自然食研は9月25日、「健康診断前の健康意識」に関する調査の結果を発表した。調査は2025年9月5日~9月8日、日常的に飲酒習慣がある20~60代の男女(510人)および内科医(511人)計1,021人を対象にインターネットで行われた。

健康診断前に生活習慣を見直そうと意識する人は約4割

はじめに、肝臓の状態が心配になった経験について、日常的に飲酒習慣がある20~60代の男女に質問した。

  • 日常的に飲酒をするにあたって、肝臓の状態が心配になったことはありますか?/健康診断前に焦って飲酒習慣や生活習慣を見直そうと意識したことはありますか?

    日常的に飲酒をするにあたって、肝臓の状態が心配になったことはありますか?/健康診断前に焦って飲酒習慣や生活習慣を見直そうと意識したことはありますか?

「日常的に飲酒をするにあたって、肝臓の状態が心配になったことはあるか」について尋ねたところ、約4割が「よくある(9.0%)」「たまにある(34.0%)」と回答した。肝臓の状態が心配になったことがある人は一定数いることから、日常的な飲酒に対し健康面での不安を抱えている人がいることがうかがえる。一方で、「あまりない」「まったくない」と回答した人は約6割となり、肝臓への意識が希薄である可能性がある。

では、健康診断というタイミングにおいて、どの程度の人が生活習慣を見直そうと思ったことがあるのか。

「健康診断前に焦って飲酒習慣や生活習慣を見直そうと意識したことはあるか」について尋ねたところ、約4割が「よくある(11.2%)」「ややある(32.7%)」と回答した。

「よくある」より「ややある」が上回っていることから、約4割が健康診断前に多少の意識変化はするものの、確固たる行動には至らないケースが多いと考えられる。また、「あまりない」という回答が約3割と最多になり、健康診断前というタイミング自体に、見直しへの動機づけを感じていない方が一定数いることが明らかになった。

では、実際に生活習慣の見直しを意識した人は、どのような点を意識するのか。ここからは、前の質問で「よくある」「ややある」と回答した人に聞いた。

  • 健康診断前に、どのような生活習慣を意識しますか?

    健康診断前に、どのような生活習慣を意識しますか?

「健康診断前に、どのような生活習慣を意識するか」について尋ねたところ、「飲酒量を減らす(66.5%)」が最多で、「食生活を整える(47.3%)」「水分を多めにとる(36.2%)」となった。約7割が「飲酒量を減らす」と回答した点は、健康診断前の行動として、肝機能への影響を強く意識していることを示している。

また、「食生活を整える」や「水分を多めにとる」といった基本的な生活改善が中心であり、特別な手段よりも日常的な生活習慣の調整で健康診断に備えようとする意識が強いことがうかがえる。

健康診断後の生活習慣改善が続かない理由

さまざまな生活習慣が意識されていることがわかったが、健康診断前に見直された生活習慣は、健康診断後も継続されているのだろうか。引き続き、健康診断前に生活習慣を見直そうと意識した経験について「よくある」「ややある」と回答した人に尋ねた。

  • 健康診断前に意識した生活習慣を健康診断後も継続できていますか? / 健康診断前に意識した生活習慣を継続できない理由は何ですか?

    健康診断前に意識した生活習慣を健康診断後も継続できていますか? / 健康診断前に意識した生活習慣を継続できない理由は何ですか?

「健康診断前に意識した生活習慣を健康診断後も継続できているか」について尋ねたところ、約7割が「継続できていない(69.2%)」と回答した。多くの人が「継続できていない」と回答したことから、健康診断という一時的な動機にとどまり、持続的な習慣化につながっていない状況が浮き彫りになった。

では、多くの人が健康診断前に意識した生活習慣を継続できていない背景には、どのような理由があるのだろうか。

前の質問で「継続できていない」と回答した人に、「健康診断前に意識した生活習慣を継続できない理由」について尋ねたところ、「我慢するのがストレスになる(57.4%)」「モチベーションが続かない(42.6%)」「空腹感や誘惑に負けてしまう(31.6%)」が上位になった。

"健康診断前だけの改善"が抱えるリスクと指導ポイントは

多くの人が、健康診断後は生活習慣の改善を続けられていない現実がある中で、健康診断前に飲酒を控えることはどの程度の意味を持つのか。ここからは、内科医に質問した。

  • 健康診断前だけお酒を控えることは、肝機能の検査結果に一時的な影響を与えると思いますか? / 健康診断前だけ飲酒を控えることによる懸念点として、当てはまるものはどれですか?

    健康診断前だけお酒を控えることは、肝機能の検査結果に一時的な影響を与えると思いますか? / 健康診断前だけ飲酒を控えることによる懸念点として、当てはまるものはどれですか?

「健康診断前だけお酒を控えることは、肝機能の検査結果に一時的な影響を与えると思うか」について尋ねたところ、約9割が「強く影響すると思う(39.7%)」「ある程度影響すると思う(48.0%)」と回答した。

大多数の内科医が「強く」または「ある程度」影響すると考えていることから、実際に健康診断前に飲酒を控えるだけで検査結果が改善する可能性が示された。

ただし、これが一過性の変化にとどまってしまっては、肝機能の本来の管理や長期的改善には結びつきにくいと考えられるが、その影響は医療現場でどのような課題を生んでいるのか。

「健康診断前だけ飲酒を控えることによる懸念点として、当てはまるもの」について尋ねたところ、「一時的に良い数値が出て患者が誤解する(50.1%)」「本来の生活習慣に基づいたデータが得られない(49.7%)」「健康診断後に改善意識が続きにくい(33.1%)」が上位になった。

健康診断を受診する際の注意ポイントとは?

健康診断を受診する際に患者に伝えたい注意ポイントについて尋ねたところ、「健康診断前には通常の生活をしてほしい」(40代/男性/東京都)、「健康診断前にいつも通りの生活をしていないとせっかく時間を使って健康診断を受けた意味がなくなります」(40代/男性/京都府)、「数日間だけでも節制すれば結果が変わる、つまり普段の在り方が重要と認識してほしい」(50代/男性/富山県)といった回答が寄せられた。

意識した生活習慣を継続するには?

健康診断を受ける際は、「普段通りの生活で受けるべき」との意見が多く見られた。では、日常的に実践しやすい肝臓ケアとはどのような習慣なのか。引き続き内科医に尋ねた。

  • 日常的に飲酒する方が肝臓をケアするにあたって、継続しやすい生活習慣だと思うものはどれですか? / 「肝臓ケアができるサプリメントの摂取」を継続しやすいと考えた理由は何ですか?

    日常的に飲酒する方が肝臓をケアするにあたって、継続しやすい生活習慣だと思うものはどれですか? / 「肝臓ケアができるサプリメントの摂取」を継続しやすいと考えた理由は何ですか?

「日常的に飲酒する方が肝臓をケアするにあたって、継続しやすい生活習慣だと思うもの」について尋ねたところ、「十分な睡眠をとる(50.1%)」が最多で、「食べ過ぎ・飲み過ぎを避ける(45.0%)」「定期的に運動する(38.9%)」「肝臓ケアができるサプリメントの摂取(29.2%)」となった。