近年、子どもにとって毒になる親は「毒親」と表現されることが多いですよね。その毒親の代表例が、「ヒステリックな母親」。「気に入らないことがあると母親が当たり散らしてきて、精神的につらい」「母親がヒステリックで毎日怒鳴ってくる」と、ヒステリックな母親に悩んでいる方も少なくないのはないでしょうか。
今回はヒステリックな母親の特徴や心理、つらいときの対処法について解説します。
ヒステリックな母親の特徴
まずはヒステリックな母親の特徴について解説します。母親の態度や行動に嫌悪感を感じたら、該当するパターンがないか探してみてください。当てはまるものが複数あるのなら、母親はヒステリックな可能性が高いです。
すぐに怒り出す
ヒステリックな母親は、ほんのささいなことがきっかけで突然怒り出す傾向です。たとえば家事の手伝いを忘れただけ、言葉を間違えただけ、といった些細な場面でも感情が爆発してしまいます。
怒りが収まらないと物を投げたり、必要以上に大声を出したりするケースも少なくありません。そのため子どもは常に母親の顔色をうかがい、地雷を踏まないように細心の注意を払うように。
感情の起伏が激しい
機嫌がいいときは笑顔で優しく接してくれるのに、納得できない出来事が起こると一気に不機嫌になり、泣き叫ぶことも。このような極端な感情の変化は、子どもにとって「次はどうなるのか」という不安を常に抱かせる要因になります。
感情の波に振り回される生活が続くと、子どもは安心できる居場所を失い、精神的に疲弊してしまうのです。さらに母親自身も、自分で感情をコントロールできず苦しんでいる場合があります。
思いどおりにならないと不機嫌になる
ヒステリックな母親は、自己中心的でこだわりが強く、自分の考えやルールを絶対に優先しようとすることが多いです。自分の思い通りに物事が進まないことに強いストレスを感じ、すぐにイライラを表に出してしまいます。
その結果、理不尽な怒りを子どもや家族にぶつけ、家庭内の雰囲気が常に張りつめるように。このような環境にいると、子どもは自分の意思を表現しにくくなり、萎縮してしまいます。親子関係が歪む大きな要因のひとつです。
ネガティブな言動が多い
感情的になっているときに「どうせ私なんて」「何をしても無駄」といった否定的な言葉を繰り返すのも、ヒステリックな母親に見られる特徴です。周囲が励ましてもポジティブな方向に考えることができず、延々と悪いほうに思考が傾きます。なかには「私なんていなくなったほうがいい」と言って、子どもの目の前で自ら命を絶とうとして、子どもを動揺させるケースも。
子どもは母親のネガティブな言動を目の当たりにすると、「母親がこんなに悲しんでいるのは、自分のせいかもしれない」と罪悪感を抱き、自尊心が削られます。
被害者意識が強い
「家族みんなが自分を悪者扱いしている」というような被害妄想に陥るケースも。母親が強い被害者意識を持っていると、子どもは罪悪感を抱きやすく「自分が悪いのかも」と感じてしまうのです。
無意識のうちに母親を気遣いすぎて、自分の感情を押し殺すことにもつながります。結果的に、子ども自身が精神的に苦しむ状態を招きやすいのです。
母親がヒステリックになる原因は?
