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プロ野球で活躍する選手の中には、「強豪校」と呼ばれる学校で高校3年間を過ごした選手もいる。当時から「超高校級」と評価され、一目置かれる存在だった選手は、プロの世界に入っても自らの実力を思う存分発揮した。今回は、プロ野球の世界で大活躍した、横浜高校出身の選手を紹介する。(今季成績は8月17日終了時点)
松坂大輔
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/92kg
・生年月日:1980年9月13日
・経歴:横浜高
・ドラフト:1998年ドラフト1位
まさに「甲子園のスター」として一世を風靡したのが、プロでも大活躍した松坂大輔である。
横浜高のエースナンバーを背負い、高校3年の選抜大会で優勝。後にプロ入りした後藤武敏(元・西武など)、小池正晃(元・横浜など)らとともに、最強世代と呼ばれていた。
迎えた高校最後の夏、PL学園を相手に延長17回、250球を投げ抜く伝説的な投球を見せた松坂。さらに決勝戦でノーヒットノーランを達成し、春夏連覇の偉業を成し遂げた。
その後、3球団からドラフト1位指名を受け、西武ライオンズ(現:埼玉西武)に入団した。
ルーキーイヤーから別格の投球を披露し、25試合の登板で16勝5敗、防御率2.60を記録。同年に新人王を獲得すると、2001年には沢村賞を受賞。押しも押されもせぬ球界のエースとなった。
以降は日本代表、さらにはメジャーリーグでプレーし、日米通算170勝を挙げた。晩年は故障に悩まされることも多かったが、それでも最後まで腕を振り続けた。
涌井秀章
・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/85kg
・生年月日:1986年6月21日
・経歴:横浜高
・ドラフト:2004年ドラフト1巡目
プロ21年目を迎えた今季も、一軍戦力として活躍する涌井秀章。涌井もまた、高校時代から注目された選手だ。
横浜高の入学以前から才能を高く評価されていた涌井は、成瀬善久(元・ロッテなど)との2枚看板を形成。大きな期待を寄せられていたが、2年時の神奈川秋季大会で打ち込まれるなど、苦しい時期も過ごしていた。
それでも3年夏、県大会を制して甲子園出場。投打にわたりチームを牽引する活躍で、ベスト8で敗れるも評価は変わらず、ドラフト1巡目で西武ライオンズ(現:埼玉西武)に入団した。
プロ2年目には、26試合に登板して12勝をマーク。さらに2007年は自己最高の17勝を挙げ、最多勝に輝いた。また、2009年には2度目の最多勝(16勝)と沢村賞を獲得した。
その後は不振に陥るシーズンもありながら、3球団で2桁勝利を達成。中日ドラゴンズではベテランとして、若手を引っ張る役割も担っている。
鈴木尚典
・投打:右投左打
・身長/体重:186cm/88kg
・生年月日:1972年4月10日
・経歴:横浜高
・ドラフト:1990年ドラフト4位
首位打者の獲得実績がある鈴木尚典は、横浜高でも一線級の活躍を見せていた。
横浜高では突出した打撃技術を武器に、高校通算で39本塁打をマーク。高校2年夏には甲子園を経験した。
その後、横浜大洋ホエールズ(現:DeNA)から4位指名を受け、プロの世界へと飛び込んだ。ただ、プロ入り後は一軍での出場機会を得られない時期が続いた。
1996年に初めて規定打席に到達し、111試合の出場で打率.299をマークした。この1年が成長につながり、翌1997年には125試合の出場で打率.335を記録。同年の首位打者に輝いた。
続く1998年も打率.337と、2年連続で首位打者の座に座った鈴木。日本シリーズでMVPを獲得するなど、横浜の一時代を築き上げ、横浜一筋で18年間プレーを続けた。
多村仁志
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/80kg
・生年月日:1977年3月28日
・経歴:横浜高
・ドラフト:1994年ドラフト4位
2004年、2005年と鮮烈な活躍を見せた多村仁志。プロでは故障続きとなったが、それでも一流選手として抜群の働きを見せた。
多村は神奈川県の出身で、地元の横浜高に入学。高校3年春・夏に甲子園出場を果たした。3年夏は、チームが沖縄の那覇商に2-4で敗れて初戦敗退。本来の実力を発揮できないまま、甲子園を後にした。
ドラフトでは4位という順位で、横浜ベイスターズ(現:DeNA)に入団。プロ3年目で初アーチを記録したが、出場機会は限定されていた。
しかし、2004年には123試合の出場で打率.305、40本塁打、100打点という圧巻の成績を記録。翌2005年にも117試合の出場で打率.304、31本塁打、79打点の成績を残し、リーグを代表する強打者として、日本代表でもプレーした。
故障やコンディショニングに苦しむシーズンも経験し、規定打席に到達できたシーズンは決して多くない。その中でも、多村の豪快なアーチは、多くのファンの脳裏に焼きついているだろう。
筒香嘉智
・投打:右投左打
・身長/体重:185cm/97kg
・生年月日:1991年11月26日
・経歴:横浜高
・ドラフト:2009年ドラフト1位
日本球界復帰後は苦しんでいる筒香嘉智だが、横浜高時代から突出したパワーを誇っていた。
横浜高に入学後は1年時から4番に座り、高校2年夏に甲子園出場。準々決勝ではグランドスラムを放つなど、1試合8打点の大爆発を見せた。
高校通算69本塁打を放ち、横浜ベイスターズ(現:DeNA)に入団。プロ2年目で8本塁打をマークするなど、持ち前のパワーを見せつけていた。
その後、一軍に定着した筒香は2016年に大ブレイク。同年は133試合の出場で打率.322、44本塁打、110打点と驚異的な成績を収めた。その後、2019年オフにメジャーリーグに挑戦し、昨季途中に古巣のDeNAに復帰した。
大きな話題を集めた古巣復帰だったが、昨季は57試合の出場で打率.188、7本塁打、23打点にとどまった。
今季も交流戦では一時的に調子を上げたが、ここまで46試合の出場で打率.176、7本塁打、13打点と苦しい数字になっている。
チームを優勝に導くためにも、もう一花咲かせたいところだ。
近藤健介
・投打:右投左打
・身長/体重:173cm/85kg
・生年月日:1993年8月9日
・経歴:横浜高
・ドラフト:2011年ドラフト4位
天才的な打撃センスで好成績を残す近藤健介も、横浜高の出身だ。
横浜高では捕手としてチームを牽引し、高校最後の夏に甲子園出場を果たした。しかし、チームは3回戦で敗退し、全国制覇とはならなかった。
それでも、高校通算38本塁打を放ち、北海道日本ハムファイターズからドラフト4位指名を受けた近藤。2015年に初の規定打席到達をクリアすると、129試合の出場で打率.326の高打率を残した。
高い出塁率でチームに貢献し続け、2022年オフにはFA(フリーエージェント)で福岡ソフトバンクホークスに移籍した。
移籍後も変わらぬ活躍を見せ、2023年に最多本塁打(26本)、2024年に首位打者(.314 )とMVPを獲得するなど、手がつけられない存在になった。
故障の影響もあり、今季の規定打席到達は厳しい状況。それでも、ここまで54試合の出場で打率.315、7本塁打、32打点をマークし、リーグ優勝に向けて確かな働きを見せている。
【了】