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NPBでは、2027年シーズンからセントラル・リーグにおいても指名打者(DH)制の導入が決まった。DH制の採用は、野手の出場機会増など多くのメリットがある一方、デメリットと言えるのが、投手が打席に入るセ・リーグならではの楽しみがなくなることだろう。ここでは、野手顔負けの打撃を見せているセ・リーグ所属の投手を紹介したい。
山﨑伊織(読売ジャイアンツ)
・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/81kg
・生年月日:1998年10月10日
・経歴:明石商 - 東海大
・ドラフト:2020年ドラフト2位(巨人)
今季は開幕から36イニング連続無失点と快調なスタートを切り、最優秀防御率のタイトル争いを展開する山﨑伊織。打力の高い投手としても知られている。
東海大から2020年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。大学4年時に右肘の手術を受けた影響で、ルーキーイヤーはリハビリに専念した。
プロ2年目の2022年に一軍デビューを果たすと、翌2023年は自身初の規定投球回をクリア。23試合(149回)を投げ、10勝5敗、防御率2.72の好成績をマークした。
昨季は24試合登板で10勝6敗、防御率2.81と安定した数字を収め、今季も先発陣を牽引する活躍を見せている。
一方で、一軍デビュー当初から打撃センスが光り、2022年には打率.231(26打数6安打)、6打点、4犠打を記録。その後も毎シーズン安打を放ち、犠打といった小技も器用にこなす。
セ・リーグの投手において、打撃も侮れない存在となっているが、指名打者制の導入により、打撃は来季で見納めになる可能性が高そうだ。
森下暢仁(広島東洋カープ)
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/81kg
・生年月日:1997年8月25日
・経歴:大分商 - 明治大
・ドラフト:2019年ドラフト1位(広島)
投打で非凡な才能を持つ森下暢仁。昨季は8番で起用されるなど、打撃面でも高い評価を得ている。
明治大ではエースとして君臨するだけでなく、クリーンアップも任され、登板日外には代打で出場するなど投打に渡り活躍。2019年ドラフト1位で広島東洋カープに入団した。
ルーキーイヤーから18試合の登板で10勝3敗、防御率1.91の好成績を収め、新人王を受賞。その後も先発ローテーションの一角を担うと、2022年には2度目の2桁勝利を挙げ、ゴールデングラブ賞に輝いた。
打撃面では、翌2023年にプロ初本塁打をマーク。昨季は8番打者として出場する試合もあり、打率.234(47打数11安打)と投手らしからぬ数字を残した。
プロ6年目の今季は、現時点で21試合に登板し、6勝13敗、防御率2.54と大きく負け越している。打撃でも打率.095(42打数4安打)と苦しんでおり、投打に本領を発揮したいところだ。
颯(横浜DeNAベイスターズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:184cm/80kg
・生年月日:1998年10月10日
・経歴:桐光学園高 - 立教大
・ドラフト:2020年ドラフト4位(オリックス)
プロ9打席目で本塁打を放つなど、野手顔負けの打撃を見せる颯。今季はリリーフ起用が続いているが、限られた打席数の中で安打を放っている。
桐光学園高時代はエース兼4番打者として活躍し、高校通算26本塁打を記録。立教大を経て、2020年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団した。
ルーキーイヤーに一軍デビューを果たしたが、わずか1試合の登板に。翌2022年はコンディション不良もあって一軍登板を果たせず、オフに育成契約となった。
さらに2023年オフに戦力外通告を受け、横浜DeNAベイスターズに支配下契約で移籍。
昨季は先発、中継ぎの両軸で一軍に定着。29試合に登板し、3勝1セーブ5ホールド、防御率4.42をマークした。打撃でも5月18日の中日戦ではライトスタンドへ豪快な一発を放つなど、打率.250(12打数3安打)、1本塁打、3打点の成績を残した。
移籍2年目の今季は中継ぎに専念し、ここまで26試合登板、防御率1.99とブルペンを支えている。また、バットでも1打数1安打と限られた打席でも結果を示している。
床田寛樹(広島東洋カープ)
・投打:左投左打
・身長/体重:181cm/97kg
・生年月日:1995年3月1日
・経歴:箕面学園高 - 中部学院大(広島)
・ドラフト:2016年ドラフト3位
今季は2年ぶりに猛打賞を記録するなど、セ・リーグの投手の中でトップクラスの打力を持つのが、床田寛樹だ。
中部学院大から2016年ドラフト3位で広島東洋カープに入団。ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りを果たしたが、夏場に左肘内側側副靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、長期離脱を余儀なくされた。
それでも、プロ3年目の2019年に一軍復帰し、同年は25試合の登板で7勝、防御率2.96(規定未満)をマークした。
2023年には自身初の規定投球回をクリアし、24試合(156回)を投げ、11勝7敗、防御率2.19の好成績。また、同年は打率.275(40打数11安打)と打撃でも優秀な数字を残した。
今季は、ここまで21試合の登板で8勝8敗、5完投3完封、防御率2.30と安定した投球を披露。また、4月26日のDeNA戦で3安打を放つなど、今シーズンも高い打力を示している。
指名打者制の導入で、打席が見られなくなってしまうのが惜しまれる選手の1人だ。
西純矢(阪神タイガース)
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/98kg
・生年月日:2001年9月13日
・経歴:創志学園高
・ドラフト:2019年ドラフト1位(阪神)
高校時代はエース兼4番打者と、投打二刀流の活躍を見せていた西純矢。プロ入り後も本塁打を放つなど高い打力を発揮しているが、今季は右肘の故障で一軍登板がない状況だ。
創志学園高時代には高校通算25本塁打を記録するなど、打者としても才能を発揮。2019年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
高卒2年目の2021年に一軍デビューすると、翌2022年は春先から先発ローテーション入り。同年は5月18日のヤクルト戦に「8番・投手」で出場すると、1打席目にプロ初本塁打を放ち、投げては9回1失点と投打にわたる活躍で勝利に貢献しや。
同年は最終的に14試合(77回1/3)を投げ、6勝3敗、防御率2.68を記録。打撃でも打率.231(26打数6安打)、1本塁打、4打点と少ない打席数ながら存在感を示した。
しかし、翌年以降は成績を落として伸び悩んでいる。昨季はわずか4試合の一軍登板に終わると、高卒6年目の今季は春季キャンプで離脱し、右肘のクリーニング手術を実施。戦列復帰が待たれている。
石川雅規(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:左投左打
・身長/体重:167cm/73kg
・生年月日:1980年1月22日
・経歴:秋田商 - 青山学院大
・ドラフト:2001年ドラフト自由枠(ヤクルト)
投手としてのNPB最長タイ記録となる24年連続安打を達成するなど、バットでも優れた実績を持つ石川雅規。DH制の導入によって、不滅の大記録となりそうだ。
2001年ドラフト自由枠でヤクルトスワローズに入団すると、ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着。12勝9敗、防御率3.33の活躍で新人王に輝いた。小柄ながら打撃センスも光り、プロ2年目の2003年には打率.222(63打数14安打)をマーク。
2008年には12勝10敗、防御率2.68の好成績を収め、自身初の投手タイトルとなる最優秀防御率を獲得。
以降も先発ローテーションの柱として活躍を続け、45歳を迎えた今季は、プロ入りから24年連続勝利と安打の偉業を成し遂げた。
シーズン連続安打記録は谷繫元信が持つ27年が最長だが、投手に限れば三浦大輔と並ぶ最長記録に。指名打者制の導入によって打席に立つ可能性は限りなく低くなるが、まずは来季、投打で記録を更新できるか注目が集まる。
【了】