日本テレビは、バラエティ番組の海外展開を本格始動する。海外市場を目指した企画開発に特化したスタジオ「GYOKURO STUDIO」と、米・ロサンゼルスのビジネス拠点「Nippon TV LA Business Office」を開設する。

  • 「GYOKURO STUDIO」代表の秋山健一郎氏(左)と「Nippon TV LA Business Office」代表の宮内友章氏

「GYOKURO STUDIO」は、毎年10作品、10年間で100作品を開発し、世界に展開していく方針。制作は社内に限らず、社外のトップクリエイターや制作会社との“共創”を積極的に行い、“玉露”のようにハイクオリティーな日本発のプレミアムコンテンツを世界に届けるという思いで命名した。

代表には、制作現場でチーフプロデューサーなどを歴任し、現在はグループ会社“ウィークデー”の代表取締役として、ハイブランドとのデジタルクリエイティブ制作を行っている秋山健一郎氏が就任。

秋山氏は「私たちは、国内展開をゴールとしてきた従来の制作体制を、グローバル展開を見据えた新たな形へと進化させ、世界中の人々の心を動かすコンテンツを届けていきます。国内外のパートナーの皆さまと連携しながら、グローバルな“共創”を推進し、エンターテインメントの世界市場において、新たなニーズと価値を創出していきます。持続的に確かなプレゼンスを築くことを目指し、日々挑戦を続けていきます」とコメントしている。

「Nippon TV LA Business Office」は、コンテンツ・IPの北米・中南米地域のセールス推進、現地配給スタジオとのアライアンス拡大現地における制作体制の確立などを進める。

こちらの代表には、長年海外フォーマット統括を務め『はじめておのおつかい』カナダ版を成立させた宮内友章氏が就任。「LAオフィスは世界のエンターテイメント市場の最前線に立つ拠点として、現地のトレンドやニーズを的確に捉え、パートナー企業やクリエイターとの協業・共創を拡大し、コンテンツの企画・開発から流通・展開、現地での制作体制の構築まで一気通貫で推進します。GYOKURO STUDIOと連動しながら、日本発のグローバル・エンターテイメントの可能性を切り拓いていきます」と話している。