
「2025年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が、10月23日に開催。今年は計116人(支配下73人・育成43人)がドラフト指名を受け、プロ入りの夢を叶えた。その一方で、ドラフト有力候補と目されながらも、名前が呼ばれなかった逸材も多くいる。ここでは、指名漏れとなった投手を紹介する。
中野大虎(なかのだいと)
[caption id="attachment_237500" align="aligncenter" width="530"] 大阪桐蔭高の中野大虎(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/80kg
・生年月日:2007年6月18日
・経歴:大阪桐蔭高
大阪桐蔭高で二枚看板の一角を担った中野大虎。150キロに迫るストレートに加え、スライダーやフォークなど多彩な変化球を操る本格派右腕として注目を集めたが、今年のドラフトでは指名漏れを味わった。
大阪桐蔭高では、1年秋から公式戦に登板。2年春に甲子園デビューを果たすと、同夏の甲子園では完封勝利を挙げた。
新チームとなった同秋からは主将に就任。3年夏の大阪府大会では背番号「1」を背負い、3試合に登板した。だが、決勝敗退となり、最後の夏は甲子園出場を逃した。
それでも、実績を高く評価されて高校日本代表に選出。国際大会では3試合(7回2/3)を投げ、12奪三振、防御率0.00と抜群の安定感を発揮した。
支配下指名を目指し、プロ志望届を提出したが、名前が呼ばれないままドラフト会議が終了。一方、ともに二枚看板を担った森陽樹はオリックス・バファローズから2位指名を受けた。
明暗が分かれる結果となったが、次のステージでの活躍が期待される
渡辺向輝(わたなべこうき)
[caption id="attachment_237498" align="aligncenter" width="530"] 東京大の渡辺向輝(写真
:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:167cm/63kg
・生年月日:2004年2月25日
・経歴:海城高‐東京大
東京大のエースを担うアンダースロー右腕・渡辺向輝。父・渡辺俊介氏と同じ舞台を目指し、プロ志望届を提出したが、吉報は届かなかった。
東京都の進学校・海城高を経て、日本屈指の名門・東京大に現役合格。東京大では2年春にリーグ戦デビューを果たすと、3年秋に先発の座へ定着し、初白星を完投勝利で飾った。
最終的に同秋は、6試合の登板で1勝4敗、防御率3.72を記録。
今春のリーグ戦では、白星こそ掴めなかったものの、潜在能力を高く評価され、大学日本代表候補に名を連ねた。
東京大では、宮台康平(元日本ハムなど)以来となる史上7人目のドラフト指名を目指し、プロ志望届を提出。その動向が注目されていた。
しかし、支配下指名で名前が呼ばれることがないまま、ドラフト会議が終了した。
大学卒業後は野球を引退し、一般企業へ就職予定。新たな道でも活躍が期待される。
谷脇弘起(たにわきこうき)
[caption id="attachment_237499" align="aligncenter" width="530"] 日本生命の谷脇弘起(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:185cm/85kg
・生年月日:2004年6月30日
・経歴:和歌山・那賀高‐立命館大‐日本生命
社会人を代表する投手として、ドラフト有力候補に名前が上がっていた谷脇弘起。しかし、大学時代に続いて2度目の指名漏れを味わうことになった。
立命館大では、2年時からリーグ戦に登板した谷脇。3年秋から先発の一角を担うと、4年秋には同志社大戦でノーヒットノーランを達成。
最後の秋季リーグ戦で猛アピールを見せたが、ドラフト指名は叶わなかった。
大学卒業後は日本生命に進むと、入社1年目から登板機会を掴み、ドラフト指名解禁の今年は、エースとして都市対抗出場に貢献。
初戦の西濃運輸戦では最速152キロを計測し、7回途中無失点の快投を披露。鷺宮製作所戦でも先発として好投し、全国大会で高い実力を発揮。
