7月3日にスタートするドラマ『ロンダリング』(カンテレ 毎週木曜24:15~/フジテレビ 同26:15~ ※FOD配信)で地上波連ドラ単独初主演を果たす藤原丈一郎(なにわ男子)と菅井友香、橋本涼(B&ZAI)がこのほど、取材に応じた。

“死者の声が聞こえる”という役に立たない特殊能力を持つ男・緋山鋭介(藤原)が、嫌々ながらも社会の闇に足を踏み入れ、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する社会派ミステリーで、菅井は、緋山がアルバイトすることになる不動産会社の社員・蒼沢夏凜。橋本は、謎の人物・P.J.を演じる。

  • (左から)菅井友香、藤原丈一郎、橋本涼 (C)カンテレ

    (左から)菅井友香、藤原丈一郎、橋本涼 (C)カンテレ

緋山鋭介=藤原丈一郎だった「マジでぴったりすぎ」

――最初に台本を読んだ時の感想をお願いします。

藤原:前半を読むだけですごくスリルを味わえました。ミステリー要素もあったり、サスペンス要素もあったり、読んでいくうちに、いち視聴者として「今後どうなっていくんや?」となっていきます。回を増すごとに橋もっちゃん(橋本)演じるP.J.とも絡み出して、展開されていく話がすごく楽しかったので、僕はもちろん緋山鋭介として演じないといけないんですけども、視聴者としても楽しみながら台本を読んでいました。

菅井:ホラー要素があると聞いて「怖いのかな?」とドキドキワクワクしながら読んでいたんですけど、社会のなかなか光の当たりづらい部分にどんどん踏み込んでいくので、その展開にもドキドキしました。いろんな謎がどんどんつながっていく感覚が、ミステリー小説を読んでいるような感覚で引き込まれていきました。

橋本:めちゃめちゃ面白くて「すげえ!」と思いました。台本を読んでいると、その登場人物を頭の中で想像するんですけど、緋山はマジで丈くん(藤原)で! もう頭の中で丈くんがしゃべってたんですよ。いざ本読みでも、丈くんが読んでいるのを見てマジでぴったりすぎて、緋山という役と丈くんの関係が、見ていて気持ち良かったですね。

座長としての責任を全う

――藤原さんは、座長として意識したことはありますか?

藤原:2人に支えていただきましたね。現場に菅井さんが来るとやっぱり華があるし、橋もっちゃんは同じ事務所なのでそこの絆も役に反映できたので、僕自身は初めての座長というのを意識せず、チーム一丸となって最後のクランクアップまで頑張っていきたいなと思いながらやっていました。

――菅井さん、橋本さんは座長の姿はいかがでしたか?

菅井:本当に分け隔てなくいろんなスタッフさんとお話しされて現場を盛り上げてくださいました。同い年でも芸歴は先輩なので、最初はかしこまってお話ししていたんですけどが、途中から「同い年やから敬語変やろ!」と言われて。

藤原:そんな関西弁やった? 俺(笑)

菅井:(笑)。それから、何でも気さくにお話しできてありがたかったです。本当にスーパーマンみたいに何でもできる方なので、お芝居でもエネルギーたくさんでぶつかってきてくださったり、すごくやりやすくセリフを合わせてくださったり、気さくで気配りがあって、ありがたい座長だなと思います。差し入れもたくさんしてくださって、コロッケが美味しかったです(笑)

藤原:あのコロッケは、絶対食べてほしかった(笑)

橋本:座長はマジでカッコよかったです。時間の空いた時に「大福の差し入れでーす!」っていうのがよくあって。それと、これは菅井さんもそうなんですけど、後半になってきた時のセリフ量がとにかくすごいのに、朝から夜まで疲れてる中、2人が嫌な顔しないで、かつ自分たちの演技をやっているのを見て、すごく刺激を頂きました。カッコいいなあと思って、尊敬していました。

――それを聞いていかがですか?

藤原:そんなことしてたっけなあ?(笑) でも、僕らキャストって、時間で言うと現場に一番遅く来て一番早く帰る人間なんですよ。スタッフさんが一番早く来て一番最後までいてくださるので、僕らが来てもスタッフさんたちがいなければ撮影は始まらない。逆に言ったら僕らが来なかったら撮影が始まらないという本当に五分五分の関係だと思っています。会話で現場の空気がすごく良くなっていく感じがして、クランクインからアップまですごくいい雰囲気でいれたので、そこは座長を全うできたのかなと、今考えると思いますね。