歌舞伎俳優・松本幸四郎が主演する『鬼平犯科帳』シリーズ初のファンイベント『第1回鬼平犯科帳祭』が都内で行われ、幸四郎のほか、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、マキタスポーツ、早乙女太一が登壇した。

  • 松本幸四郎

    松本幸四郎

「江戸時代の役をやってるだけで、今の人だから!」

チケットが販売開始3分で完売となった同イベント。時代劇専門チャンネルで初放送される『鬼平犯科帳 暗剣白梅香』(7月5日13:00~、19:00~ほか)の上映後、本編後に流れるアフタートークの収録が行われた。

進行役の本宮は、座長の幸四郎について、「人の上に立つ人の中ではすごく珍しいタイプだと思います。50年以上生きてきた中で、“こういう方でも人をまとめられるんだ…”とあまり見ないタイプですね」と表現。それだけに、「すごく人間らしいところが見れます」と親しみやすい存在だという。

本宮が衝撃を受けたのは、役のカツラを被ったまま、撮影所の外に出てしまうこと。時代劇撮影の休憩時間では、多くの役者はカツラを手ぬぐいなどで隠して撮影所の外に出て食事をとるが、「幸四郎さんはちょんまげ丸出しで浴衣着て、本当に江戸時代の人みたいに出ていくんです」という。

その姿で、コンビニで買い物もするという幸四郎は「“PayPayで”って言ったら、(店員に)“PayPayもされるんですね”ってびっくりされちゃって。僕はね、江戸時代の役をやってるだけで、今の人だから!」というエピソードを披露。

それを聞いて、マキタスポーツは「長谷川ペイ蔵ね(笑)」、本宮は「撮影所の界隈の店では“ペイ蔵”って呼ばれてるかもしれない(笑)」とイジっていた。

「すごい時代劇が誕生した」

そんな愛され座長の幸四郎は、最後に作品をしっかりアピール。「すごい時代劇が誕生したと思っています。それを作っていただいた感謝という思いでいます。サスペンスもあり、(早乙女)太一くんだからこそできる(金子)半四郎の色気、妖しさ、艷やかさが出て、池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』が本当に立体的になった作品です」と胸を張り、「とにかく“すごいものを作る”というものをモットーに『鬼平犯科帳』を作り続けていきます」と意欲を示した。

『鬼平犯科帳 暗剣白梅香』の本編は、Amazon Prime Videoのサブスクリプション・時代劇専門チャンネルNETでも、7月5日(13:00~)に配信スタートする。

  • (左から)久保田悠来、浅利陽介、マキタスポーツ、松本幸四郎、早乙女太一、本宮泰風、山田純大