最速152キロのストレート、変化量の大きいスライダーを武器に即戦力の呼び声が高かったが、今年は吉報が届かず。
それでも、今年のドラフト会議で入社4年目の飯田琉斗(ENEOS)が指名を受けるなど、指名解禁年以降もチャンスがある。レベルアップに励み、来年以降の指名を勝ち取りたい。
江藤蓮(えとうれん)
[caption id="attachment_237497" align="aligncenter" width="530"] 未来富山高の江藤蓮(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:180cm/83kg
・生年月日:2007年5月19日
・経歴:未来富山高
未来富山高から初のドラフト指名を目指した江藤蓮。しかし、今年のドラフト会議では名前が呼ばれなかった。
未来富山高では、1年夏から公式戦に出場。同秋からエースを担い、2年夏の富山県大会では140キロ超えの速球を武器に、早くからプロ注目の左腕となった。
今夏の富山県大会はエースとして大車輪の活躍を見せ、同校初の甲子園出場に貢献。だが、聖地では高川学園(山口)との初戦で6回途中11安打6奪三振7失点と打ち込まれ、悔しい投球となった。
それでも、最速145キロを誇るキレのあるストレートを投じ、打っても4番を務めるなど、投打で抜群のセンスを示した。
しかし、ドラフト有力候補と目されながらも、指名漏れを経験。高校生左腕の支配下指名は佐藤龍月(健大高崎)、奥村頼人(横浜)、鈴木蓮吾(東海大甲府)の3名のみと狭き門となった。
さらなるレベルアップを見せ、改めてプロ入りを目指すことになりそうだ。
川原嗣貴(かわはらしき)
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/87kg
・生年月日:2004年6月30日
・経歴:大阪桐蔭高‐ホンダ鈴鹿
大阪桐蔭高時代に続き、2度目の指名漏れとなった川原嗣貴。だが、来季以降もドラフト指名のチャンスがありそうだ。
大阪桐蔭高では、2年春から公式戦に登板。3年春には全国制覇に貢献するなど、3季連続で甲子園のマウンドを経験した。
高校日本代表では4試合(13回)を投げ、16奪三振、防御率0.00の活躍で最優秀投手、ベストナインを受賞。
華々しい実績を誇ったが、高校時のドラフト会議では指名漏れを味わった。
高校卒業後はホンダ鈴鹿に進むと、高卒1年目は身体作りに専念。昨季から公式戦に登板し、ドラフト指名解禁を迎える今年は、先発の一角を担った。
新球種・ツーシームの習得や自己最速を更新する155キロを計測するなど、成長を示したが、今秋のドラフトでも指名漏れ。
それでも、来季で高卒4年目と年齢的にも指名を受けるチャンスが残されている。さらなるレベルアップに励み、来秋のドラフト指名を目指したい。
ヴァデルナ・フェルガス
[caption id="attachment_237501" align="aligncenter" width="530"] 青山学院大のヴァデルナ・フェルガス(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:189cm/84kg
・生年月日:2004年2月25日
・経歴:日本航空高‐青山学院大
長身のサイドスロー左腕として、注目を集めていた青山学院大のヴァデルナ・フェルガス。しかし、今年のドラフトでは指名がなく、次のステージに進むことになった。
日本航空高では3年時から公式戦に登板すると、同年夏の甲子園では3試合に先発し、ベスト16入りに貢献。特に初戦の東明館高戦では、完封勝利を記録した。
青山学院大に進学すると、2年秋にリーグ戦デビュー。救援起用がメインだったが、今春のリーグ戦では先発にも挑戦。
最終的に5試合(21回)を投げ、2勝1敗、防御率0.86と優秀な数字を残した。
キレのあるスライダーを武器に打者を翻弄する変則左腕。ドラフト指名が期待されていたが、名前が呼ばれることはなかった。
大学のチームメイトである中西聖輝、小田康一郎がそれぞれドラフト1位指名を受ける中、悔しい指名漏れとなった。次のステージでのさらなる飛躍を遂げ、プロ入りの切符を掴み取りたい。
【了】