ベイスターズが補強する!? DeNA、トレード獲得候補になり得る選手6人。…

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 3年連続でセントラル・リーグ最下位に沈んでいる中日ドラゴンズ。今季もここまでは厳しい戦いを強いられているが、Aクラス入りを十分に狙えるゲーム差だけに、シーズン後半に向けてさらなる戦力補強も考えられるだろう。そこで今回は、トレード市場で中日の獲得候補になり得る選手を紹介したい。(※今季成績は6月20日時点)

田浦文丸

・投打:左投左打

・身長/体重:168cm/78kg

・生年月日:1999年9月21日

・経歴:秀岳館高

・ドラフト:2017年ドラフト5位

 

 2023年は45試合に登板した田浦文丸も、横浜DeNAベイスターズの補強ポイントに合致する選手の1人だろう。

 

 秀岳館高時代には甲子園でも好投を披露し、高校日本代表にも選出。福岡ソフトバンクホークスから2017年ドラフト5位指名を受けた。

 

 

 プロ2年目の2019年に一軍デビューを飾ると、2021年には19試合の救援登板で防御率3.38をマーク。

 

 さらに、2023年にはブルペン陣の一角に定着し、キャリアハイの45試合に登板。2勝1敗7ホールド、防御率2.38の好成績を残した。

 

 しかし昨季は、開幕前から故障に悩まされ、わずか4試合の一軍登板に。今季も開幕からファーム暮らしが続いている。

 

 DeNAでは、リリーフ左腕の駒不足が続いている。一軍での実績もある田浦は、トレードで狙いたい存在と言えそうだ。

中村稔弥

・投打:左投左打

・身長/体重:178cm/84kg

・生年月日:1996年7月8日

・経歴:清峰高 - 亜細亜大

・ドラフト:2018年ドラフト5位

 

 今季も一軍定着には至っていない中村稔弥。しかし、ファームでは十分な成績を残しているだけに、獲得を狙いたい存在だ。

 

 亜細亜大から2018年ドラフト5位で千葉ロッテマリーンズに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たし、10試合に登板した。

 

 

 翌2020年は16試合登板(11先発)で2勝5敗、防御率4.78の成績に。その後はリリーフ起用がメインとなったが、一軍と二軍を行き来するシーズンが続いた。

 

 2023年は17試合の登板で防御率2.31と安定感を見せたが、昨季は二軍で好成績を残したものの、一軍では登板機会を増やすことはできなかった。

 

 さらに今季も、ファームでは19試合登板、防御率2.49とアピールしているが、一軍では出番が限られている。

 

 横浜DeNAベイスターズでは、森原康平や山﨑康晃など、実績のあるリリーフ陣が苦しんでいる。リリーフ左腕は坂本裕哉のみという状況が続いているため、中村は補強ポイントに合致する選手と言えるだろう。

遠藤淳志

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/90kg

・生年月日:1999年4月8日

・経歴:霞ヶ浦高

・ドラフト:2017年ドラフト5位

 

 ファームで好成績を残している遠藤淳志も、現在の横浜DeNAベイスターズに欲しい選手と言えるだろう。

 

 霞ヶ浦高から2017年ドラフト5位で広島東洋カープに入団。プロ2年目の2019年に一軍デビューを飾ると、同年は34試合の救援登板で1勝1敗6ホールド、防御率3.16をマークした。

 

 

 翌2020年は先発に転向。19試合(107回)を投げ、5勝6敗、防御率3.87とまずまずの数字を残した。

 

 さらに、2022年には20試合登板(17先発)で、4勝7敗ながら、防御率3.59と良化。先発ローテーションの一角として存在感を示していた。

 

 ところが、2023年からは2年続けて10試合以下の登板数にとどまるなど、ファームでの生活が長くなった遠藤。一方で、二軍では防御率1点台を記録していた。

 

 今季はいまだ一軍登板がないものの、ファームでは主にリリーフして16試合に登板し、防御率2.22と安定した数字を残している。先発、リリーフ問わず実力を発揮できる右腕だけに、注目の存在となりそうだ。

