東京みなと祭協議会は、2025年5月31日(土)と6月1日(日)の2日間、東京国際クルーズターミナルにて、「第76回 東京みなと祭」を開催した。
「東京みなと祭」は、1941年(昭和16年)5月20日に国際貿易港として開港した東京港の開港記念日を祝して行われるイベント。毎年、東京港の役割や魅力を伝えるイベントとして、参加型・体験型のコンテンツが企画・実施されており、東京港に関連する団体のPRブース出展やステージイベント、海上自衛隊 護衛艦「あがの」や海上保安庁 測量船「昭洋」の一般公開などが行われた。
開催初日となった5月31日は、生憎の雨模様となったが、普段はなかなか見ることができない「珍しい船の一般公開」や東京湾を海上から見学できる「東京港周遊クルーズ」などのコンテンツに多くの海洋ファンが足を運び、長い行列が作られた。
子どもから大人まで、東京港を学び、親しむことができるステージプログラムが展開された「ポートステージ」では、東京港に関連する様々な仕事の紹介や検疫探知犬のデモンストレーション、東京消防庁音楽隊による演奏などが実施された。
両日ともに、ポートステージの開幕を飾ったのは「官公庁マスコットキャラクター大集合」。海上保安庁から「うみまる」、東京税関から「カスタム君」、農林水産省 動物研究所から「クンくん」、自衛隊東京地方協力本部から「トウチ君」、警視庁東京湾岸警察署から「ピーポくん」、東京港埠頭株式会社から「東京 ポータ郎さん」、株式会社ゆりかもめから「ゆりも」、そして株式会社シーライン東京から「ぼんぼ」が参加。なお、「ぼんぼ」は、今回が初参加となる。
「見て!ふれて!東京港」では、東京港に関連する官公庁や港湾関係団体、クルーズ会社などのPRブースが出展された。中でも注目を集めたのは、併設された日本海洋科学による「バーチャル操船体験コーナー」で、ゲーム感覚で船の操船が体験可能となっており、子どもたちが次々と挑戦していた。
東京都港湾局のブースでは、港湾局の事業内容の紹介が行われたほか、港湾局での導入が予定されている、環境型配慮船の名称投票を実施。東京税関ブースの「触れるコピー商品コーナー」や農林水産省 横浜植物防疫所ブースの「ふるい体験コーナー」なども多くの人を集めていた。
そのほか、「東京みなと祭」ということで縁日の屋台が設置されたり、「商船模型同好会」による商船模型の展示されたり、冷凍コンテナ体験が行われたりするなど、非常に盛りだくさんの内容で、東京港の魅力を堪能できるイベントとなった。