ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計126万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

「努力は裏切らない」は本当か?

8月の1位は『努力の地図』(荒木博行、クロスメディア・パブリッシング)でした。

「努力は必ず報われる」「努力すればいいってもんじゃない」「努力は才能、努力したくてもできない人もいる」――。さまざまな意見が飛び交う「努力論」ですが、そもそも「努力」って何なのでしょう? 努力はどうやって結果に結びつくのでしょうか?

そんなふわっとした「努力」という概念を言語化し、構造化してみせたのが、本書『努力の地図』です。中でもおもしろいのは、努力と結果の因果関係を「神話」に見立てているところ。神話には、努力が結果に直結する「自動販売機型神話」や運の影響を受ける「ガチャガチャ型神話」など、9つのタイプに分けられるとのこと。ちなみに漫画『ドラゴンボール』は、何度も試練にぶつかりながらも目的を達成していく「階段型神話」だそう。私たちは自分が信じる神話に基づいて、「努力」を語っているようです。

「がんばっているのに、どうも結果に結びつかない」という方は、努力の方向性が間違っている可能性も。本書を読んで、自分に合った「努力」を見つけてはいかがでしょうか。

「若者が辞めない職場」のつくり方

2位は、『若者が去っていく職場』(上田晶美、草思社)。なんだかドキッとするタイトルですね。

本書によると、若者世代は「3年で転職」というのが共通認識だとか。今は誰もが転職する時代とはいえ、会社からすれば「長く働いてほしい」というのが本音でしょう。では、どうしたら「若者がいたくなる職場」をつくれるのでしょうか。

その対策のひとつは、キャリアパスやロールモデルを見せることです。若者はさまざまな不安を抱いていますが、なかでも「社内にロールモデルがいない」というのはキャリアパスが見えづらく、転職につながる要因のひとつとなるようです。特に女性は、子育てと仕事を両立している同性のロールモデルを重視する傾向があります。もしロールモデルが社内にいなくても、社外研修を活用するなど打てる対策はありそうです。

その他、コミュニケーションの改善など、すぐに実践できるアドバイスも満載。マネジャーやチームリーダーにもおすすめの一冊です。

ビジネスにも効く! 今日から使える心理学テクニック集

3位は『やばい心理学』(内藤誼人、総合法令出版)でした。

世界最先端の心理学研究から「とびっきりおもしろいものだけ」を集めた人気のシリーズ。身近な出来事や日常的な思い込み、職場で使えるテクニックなど、81の心理学ネタが紹介されています。

たとえば、「交渉するときは、キリのいい金額にしてはいけない」というもの。金額交渉をするときにキリのいい金額にすると、相手からナメられてしまうということが、コロンビア大学の実験で明らかになっています。そのため、「100万円」ではなく「106万5千円」で提案したほうが手ごわいと思われて、相手から大きな譲歩を引き出せるそうです。

その理由は、細かい金額を出すと、たとえその金額に根拠がなくても相手は「ちゃんと計算してきたんだな」と思うからだとか。気になる方は、ぜひ試してみては?

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

今月のランキングでは、キャリアに向き合うマイナビ世代の姿が見えたランキングとなりました。本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。8月のランキングでは、『うまくいく人は自分にやさしい』(今井孝、KADOKAWA)、『才能のトリセツ』(佐野貴、PHP研究所)、『もっと学びたい! と大人になって思ったら』(伊藤賀一、筑摩書房)、『なぜ私たちは、仕事が嫌いになるのか。』(相原孝夫、日本経済新聞出版)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。