暑い時期をどう過ごすか。
サイクリングする人が減るのは、寒い冬よりも暑い夏の方が多い。すっかり夏バテで乗っていない人も、秋のサイクリングシーズンを快適に迎えるため、そろそろ再始動を始めよう。
暑さを避けて走るなら朝&夜ライド
暑さを避けるとなれば、走る時間は朝と夜の二択。朝なら日の出直後からスタートし、気温30℃になるぐらいまでがゴールデンタイム。となると、快適に走れる時間は長くない。自転車は気化熱で体の熱が逃げやすいので、無理をしてしまう人が多いが、無理は禁物。赤信号などで停車しているときは熱中症リスクが高まるので、停止するときは近くに木陰や日陰を積極的に利用しよう。
そして、夜。
日が陰り始めてからは、暑さに関する走行条件はどんどん良くなる。スピードを出すには向いてないが、ロングライドも可能なのが朝に対するアドバンテージだ。ハンデは暗くなることだが、最新のガジェットを使うことでデメリットを解消できる。アイテムを紹介する前に、まずはナイトライドの魅力について復習しておこう。
ナイトライドのメリット
- 夜景が楽しめる。
- その気になればロングライドだって可能。
- 日焼けの心配がない。
- 日中よりもスピード感に溢れている。
暗くて、危ない。
ならば、明るいライトがあれば問題は解消できる。市街地走行で必要なのは200ルーメン(光の量)程度だと言われているが、郊外やスポーツライディングでは、環境光や路面コンディションなど条件にもよるが300〜400ルーメンのライトが必要。ライトは自分の視界を確保するのと同時に、対抗車や歩行者に向けたアピールも兼ねている。必要に応じて調整するとしても、大光量のライトは初心者にもオススメのアイテムだ。
夜間走行の安全性を向上するフロントライト「iGPSPORT VS1800S」
今回ナイトライド用に用意したのはiGPスポーツのVS1800S。3灯LED構成(ロービーム2灯、ハイビーム3灯)で最大照射距離180メートル、1800ルーメンの高出力を誇るフロントライトだ。バッテリーは6700mAhと大容量なので、長時間走行はもちろん、頻繁な充電も不要。さらに、夜間走行の安全性を大幅に向上させる機能を多数搭載している。
VS1800SはiGPスポーツのアプリ&サイクルコンピュータとライトを連動。ナビゲーションさせているときは、曲がり角の200m、50m手前で3回点滅警告。サイクルコンピュータの画面を常に見ていなくても、ルートを案内してくれる。また、光センサーで点灯、明度調整を自動で行い、走行速度に応じて明るさも最適化するなどスマート機能によって、安心してサイクリングに集中できる。
豊洲ぐるり公園を走ってみた
19時、仕事を終えたマイナビニュース編集者・Rさんと東京・江東区の豊洲駅で待ち合わせ。夕景がきれいな時間だが、この日は一雨降りそうな空模様。降らないに越したことはないが、少々の小雨なら気にしない。どうせ汗で身体は濡れるし、家に戻ってシャワーを浴びることに変わりはない。そう思えるのも夏rideである。
今宵の目的地は“豊洲ぐるりパーク”。1周4.5㎞、豊洲ふ頭をぐるりと囲み、テレビや雑誌のロケで使われることも多い公園だ。フィットネスとして走るには物足らないが、仕事帰り、寄り道感覚のポタリングとしては十分なコースだろう。
「全然、明るさが違う。これだけ明るいと、まったく怖くないんですね」
RさんがVS1800Sを使うのは、この日がはじめて。驚くのも無理はないが、明るいライトで視覚情報が増えれば、同じスピードで走っても様々な予測がしやすくなり、体感速度は遅くなり恐怖心も減る。
照明が暗めのぐるりパークだが、VS1800Sならロービーム、ないしは450ルーメンのロービームミディアムで十分。光量に余力のあるVS1800Sのような大光量ライトは、使い方次第で速く走ることもできるし、同じスピードでもより安全に走ることも可能なのだ。
晴海大橋、豊洲大橋のある公園北側のランニングコースを西へ向かう。ライトアップされたレインボーブリッジに向かって人通りも少しずつ増えるが、コース幅も広く、路面はレンガ敷きで走りやすい。
そして、クルマや電車のノイズがないせいか、都会的な景色が拡がっているのに静かだ。しかも公園側は高い建物もないので、広さや解放感が強調されるのだろう。いろいろなロケで使われるのも納得の心地良さだ。
ポタリング自体はジョギング程度のゆっくりしたスピードだが、カラダを動かしながら気分転換をするのが目的。レインボーブリッジを見ながらしばし雑談した後、市場のある南側を走って一周する。Rさんも「ここなら自宅から遠くないので、たまに来るのもいいかも」と喜んでもらえたようだ。
ぐるりパークは銀座から3.5㎞ほど。その気になれば、すぐに行ける距離でありながらトリップ感もある。注意したいのはランナーやウォーキングの人たちとの接触。イヤホンをしたランナーが急に止まったり、方向を変えることもあるのでスピードは控えめで。
後続車をレーダーで捕らえるテールランプ
フロントライトが自分のための灯りならば、テールライトは追突事故を防ぐドライバーのための灯りだ。統計を見ても、夜、自転車を見逃して起きる追突事故は死亡率が高い。
公園内を走っている分にはテールランプの必要性は高くない。だが、この後、Rさんは一般公道で帰宅する。このときに活躍するのが高性能テールランプのiGP SPORT SRminiだ。
このライト、後方160m内で接近してくるクルマを検知するレーダー機能がついている。大型車両に続く車両のような、抜かれるまで分からない状況もサイクルコンピュータ(対応機種のみ)の画面に表示してくれる。感覚的にはバックミラー付きになるのと一緒だ。
さらに、明るいテールライトを装着すると、ドライバーは側方車間距離を空けてくれるようになる。しかも、SRminiは加速度センサーを使って減速時にはブレーキランプにもなり、危険接近時は音声・視覚警告で通知してくれる。
後日、テールライトの効果を聞くと、 「怖いと思うことがなかったので、効果は……」 Rさんは言葉を濁したが、怖いと感じないこそが最大の褒め言葉だ。
ナイトライドは経験と装備が伴えば、オールナイトで走ることだってできるようになる。しかし、最初は集中力が高まることで疲れやすく感じるので、距離は少し物足りないぐらい、昼間に走ったコースからはじめるのがセオリーだ。
今回使用したアイテム
iGPSPORT VS1800S
最大輝度:1800ルーメン
重量:194g
バッテリー:6700mAh
防水性能:IPX7
iGPSPORT SRmini
重量:50g
最大輝度:30ルーメン
レーダー:検索範囲160m 水平45° 垂直35° 8ターゲット
接続:BluetoothおよびANT+
バッテリー:1100mAh
防水性能:IPX7










