今年も9月20日から10月20日まで「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」が開催される。期間中は全国500以上の対象店舗で3,000円/6,000円/10,000円のいずれかの価格で手軽にフランス料理のコースを楽しめる。発表会にはフランス料理の巨匠アラン・デュカス氏とフェンシング日本代表選手の江村美咲さんが登場。フランス料理の魅力とフランス レストランウィークの楽しみ方について語った。
本格フレンチコースが3000円〜楽しめるフランス料理の祭典
「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は今年で15回目を迎えるイベント。開催期間の9月20日から10月20日までの31日間、北海道から沖縄まで全国各地500点以上のフレンチレストランが参加し、コース料理を3つの特別価格(3,000円/6,000円/10,000円)で楽しむことができる。ダイナースクラブ会員のだけでなく、誰でも事前予約すればOKだ。今年のテーマは「各レストラン自慢のフランスの地方料理」。日本にいながら、まるでフランス各地を旅するように地方の魅力あふれる料理を堪能できる。一般予約受付は9月2日から開始している。
「ダイナースクラブは1950年にニューヨークで誕生しました。"食を大切にする人たちのクラブ"という名前の通り、食に関する色々なサービスを提供させていただいています。中でもダイナースクラブ フランス レストランウィークはメインイベントともいえる位置付けです。今回15回目を迎え、大変ありがたく思っております。関係者の皆さまと協力して、サステナブルや日本の食文化、若手シェフの想い、お子様への食育活動など、非常に大切なメッセージを発信できる大変いいイベントだと考えています」とダイナースクラブ三井住友トラストクラブ代表取締役社長の五十嵐幸司氏。
「美食福井」の福井県副知事とラプトくんも応援に駆け付けた
今年のダイナースクラブ フランス レストランウィークは、"美食福井"と名高い福井県が特別協力。発表会では福井県副知事の中村保博氏と、福井県公式恐竜ブランドキャラクターラプトくんも登壇した。福井県勝山市は日本一の恐竜化石発掘数を誇ることから、恐竜王国と呼ばれている。
中村氏は「ラプトくんが(登場時の)扉を通れるかどうか心配で挨拶を忘れてしまった」とまず笑わせ、「福井県はダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025のパートナーシップ契約を結びました。さらにフォーカスシェフとして選出されたのが、福井県にある『Le jardin(ル ジャルダン)』の堀内シェフです。また、福井県には『黒龍』という日本酒もあります。8月30日にはル・ジャルダンと『黒龍』のペアリングランチイベントも実施いたしました。来月から福井県では、食の専門家と福井に行くイベントを今年初めて実施します。ぜひ福井県にお越し頂き、福井の美食を味わってください」とアピールした。
祭典を盛り上げる「フォーカスシェフ」は?
同イベントには、全国各地からイベントを盛り上げる「フォーカスシェフ」が選出されている。次世代を担うシェフとして、今年は東北、関東、中部、近畿、沖縄エリアより選抜されたという。
宮城県「restaurant MATSUDA」の松田龍之介シェフ。フランスの伝統的な技法をベースに、宮城を中心とした地域の旬の食材や自家栽培の素材を取り入れたコース料理を得意とする。
松田シェフは、「私の料理の軸は私がいる土地の恵みをそのままに生かし尽くすことにつきます。近所にいる農家さんや漁師さんたちの密にコミュニケーションを取り、旬の食材をその現場で手に取り料理に落とし込んでいます。日本人シェフが日本で考案したフランス料理のパリソワールというお料理を今回つくろうと考えました。私なりのパリへの憧れを地元の食材で表現できたらと思っております」と思いを語った。
「natuRe tokyo」の小川苗シェフ。現在はハワイ在住で、自然に寄り添いながら食を楽しみ、地球にやさしい未来を共に想像していくことを目指し、ハワイと東京の店舗を運営している。ハワイでは食材が限られるものの、その限られた食材1つ1つに焦点をあてて当ててフランス料理に落とし込む挑戦を楽しんでいるという。