ヒステリックな母親になる背景には、育った環境や性格、心理的な要因が複雑に絡んでいます。過度な期待やストレス、更年期の影響など、理由はさまざまです。原因を理解することで、少し冷静に母親を捉えられるようになることもあります。
子どもに過度な期待をしている
「子どもはこうあるべき」という理想を強く押し付け、思い通りにいかないと失望してヒステリックになってしまう母親は少なくありません。「期待を裏切られた」と感じると「なぜできないの」と責め、周りと比較することも。
子どもの自由な成長を妨げ、強いプレッシャーを与えてしまうのです。
母親自身もヒステリックな親に育てられた
支配的な親に育てられた人は、自分の子どもにも同じ態度を取ることがあります。幼少期に自由を奪われた経験や、常に否定されてきた経験が心に残っているのです。その結果、自分の子育ても歪んでしまい、子どもを支配するような関わり方をしてしまいます。
負の連鎖が続いてしまう典型的なケースです。
プライドが高く、虚栄心が強い
ヒステリックな母親は、「周囲からよく思われたい」「常に評価されたい」という気持ちが強いです。他人から見下されることを強く恐れており、「バカにされた」と感じると、ヒステリックな言動を引き起こして相手に圧をかけるのでしょう。
自己肯定感が低い
自分に自信がない母親は、「子どもの成功こそが自分の価値」だと考えてしまう傾向があります。そのため、子どもには失敗の少ない安全で安定した進路を強く望みます。それが母親にとって安心材料になるからです。
一方で、子どもが新しい挑戦に前向きになったり、自信を持って幸せそうにしていると、劣等感を刺激されて、子どもの選択をあえてつぶそうとすることも。「自分にはできなかったのに」「子どもだけが楽しそうでずるい」と感じ、苛立ちや嫉妬をぶつけてしまうのです。
結果として、母親の自己肯定感の低さが、子どもの可能性や自尊心を押さえつける原因になってしまいます。
ストレスを抱えている
義理の親との関係、夫婦不和、仕事の疲れなど、日常のストレスが母親をヒステリックにさせることもあります。子どもに八つ当たりするような形で怒りが表れる場合も多いです。環境が変われば落ち着く可能性もあるため、母親の状況を理解することが対処の一歩になるのかもしれません。
更年期を迎え、ホルモンバランスが乱れている
女性は更年期を迎えると女性ホルモンの分泌が減少し、感情のコントロールが難しくなることがあります。母親自身も理由のわからないイライラに悩み、戸惑っている場合も。
子どもを自分の所有物だと思っている
「子どもは自分のために存在している」という考えを持つ母親もいます。依存心や執着心が強いため、思い通りに行動しないと怒りをあらわにします。子どもが成長すると、金銭を要求するなどの支配が続くケースもあるのです。
このような関係は子どもの人生を大きく制限してしまいます。
ヒステリックな母親への対処法5つ
母親がヒステリックだと、ストレスが溜まってなかなかつらいですよね。そのまま我慢し続けると、自分の心が壊れてしまう危険性もあります。ここでは、自分の気持ちを守るためにできる5つの対処法を紹介します。
毅然とした態度で接する
ヒステリックな母親は、子どもに無理な要求をすることがあります。特に金銭に関することは深刻なトラブルに発展する危険があります。そのため、できないことや不当な要求にははっきりと「NO」を伝えることが重要です。
毅然とした態度を見せることで、自分を守る第一歩となります。
自分の気持ちを伝えて自立する
恐れるのではなく、自分の意見を冷静に伝えることも大切です。「冷静に話してほしい」「感情的にならずに聞いてほしい」と具体的に言葉にしましょう。自立の姿勢を示すことで、母親が気づきを得る可能性もあります。
自分の人生は自分のためであり、母親のためのものではありません。自分の人生を生きる意思を持つことが重要です。
自分を責めない、罪悪感を振り払う
母親がヒステリックになるのは、子どものせいではありません。母親が被害者のような態度をとることで「自分のせいかも」と思い込んでしまう人も多いですが、罪悪感を抱かせるためにヒステリックになっているケースも珍しくありません。
罪悪感に支配されると自分の心を守れなくなります。母親の問題と自分を切り離す意識を持ちましょう。母親への罪悪感のせいで自分自身の人生を縛り付ける必要はありません。
専門家に相談する
カウンセラーや医療機関に相談するのは、自分を守るためにとても有効な方法です。専門家のサポートを受けることで、心のケアや具体的なアドバイスを得られます。母親との関係を客観的に整理できたり、自分の感じている苦しみを正しく理解してもらえたりするのも大きなメリットです。
誰にも相談せず、母親からの攻撃を一人で受け止め続けていると、心身が限界を迎えてしまいます。苦しいときは「自分だけで耐える必要はない」と意識し、安心できる第三者のサポートを積極的に活用することが大切です。
母親と距離をおく
どうしても改善が見られない場合は、物理的な距離を取ることも必要です。別居や一人暮らしを始めることで、心に余裕が生まれる場合があります。距離をおくことで母親の感情が落ち着き、結果的に関係が改善するケースも。
自分の心を守ることを最優先にしましょう。
ヒステリックな母親に悩んだら無理をせず自分を大切に
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母親に対して罪悪感をもつのではなく自分の気持ちを大切にしましょう
ヒステリックな母親にはさまざまな原因があり、子どもだけで解決するのは難しいケースが多いです。無理に母親を変えようとするのではなく、自分の気持ちを第一に考えることが大切です。
罪悪感にとらわれず、自分の人生を生きる選択をしましょう。必要であれば専門家に相談し、安心できる環境を整えてください。母親との関係に悩んでいる方は、ぜひ自分を守るための行動を始めてみてください。


