MINI JCW × デウス エクス マキナ|自由とレーシングを体現する2台の特別モデル

ミニとデウス エクス マキナによるコラボレーションが発表された。コラボレーションの舞台となるのは、ミニのハイパフォーマンスモデルであるジョン・クーパー・ワークス(JCW)。そこに加わったのが、サーフィンやモーターサイクル、ファッション、アートなど幅広いカルチャーを横断して活動するブランド、デウス エクス マキナである。

【画像】MINI JCW × Deus Ex Machinaによる2台のエクスクルーシブなカスタムワンオフモデル(写真6点)

デウス エクス マキナは2006年にオーストラリアで誕生した。ブランド名はラテン語で「機械仕掛けの神」を意味し、サーフィンとモーターサイクルを軸に、アートや音楽、ファッションを取り込みながら独自のカルチャーを築いてきた。現在は世界12か国に展開し、アパレルや物販に加えてカフェを併設した拠点を持ち、地域に根ざしたライフスタイルを発信している。自由で創造的な姿勢は、多くのファンを世界中に生んできた。

今回のコラボレーションでは、ミニとデウス、さらに長年のパートナーであるデザイナーのマット・ウィリーが参加し、2台のワンオフモデルが製作された。一台は電動モデルをベースにした「Skeg」、もう一台はサーキットの伝統を意識した「Machina」である。

「Skeg」は海をテーマにしたモデルだ。鮮やかなイエローとシルバーのボディカラーが印象的で、ファイバーグラスやセミトランスペアレントのパネルが軽量化と空力性能の向上に寄与する。静かでクリーンな走りを可能にする電動システムは、サーフボードや潮風といったイメージを呼び起こし、ミニマルなビーチライフを象徴する存在となっている。都市の移動手段でありながら、海辺の文化を感じさせる車だ。

対照的に「Machina」は、ジョン・クーパー・ワークスのレーシングスピリットを強く反映したモデルである。赤・白・黒のペイントワークが車体を彩り、リアにはデウスのロゴが配される。低く構えたスタンスと力強いプロポーションは、サーキット由来の性能を視覚的に示す。燃焼エンジンの鼓動は、過去から続くモータースポーツの伝統を想起させ、現代的な機能美と融合することでピュアな走りを体現する。

「Skeg」と「Machina」は対照的な存在でありながら、どちらもミニとデウスが共有する情熱を表現している点で共通している。前者は海の自由や静けさをイメージし、後者はサーキットの力強さを示す。それぞれの方向性は異なるが、いずれもブランドのアイデンティティを鮮明に映し出し、ジョン・クーパー・ワークスというキャンバスに新しい物語を刻んでいる。

ミニにとって、ジョン・クーパー・ワークスは長年にわたりモータースポーツとの関わりを象徴してきた存在だ。一方のデウスは、サーフィンやバイクを通じて文化と人をつなぐ役割を担ってきた。今回の取り組みは、その二つの流れが交わることで、新しい視点を持った車の表現を示すものとなった。車両としての機能やデザインに加え、その背景にある文化や価値観まで含めて伝えている点に意義がある。

ミニとデウスが生み出した二台は、それぞれの世界観を象徴する存在として仕上がった。波と共鳴する「Skeg」、サーキットの鼓動を受け継ぐ「Machina」。二つのモデルは異なる価値観を体現しながらも、共に情熱を核に据えている。

今回のコラボレーションによって、ミニとデウスが描く世界観はさらに広がるだろう。サーキットから海へ、そして日常のライフスタイルへ。車とカルチャーが交わることで、新しい発想や楽しみ方が日常に加わる。二台のモデルは、その広がりの始まりを示す存在といえるだろう。