小川シェフは「フランス レストランウィークを通して、持続可能な未来について皆さんで考えるきっかけやメッセージが1人でも多くの皆さんに届けられるといいなと思っております」と挨拶した。
京都府「高台寺 極 –KIWAMI-」の能村仁絵シェフ。「地産地消」を信条とし、地域の食材を最大限に活かした料理づくりに定評がある。石川県出身ということもあり、能登半島地震の復興支援の一環として石川の食材も積極的に取り入れている。
能村シェフは「皆様に石川県の食材を1つでも多く知っていただければと感じております。さらに京都と石川の魅力をと京都にいながらでも皆様にお伝えでお届けできればと思っております」と話した。
沖縄県「島キュイジーヌ あーすん」の小林拓真シェフ。沖縄の太陽と大地が育む島野菜や希少な今帰仁アグーなど地元食材を主軸にした料理が特徴で、沖縄の伝統工芸やちむんの器を使うなど、沖縄の魅力をふんだんに味わえる体験を提供している。
小林シェフは「私が大切にしているのは、沖縄の大地と海の恵、そして生産者の思いを料理につないでいくことです。沖縄は美しい自然や食材も魅力ではありますが、特に人との出会いに惹かれました。たとえば無農薬野菜の生産者さんとの出会いを通じて、お子様に安全なものを食べてほしいという願いも芽生えています。食を通じて未来に繋いでいけることを大切にしたいですね」と語った。
最後は福井県「ル・ジャルダン」の堀内亮シェフ。福井の食材と向き合いながら、フランスで培った技術を用いた料理を提供している。「フランス修行時代にラタトゥイユを作ったことがあったのですが、フランス人の方に『これはフランス人に教えてあげるべきだよ』と言われたことがとても印象に残っています。そんな福井から世界に誇れるひと皿を皆様にお届けできれば幸いです」と決意を口にした。
8月30日に実施されたペアリングランチイベントにはアラン・デュカス氏が「ル・ジャルダン」を訪れたが、特に福井の吉川ナスに感動していたそうで、「フランスに持ち帰って自分で育てたい」とまで話していたと明かした。
そんなデュカス氏も登場。「2011年に誕生したダイナースクラブ フランス レストランウィークは、東日本大震災で被災した東北地方への深い連帯の思いから始まりました。フランス料理を通じて、レストランや生産者、地域の食文化を支援したいと願い続けてきましたが、15年を経て今もなお、人と文化をつなぐ、この思いはますます強く根づいています。全国で活躍するシェフたちのおかげで、フランス料理は情熱とともに日本の皆様に広く浸透し、息づいていると思います。『ダイナースクラブ フランス レストランウィーク』のさらなる発展を願い、皆様の温かいご支援に改めて御礼申し上げます」と感謝を述べた。
イベントアンバサダーの江村美咲さん「ロッシーニが好き」
発表会の終盤には、スペシャルゲストとしてイベントアンバサダーのフェンシング日本代表 江村美咲選手と、フランス出身のフェンシングコーチのジェローム・グース氏が登場。
フェンシングはフランス発祥のスポーツということもあり、江村選手は「身体作りのためにも食べ物の選択は重要視していますが、ご褒美として、たまには美味しいものを食べるのもリフレッシュの1つ」と語り、「フランスで大会があったり合宿することもあるのですが、慣れない環境でストレスが溜まりがちな時もおいしいフランス料理を食べに行くとまた頑張ろうって思えます」とフランス料理への想い入れは強い様子。好物はロッシーニだそう。
フランス出身で日本在住のジェローム・グース氏も「フランス料理というと、高級で敷居が高く近寄り難いイメージをどうしても与えてしまいがちなんですけれども、そうではないということをこのフランスレストランウィークが教えてくれると思う」と期待を寄せ、「個人的にも、フランス料理が恋しくなった時にフランスレストランウィークを通じてさまざまなフランス料理店を知ることができることがうれしい」と語った。
最後にアラン・デュカス氏からイベントオリジナルのコックコートが贈呈されたが、江村さんは「私は料理はあまりしないんですけど」……と恐縮すると、アラン・デュカス氏は「私がフェンシングを学ぶよりも、江村さんに料理を教えるほうがよいかもしれないね」と会場の笑いを誘った。














