マイナビは6月5日、た「マイナビ 2025年 夏ボーナスと転職 に関する調査」の結果を発表した。調査は5月1日~7日、前月転職活動を行った、あるいは今後3カ月で転職活動を行う予定である20〜50代の正社員1,366名を対象に、インターネットで行われた。

  • 夏の賞与と転職のタイミング

    夏の賞与と転職のタイミング

夏の賞与が支給されるこの時期に、転職を検討している正社員に対し、どのタイミングで転職する予定かを聞いたところ、58.3%が「今年の夏の賞与支給後に転職する予定」と回答。その割合は年代が若いほど高い傾向がみられ、20代が最多の66.4%だった。

また、「賞与額が高かった場合に転職を思いとどまる可能性がある」と回答した人は51.5%。実際に「想定よりも賞与額が高かったことで転職を思いとどまった経験がある」という人は33.3%で、転職中止を決めた際の賞与額は、平均で107.1万円だった。

  • 賞与が少ないことが理由で転職した経験について

    賞与が少ないことが理由で転職した経験について

賞与の金額が転職の意思決定に一定の影響を及ぼし ていると考えられるが、転職経験がある人に「過去に賞与が少ないことが理由で転職した経験があるか」と質問したところ、およそ7割が「1 番大きな転職理由だった」(32.1%)、あるいは「1 番ではないが転職理由だった」(37.0%)と回答。転職理由となった賞与の額を教えてもらったところ、全体平均で38.2万円という結果に。

また、賞与額の理想と現実について調査を行った。まず、前年夏の賞与額を教えてもらったところ、平均59.6万円という結果に。自分の仕事に見合うと思う理想の賞与額は平均98.2万円となり、 38.6万円ものギャップがあることが判明。前年の 賞与額と理想の賞与額の差額が最も大きかったのは30代・50代で40.5万円。対して、差額が小さ かったのは20代で23.7万円差だった。

  • 賞与の情報と転職活動について

    賞与の情報と転職活動について

続いて、「転職先の賞与の金額は、転職先を決めるにあたって重要な情報ですか?」と尋ねたところ、68.6%が「重要な情報だ」と回答。しかし一方で、「選考時に賞与について質問しづらい」(73.0%)と感じている人は7割を超え、賞与に関する情報の重要度は高いものの、実際には選考時に確認しづらいというギャップが存在してい るよう。

また、前年夏の賞与額が基本給の何カ月分だったかを教えてもらったところ、最も多かったのは「約2カ月分」 (22.5%)で、転職先に求める最低水準でも「約2カ月分」(30.0%)が最多だった。