「ちゃんと形になってから発表しないと」と思いつきを口にすることをためらうかもしれませんが、とりあえず「話す」ことが行動の質とスピードを高めるのだと、著者は断言します。

本書にはさまざまな「壁打ち」の方法や実用例も載っているので、ぜひ参考にしてみてください。

充実した人生を過ごすために、若い時にすべきこと

3位は『しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?』(橘玲、樺山美夏、文響社)でした。

先行き不安な今の時代に、何を優先して生きれば幸せになれるかは気になるところですよね。

本書は、若者の救済を目的としたアプリ「超絶AIゴーリオ爺さん」に寄せられた悩みに、ゴーリオ爺さんが答えていくという構成。「早く稼いでお金持ちになりたい」「仕事のやりがいはあるけど忙しすぎる」など、さまざまな相談が並びます。

その一つが「資産形成のためにやりたいことを我慢している」。もしあなたが20代で、資産形成のためにやりたいことを我慢しているなら、一度立ち止まって考えてみてもよいでしょう。なぜなら体力・気力が充実し、感性が豊かな若いうちにしかできない「経験」があるからです。

旅に出て美しい風景を見たり、世界の人々と交流したり、好きなことに没頭したり……。多少お金がかかっても、こうした体験から得られる感動や学びは、必ず後の人生のプラスになります。若い時は目先の損得よりも大事なことが、実はたくさんあるのです。 「若い人にも読みやすいように」と書かれた本書。ぜひ若いうちに読んではいかがでしょうか。

ビジネス書から、ビジネスのヒントを得よう

今月のランキングでは、人生の本質を見つめるマイナビ世代の姿が見えたランキングとなりました。本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています10月のランキングでは、『休息する技術』(菅原道仁、アスコム)、『一流のマネジャー945人をAI分析してわかった できるリーダーの基本』(越川慎司、日経BP)、『仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣』(加藤俊徳、クロスメディア・パブリッシング)『とりあえずやってみる技術』(堀田秀吾、総合法令出版)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。