
■ミニバン専用から、背高軽向けプレミアムタイヤに
トーヨータイヤから軽ハイト系ワゴン専用タイヤ「プロクセス LuKⅡ(エルユーケーツー)」が登場した。
【画像】ミニバン専用改めハイト系軽プレミアムタイヤになったプロクセスLuKⅡ
先代モデルはトランパス LuKとして展開していたが、最新モデルはミニバン専用タイヤブランドであるトランパスから、トーヨータイヤのグローバルフラッグシップタイヤブランドであるプロクセスにチェンジ。高級、上質な、“軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤ”へと進化した。
ちなみにトランパス LuKは、ラグジュアリーミニバン専用タイヤの軽自動車向けモデルとして展開していたものだ。
国内の軽自動車市場では、いまやハイト系ワゴンが主流。スーパーハイトワゴン、ハイトワゴンが人気の上位を占め、続いてトールワゴン、SUVと続く、そんな軽自動車のボディタイプに合わせたハイト系ワゴン専用プレミアムタイヤとして新たにプロクセス LuKⅡとして登場したのだ。
先代モデルとなるトランパスLuKは、静粛性、しっかり感、上質な快適性、耐摩耗性能を特徴としていたが、プロクセス LuKⅡはそれらの性能を継承しながらウエット性能を向上するとともに、転がり抵抗を低減している。
トレッドデザインは、左右非対称デザインで2本の太溝+1本の中溝の計3本の主溝を基調にリブデザインとなっている。これによって操縦安定性と静粛性を両立しているのだという。
コンパウンドは低燃費コンパウンドを開発。シリカ分散剤によってシリカを均一に分散・配合することができ、その結果、転がり抵抗の低減、ウエット性能の向上、耐摩耗性能の向上を高い次元でバランスさせている。
具体的にはウエット制動性能をLuK比で12%短縮し、転がり抵抗を9%低減。その結果、タイヤグレーディングでは全サイズが転がり抵抗A、ウエットグリップbを獲得している。
■走り出しの軽さ感がいい感じ
試乗してまず感じたのは走りだしの軽さと静かさだった。走りだしの軽さは転がり抵抗の低減が効いていると思う。もっとも、LuKと比べて大幅に軽々と走りだせるようになったというわけではなく、アクセルを踏むとスルスルとスムーズに走り出す感じだ。また30km/h→100km/hの加速を試してみたが、車速のノリがLuKよりもよく、軽々と到達するし、車速の維持も容易だった。
操縦性は、LuKを継承した落ち着いたもので、むやみにシャープな操縦性にしていないところがいい。ミニバン専用タイヤで培ってきた“ミニバンが走りやすい操縦性”の味つけを、そのままハイトワゴンの走りやすい(緊張しない)味つけへと反映しているのだろう。
ウエットハンドリング路でも試乗したが、ウエットの安定性は優秀だった。LuKと乗り比べてみたのだが、ウエットのグリップ性能はLuKⅡがひとつ格上の印象。
■安心感のあるハンドリング特性に
ハンドルの重さがはっきり違い、その重さの感覚がそのままグリップの強さになっている。といってもグリップの印象は、粘着系主体のピークグリップが高い(唐突に滑る傾向がある)ものではなく、シリカ配合コンパウンド独特のベタッと路面とタイヤが密着したような安定感や安心感のあるものである。
また軽自動車用としてはトレッド補強用のキャッププライが採用されているからだと思うのだが、旋回中の高G下でもタイヤがグニャッと変形してしまうようなひ弱な感触がなく、足腰がしっかりしている点も好ましいところ。
肝心のウエットハンドリング路での操縦性だが、応答性は比較的穏やかである。その分、クルマが過敏な動き方をしないので、安心してハンドルが切れるのである。ヒタッとウエット路面を捉えているようなグリップ感の効果もあって、ウエット路面で安心して走ることができた。
静粛性もLuKと比べ明らかに静か。騒がしく耳触りなノイズがうまく抑えられているので、静粛性を含めた快適性は1Lクラスのコンパクトカーを超えるのでは? と思えるほどだった。
[プロクセス LuKⅡ サイズラインアップ]
*価格はオープン
■16インチ
165/50R16 75V
■15インチ
165/55R15 75V
■14インチ
165/60R14 75H
155/65R14 75H
〈文=斎藤 聡 写真=トーヨータイヤ〉