現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)の脚本を手掛けた中園ミホ氏にインタビュー。妻夫木聡演じる八木信之介のキャラクター設定の裏側を聞いた。
112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田(柳井)のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じている。
妻夫木演じる八木は、戦時中、嵩が所属していた小倉連隊の上等兵で、何度も嵩に助け舟を出しながら共に生き抜いた戦友。戦後、東京で嵩と再会を果たし、嵩の漫画家や詩人としての才能を見抜いて背中を押し続けてきた。そして、自身の会社から、嵩の詩集や嵩の詩をデザインしたグッズを発売するなど、嵩の才能を世に広めることに一役買ってきた。
八木のモデルの一部はサンリオの創業者・辻信太郎氏。やなせさんと辻氏の出会いは戦後だが、ドラマでは戦時中から嵩と八木の関係をスタートさせた。
中園氏は「次々に新しい人が出てきて、その場その場で違う人が役割を背負っていくより、妻夫木さんみたいな素晴らしい俳優さんに長い間出ていただきたいとの思いがありました。サンリオの辻会長とやなせさんがつながっていたのは反戦の気持ちです。それならば、一緒に戦地で出会っていたらより深まるのではないかと思い、史実ではないですが、創作させていただきました」と説明する。
事前に妻夫木と一緒にサンリオを訪れ、辻氏と対面したことも告白。「ご本人からお話を伺ったり、許可もちゃんといただきました」と言い、辻氏が八木について「僕よりかっこいいね」と話していたと明かした。
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