理学療法士・山内 義弘は、2025年10月21日、「秋バテ」についてアンケート調査の結果を発表した。同調査は2025年10月8日全国の35歳以上65歳未満の男女600名を対象にインターネットで実施した。

  • 秋バテ調査

    秋バテ調査

夏は終わったはずなのに、だるい・眠れない・やる気が出ない・・・など、なんとなくの不調が続いていないか? この症状は「秋バテ」かもしれない。

そこで、「今年、夏の終わりから秋にかけて起きやすいとされている『秋バテ(体や心の不調)』を感じているか?」と尋ねたところ、「よく感じる」(17.0%)、「少し感じる」(33.5%)となり、50.5%の人が秋バテを実感していると回答した。

一方で、「全く感じない」と答えた人は18.8%にとどまり、多くの人が夏から秋にかけて何ならかの不調を抱えていることがわかった。

  • 秋バテを感じているか

    秋バテを感じているか


「秋バテを感じる」と回答した人303名に「具体的な症状」を尋ねたところ、「だるさ・疲れが取れない」(72.6%)が最も多く、次いで「眠気・睡眠の質の低下」(39.6%)、「やる気が出ない・気分が重い」(38・0%)となった。

  • 秋バテによる不調はどのような症状か

    秋バテによる不調はどのような症状か


続いて、「主な原因」を尋ねたところ、「夏の疲れが残っている」(32.7%)が最多となり、「朝晩の寒暖差」(24.1%)と続いた。また、「睡眠不足」(13.2%)や「冷房の使い過ぎ」(9.9%)といった回答もあり、夏に酷使した身体が秋に入りリズムを取り戻せないまま不調を訴える“季節の反動”も見られた。

  • 秋バテの主な原因

    秋バテの主な原因


「秋バテによる仕事や家庭・健康への影響」では、「集中力が続かない」(46.9%)が最も多く、「気分が沈みがちになる」(36.3%)、「仕事や家事の効率が落ちた」(35.0%)と続いた。

特に、働き盛り世代においては、パフォーマンスの低下やモチベーションの喪失にも繋がるため、秋バテは“軽視できない生活リスク”とも言えそうだ。

  • 仕事や家事・健康に影響を感じたことはあるか

    仕事や家事・健康に影響を感じたことはあるか

今回の調査で、約半数の人が「秋バテ」を感じていることがわかった。中でも「よく感じる」と回答した人は17%。多くの人が「夏の疲れを引きずっている」と感じているようだ。

秋バテを実感している人のうち、7割以上が「だるさ・疲れが取れない」と回答し、ほかにも「眠気や睡眠の質の低下」「やる気が出ない」「頭痛・めまい」「肩こり」など、心身両面での不調が多く見られた。

秋バテの背景には、朝晩と日中の寒暖差や夏の疲れの持ち越しがある。夏の間は、冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来する生活が続き、体温調整を担う自律神経に負担がかかっている。そこに朝晩の急な冷え込みが加わることで、交感神経が過剰に働き、血流が悪化。結果として、肩こりや頭痛、疲労感などが出やすくなるのだ。

また、秋は日照時間が短くなるため、活動意欲や気力を高める「セロトニン」というホルモンの分泌が減少し、睡眠を促す「メラトニン」の生成も不足しがちである。そのため、睡眠の質の低下や気分の落ち込みにつながりやすくなる。

秋雨前線や台風による気圧変化も、内耳や血流に影響を及ぼし、めまいや自律神経の不調を招くケースが見られる。 
これらの要因に共通しているのは、交感神経が優位になり、呼吸が浅くなることだ。浅い呼吸は猫背を招き、ストレートネックをも引き起こす。

ストレートネックの主な原因は、首のところにある「多裂筋(たれつきん)」という筋肉が硬くなること。

この筋肉がこると、首の後ろが盛り上がる「亀首(脂肪首)」の状態にもつながる。また、ストレートネックになると、頭への血流が悪くなり、頭痛や睡眠の質の低下などの不調がさらに悪化する悪循環に陥りやすくなる。

  • 多裂筋

    多裂筋

それでは、自分がストレートネックかどうかを、次の方法でチェックしてみる。

(1)壁にかかととお尻をつけてまっすぐ立つ

(2)軽くあごを引いた状態で、無理せず後頭部が壁につくかを確認している

このとき、次のどちらかに当てはまる場合は、すでにストレートネックの可能性が高い。

• 後頭部が自然につかない

• あごを突き出さないと後頭部がつかない

• 無理に後頭部をつけようとするとお腹が前に出る

  • ストレートネック

    ストレートネック

ストレートネックを改善すると、自律神経のバランスが整い、呼吸が深くなって、気圧の変化にも強くなる。つまり、秋バテの原因を根本から解消できる。

その方法のひとつが、絆創膏を使った簡単ケアである。筋肉に貼るだけで、こわばった筋肉の働きをサポートできるので、セルフケアとしておすすめ。やり方は次の通り。

(1)首を軽くおじぎして、首の付け根にある「頸椎7番(首の後ろで少し出っ張っている骨)」を見つける。

(2)そこから左右の斜め上方向に向かって、絆創膏をVの字に貼る。  
(3)両側に貼ることで、多裂筋がゆるみやすくなる。

  • 頸椎7番

    頸椎7番

これだけで、首周りの血流が改善され、呼吸も自然と深くなる。貼ったあとに胸が開くように感じたり、呼吸がしやすくなったりしたら、ストレートネックの改善効果が出ているサイン。自律神経のバランスを整え、深い呼吸を取り戻す秋バテ対策をしていくと良い。