今川優馬

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/92kg

・生年月日:1997年1月25日

・経歴:東海大四高 - 東海大北海道キャンパス - JFE東日本

・ドラフト:2020年ドラフト6位

 

 一軍で2桁本塁打を記録した実績を持つ今川優馬だが、近年は出場機会が減少している。

 

 社会人野球のJFE東日本時代には、都市対抗野球優勝に大きく貢献。2020年ドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団した。

 

 

 プロ1年目は、ファームで61試合に出場し、打率.310、14本塁打と圧巻の数字。一軍デビューも飾り、プロ初安打初本塁打も記録した。

 

 翌2022年は開幕スタメンに名を連ねると、最終的に94試合に出場。打率.227ながら、10本塁打、39打点をマークし、持ち前の長打力を発揮した。

 

 しかし、2023年以降は出場機会を伸ばせず。昨季はわずか6試合の一軍出場にとどまった。

 

 今季も一軍と二軍を行き来している状況が続いているが、ファームでは19試合出場で打率.426と猛アピールを見せている。

 貴重な右の長距離砲なだけに、トレードで補強できるとなれば、複数球団が獲得に名乗りを上げそうだ。

濱田太貴

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/81kg

・生年月日:2000年9月4日

・経歴:明豊高

・ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 長打力が持ち味の濱田太貴。思うような結果を残せていないが、環境を変えれば覚醒する可能性は大いにあるだろう。

 

 明豊高時代には、高校通算45本塁打をマーク。将来の大砲候補と期待され、東京ヤクルトスワローズから2018年ドラフト4位指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーは、二軍で105試合に出場。打率.254、8本塁打と高卒新人らしからぬ数字を残し、一軍デビュー。翌2020年には33試合に出場し、打率.200ながら3本塁打を放つなど、大器の片鱗を示した。

 

 2023年にはシーズンを通して一軍に帯同し、自己最多の103試合に出場。打率.234(規定未満)、5本塁打、22打点とブレイクを予感させていた。

 

 しかし、昨季は打撃不振に陥り、出場機会が激減。わずか10試合の一軍出場で打率.077、ノーアーチに終わった。

 

 今季は開幕一軍メンバーに名を連ねたが、結果を残せず4月中旬に登録抹消。以降は二軍暮らしが続いている。

 

 横浜DeNAベイスターズの野手陣は、牧秀悟、宮﨑敏郎らがいるものの、右打ちのスラッガーがやや手薄な状況。ポテンシャルは抜群の濱田だけに、獲得を検討する余地もゼロではないだろう。

富山凌雅

・投打:左投左打

・身長/体重:178cm/88kg

・生年月日:1997年5月3日

・経歴:九州国際大付高 - トヨタ自動車

・ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 2021年にはリリーフ陣の一角としてフル回転した富山凌雅。だが、近年はけがの影響もあって、登板機会を減らしている。

 

 トヨタ自動車から2018年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。プロ3年目の2021年には自身初の開幕一軍スタートを切り、ブルペン陣の一角として大きく飛躍を遂げた。

 

 

 同年は51試合に登板し、2勝1敗20ホールド、防御率2.72をマーク。チームの25年ぶりリーグ優勝に大きく貢献した。

 

 しかし、翌2022年は8試合の一軍登板にとどまり、同年オフには左肘側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けたこともあり、育成契約に移行することとなった。

 

 2023年はリハビリに専念し、シーズン全休となったが、昨季の開幕前に支配下復帰。同年は16試合の一軍登板で3ホールド、防御率3.27の数字となった。

 

 今季は完全復活が期待されたが、一軍登板は4試合にとどまり、防御率9.00と低迷。ファームでの生活が長くなっている。

 

 DeNAでは、リリーフ左腕の補強は優先順位が高い状況。一軍での実績もある富山は、トレードで獲得を狙いたい存在だ。

 

 

【了】