
新庄剛志監督の就任4年目のシーズンが終了する北海道日本ハムファイターズ。惜しくも優勝を逃したが、優勝争いをするほどにチーム成績が向上した要因の一つとして、新庄監督就任後に急成長を遂げた選手の活躍が挙げられる。そこで今回は、新庄監督の下で成長を遂げた主力選手をピックアップした。(今季成績は10月1日時点)
万波中正
投打:右投右打
身長/体重:192cm/101kg
生年月日:2000年4月7日
経歴:横浜高
ドラフト:2018年ドラフト4位
2023年には本塁打王まで1本差と迫った万波中正。「新庄チルドレン」の象徴とも言える存在となっている。
横浜高時代は投手兼外野手として甲子園でも躍動。強肩強打で注目を集め、2018年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズへ入団した。
高卒1年目から一軍の舞台を経験したが、翌年以降は三振の多さや打撃フォームの課題に悩み、ファームで過ごす時期が続いた。
それでも、新庄剛志監督の就任1年目となる2022年、100試合に出場するなど積極的に起用され、14本塁打をマーク。
翌2023年には141試合に出場し、打率.265、25本塁打、74打点と好成績を記録。球界屈指のスラッガーとして成長を遂げた。
昨季は136試合出場、打率.252、18本塁打、60打点と前年より成績を落としたが、2年連続で外野手部門のゴールデングラブ賞に輝くなど、攻守でチームに貢献。
今季はチームメイトのフランミル・レイエスと共に本塁打を量産していたが、終盤に腰の不調で登録抹消。チームも優勝を逃したが、続投を決めた新庄監督に来季こそ優勝を届けられるか。
水谷瞬
投打:右投右打
身長/体重:193cm/100kg
生年月日:2001年3月9日
経歴:石見智翠館高
ドラフト:2018年ドラフト5位
昨季の交流戦でブレイクを果たした水谷瞬も、新庄剛志監督の下で飛躍を遂げた選手の一人だ。
石見智翠館高時代の甲子園出場は無かったが、長打力と俊足を兼ね備えた大型外野手として評価を高め、2018年ドラフト5位で福岡ソフトバンクホークスに入団。
入団後は故障に苦しみながらも、三軍、二軍と経験を重ね、2023年には三軍で打率3割後半をマークするなど、成長を予感させた。
そんな中、2023年の現役ドラフトで北海道日本ハムファイターズに移籍すると、昨季は4月に一軍初昇格を果たし、プロ初安打をマーク。
その後は不振で登録抹消となったが、5月に再昇格を果たすと、交流戦で大ブレイク。交流戦史上最高打率.438を記録し、交流戦MVPを獲得。同年は97試合出場、打率.287、9本塁打、39打点と大きく飛躍を遂げた。
しかし、今季も打撃不振で二軍降格を経験。得意の交流戦で調子を上げたが、好不調の波を抑えることが出来れば、更なる強打者に成長出来るだろう。
郡司裕也
投打:右投右打
身長/体重:180cm/89kg
生年月日:1997年12月27日
経歴:仙台育英高 - 慶応大
ドラフト:2019年ドラフト4位
中日ドラゴンズ時代は思うような結果を残せていなかった郡司裕也。トレードでの移籍を機に、存在感を示している。
仙台育英高、慶應大と強豪校で正捕手を務め、2019年ドラフト4位で中日に入団。ルーキーイヤーに開幕一軍入りを果たし、プロ初安打を記録したが、その後はプロの壁に阻まれた。
2022年は33試合の出場にとどまると、翌2023年のシーズン途中に齋藤綱記、宇佐見真吾との2対2のトレードで山本拓実と共に北海道日本ハムファイターズに移籍。
新天地では55試合に出場し、打率.254、3本塁打、19打点をマーク。4度の猛打賞を記録するなど、飛躍の年となった。
昨季は主に三塁手として127試合に出場し、打率.256、12本塁打、49打点といずれもキャリアハイの成績を記録。
今季も捕手としてだけでなく、一塁、三塁、外野と幅広く起用されるなど、ユーティリティ性を発揮。チームの勝負所を支える存在として輝きを放っている。
