サントリーが適正飲酒の大切さやお酒の価値を啓発するために2025年から開始した「ドリンクスマイル」セミナー。企業や自治体、大学など、日本各地の幅広い年代に向けて実施してきたが、9月末までに受講者数は3万4887人となり、「年間3万人」という当初掲げていた目標を3か月前倒しで達成した。
わずか1年で注目を集めるまでに盛り上がりを見せている「ドリンクスマイル」セミナーだが、サントリーは10月15日、同セミナーに関する概要説明やメディア向けの体験会を開催した。
受講者のほとんどが満足
まず、サントリー株式会社 戦略本部経営戦略部長の小出宅郎氏が登壇。セミナーを始めた経緯について「40年以上も前から適正飲酒の啓発活動を推進していますが、お酒には素晴らしい価値があり、たくさんの魅力がある。これを1人でも多くの方々にお伝えしたいという思いから、新たな取り組みを開始しました」と話す。
次に「1~9月の累計実績ですが、実施回数は約780回。実施人数はすでに約3万5000人と、『年間5万人近くまで伸びるのではないか』ということで、非常に順調にきています」と進捗状況を紹介。また、セミナーの最後にはアンケート調査を実施しており、その結果も発表された。小出氏は「満足度は99%。我々が一番うれしい情報としましては、『お酒のイメージがポジティブになった』という声が83%という結果になりました」と笑顔を見せた。
8種類を飲み比べ
同社の「天然水のビール工場(東京都・府中)」で工場見学の案内係を務める松本氏が進行役となり、「ドリンクスマイル」セミナーの体験会を実施した。最初は、ビールの歴史やお酒がもたらす効用、酔っぱらう仕組みなど、お酒に関するさまざまな情報を紹介するVTRを上映する。
続けて、同社の缶製品8種類を飲み比べ、自身の“推し”を探す。サントリー天然水をチェイサーに、ビールやハイボール、ノンアルコール飲料など、紙コップに注がれたバラエティ豊かな缶製品を口に運ぶ。普段は飲まないタイプのお酒に触れる機会にもなり、自分自身の好みを再確認する時間にもなった。
その後、5~6人のグループに分かれ、それぞれの推しに投票し、なぜその缶製品を推したのかを話し合う。自分では気づかなかった意見を聞いた後に改めてその製品を飲むと、また違った味わい深さを感じられ、誰かとお酒を飲むことの楽しさを再認識できた。
パッチテストも実施
また、セミナー内ではアルコールに対する体質を判定するパッチテストも行われた。約20分間ジェルパッチを貼り、剥がした部分が赤くなっているかどうかで、お酒に強いのどうかを測定する。松本氏は、何も反応がなかった人を飲みすぎ注意の“危ない族”、ほんのり赤くなった人を“ホントは飲めない族”、しっかり赤くなった人を“ぜんぜん飲めない族”に分類すると話し、自身の適正飲酒を知ることの重要性を語った。
“飲みにケーション”に対するネガティブなイメージが醸成されていたが、コロナ禍を経て、お酒を酌み交わすことへの認識はポジティブなものへと変わりつつある。同セミナーが今後も継続して実施されることで、お酒を飲む場を楽しめる人はさらに増えていくかもしれない。



