[連載]SUPER FILM presents|F1 Rd.17 Azerbaijan GP

「美しく儚い」を作画テーマとするRyoma Kashiwagi | SUPER FILM が切り取るモータースポーツの一瞬を、連載でお届けする。

19 - 21 Sep 2025

Bakı Şəhər Halqası - Baku

Circuit length : 6.003 km / 51 Laps

Race distance : 306.153 km

Lap record : Charles Leclerc / 2019

カスピ海沿岸の街バクー。左回りのコース、歴史的な旧市街の景観、美しい光に包まれる高速の市街地コースでもある。FP2までは比較的平穏にセッションは過ぎたが、予選前のFP3ではマクラーレンのオスカー・ピアストリ、フェラーリのシャルル・ルクレールを含む6名の個別のクラッシュにより中断が繰り返されるセッションとなった。最終的に6回の赤旗、そしてセッション打ち切りという混乱であったが、続く午後の予選はF1らしい展開が繰り広げられた。

ポールポジションはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、そして2番手にウィリアムズのカルロス・サインツが続く。3番手4番手にはレーシングブルズのリアム・ローソンとメルセデスのキミ・アントネッリが布陣し、5番手には僚友ジョージ・ラッセルが着ける。また移籍後ようやく結果を出すことに成功したレッドブルの角田裕毅は同チームのエースからおそよ1秒差のタイムで6番手というグリッドを手にした。

決勝は15時スタート、1コーナーに進入する隊列に大きな混乱はなかったものの、見えないところでの幾つかの失敗があったようだ。そしてピアストリがホームストレートに戻ってくることはなかった。予選9番手だったチャンピオンシップリーダーは早くもターン5でレースを失ってしまう。コース上には81号車を撤去するためにすぐさまイエローフラッグが提示され、ハースのエステバン・オコンとウィリアムズのアレックス・アルボンはこのタイミングでピットイン x タイヤ交換を行う。オコンはオープニングラップでザウバーのニコ・ヒュルケンベルクとの接触により損傷したためだ。

「見えないところでの幾つかの失敗」の原因の一つはピアストリで、クラッチのトラブルによりグリーンシグナルよりも早くマシンが動き出してしまったこと。そしてそれに反応したアストンマーティンのフェルナンド・アロンソがジャンプスタートしてしまったことだ。ピアストリのクラッチが再び反応したのは殆どのマシンが彼の脇を通過した後で、マクラーレンはほぼ最後尾に落ちてしまい、挽回を試みる矢先でのクラッシュであった。

フェルスタッペンとサインツが巧みに周回を重ねる中で、ローソンとアントネッリの新人たちもマシンを手懐けながら追いて行く。フェラーリの2台は最近の常になっているようにルクレールが爆発しそうなくらいに遅く、またマクラーレンのランド・ノリスもそれに負けないくらい今日は遅い。角田とラッセルは共にハードタイヤでレースを始めたが、序盤にラッセルがレッドブルを抜くと以降は着実にスピードを重ね前方との差を縮めていく。

ピットストップは20周目前後に始まりアントネッリが先ず動く。続いてローソン。彼らのオーダーは変わらずそれぞれ10位11位に復帰し同じように接戦を繰り広げる。ミディアムタイヤスタートの上位勢がタイヤ交換を終えてレースディスタンスの半分を消化した時点での順位はフェルスタッペン、ラッセル、角田。ラッセルとフェルスタッペンの間にはおよそ14秒の時間が存在する。メルセデスのエースが2.3秒でタイヤ交換を終えてサインツの前でコースに戻り、トップを快走するフェルスタッペンがそれに続きタイヤ交換に入る。

コース復帰後も王者は残りの周回で後続との差を15秒にコントロールし、圧倒的な強さを以ってコーカサスでの週末を制した。2位はラッセル、3位にはサインツがウィリアムズに嬉しいポディウムをプレゼントした。また4位のアントネッリはレース後のラッセルから励ましの言を受けたようだった。彼は3位のサインツから2.5秒差の4位でフィニッシュしている。

ドライバーズチャンピオンシップではピアストリがポイントを逃したが、同じようにノリスも多くのポイントを奪うことに失敗した。

<Starting Grid>

<Result>

a Ryoma Kashiwagi film | 2025

RED KOMODO X | LEICA Apo-Summicron M50mm, Elmarit M90mm

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