達孝太
投打:右投右打
身長/体重:194cm/101kg
生年月日:2004年3月27日
経歴:天理高
ドラフト:2021年ドラフト1位
デビューから全試合先発での7連勝を達成し、大谷翔平の持つ球団記録を更新した達孝太。新庄剛志監督も次期エース候補と期待を寄せている選手だ。
天理高ではエースとして躍動。長身から繰り出す速球と落差あるスライダーが注目を浴び、2021年ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け入団。
プロ入り後は体力強化を中心に育成され、高卒1年目となる2022年の終盤に一軍初登板を果たすと、3イニングを無失点と好投。
翌2023年は故障の影響もあり一軍登板は無かったが、昨季は終盤に2年ぶりとなる一軍先発登板。5回無失点でプロ初勝利をマークし、飛躍を予感させた。
今季は開幕ローテ入りを逃したが、5月に一軍昇格すると、好投を続け無傷の6連勝。夏場以降に疲労が見え失点するシーンが増えたが、防御率2点台の好成績を収めている。
9月27日のロッテ戦ではプロ初完封勝利を記録するなど、高いポテンシャルを持つ21歳右腕。新人王候補にも名乗りを上げており、日本ハムの次世代エースとして期待が高まっている。
田宮裕涼
投打:右投左打
身長/体重:175cm/84kg
生年月日:2000年6月13日
経歴:成田高
ドラフト:2018年ドラフト6位
昨季大ブレイクを果たした田宮裕涼。伏見寅威、郡司裕也らと共に扇の要として欠かせない存在になっている。
成田高時代から打撃型捕手として注目され、2018年ドラフト会議では北海道日本ハムファイターズから6位指名を受け入団。
二軍で着実に経験を積み、高卒2年目に一軍初出場を果たしたが、しばらくはファームが主戦場となるシーズンが続いた。
それでも、昨季は開幕スタメンを勝ち取り、開幕から好調をキープ。シーズン前半戦は3割を超える高打率を記録した。
後半戦に失速したが、最終的に109試合に出場し、打率.277、3本塁打、30打点をマーク。打撃指標では軒並みキャリアハイの成績を残した。
今季は5月に二軍降格を経験したが、6月の再昇格後には状態を上げ、同月は4割越えの月間打率を記録した。
新庄剛志監督からも正捕手候補として高い期待を受けているだけに、ここから更にステップアップしたいところだ。
北山亘基
[caption id="attachment_232980" align="aligncenter" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの北山亘基(写真:産経新聞社)[/caption]
投打:右投右打
身長/体重:182cm/86kg
生年月日:1999年4月10日
経歴:京都成章高 - 京都産業大
ドラフト:2021年ドラフト8位
ルーキーイヤーには新庄剛志監督から開幕投手に抜擢された北山亘基。新庄監督の下で着実に成長を遂げている。
京都産業大から2021年ドラフト8位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ1年目の2022年には新庄監督から開幕投手にサプライズ指名。オープナーとしてプロ初登板初先発を飾り、2回を無失点に抑えた。
同年はリリーフとしてチーム最多の55試合に登板。3勝5敗、16ホールド、9セーブ、防御率3.51の成績をマーク。
翌2023年は先発転向にも挑戦。後半に調子を落としたが、14試合の登板で6勝5敗、防御率3.41の記録を収めた。
昨季も故障の影響で一時離脱がありながらも、最終的に14試合の登板で5勝1敗、1ホールド、防御率2.31と好成績を残した。
今季も22試合の登板で9勝5敗、防御率1.63と好成績を記録。惜しくも2桁勝利には届かなかったが、先発ローテーションの一角として存在感を示した。
【了】