フジテレビ系ドラマ『Dr.アシュラ』(毎週水曜22:00~)の第8話(6月4日放送)が、FODで先行配信されている。
主人公は、命の最前線=修羅場で、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスーパー救命医・杏野朱羅(松本若菜)。命を助けたい、その純粋な思いと卓越した技術で患者を救う姿を描く。
【第8話あらすじ】偶然目にした朱羅のカルテに戸惑う保
ある日、救急科の薬師寺保(佐野晶哉)、大黒修二(田辺誠一)、梵天太郎(荒川良々)、水吉歩夢(荒井玲良)らは、古いカルテを電子化するため書庫から運び出していた。梵天がカルテを段ボールにしまおうとした時、黄ばんだ新聞の切り抜きが落ちる。その新聞記事は理事長の阿含百合(片平なぎさ)が、医師として当時の総理大臣の命を救ったというものだった。保らは阿含が医師だったことを初めて知って驚く。
その後もカルテを段ボールに詰めていると、保は1つのカルテの存在に気づく。表紙には「杏野朱羅」の文字があり、思わず中を開こうとした瞬間、朱羅が通りかかり保は慌ててカルテを段ボールにしまう。その時、朱羅が「…来る!」とつぶやき、救急隊からのホットラインが鳴り始める。
この患者は歩行中に車にはねられ、意識レベルが低下して重体となっていた。さらに、免許証も保険証も所持しておらず身元不明。大黒たちは「厄介な患者を受け入れてしまった」と診療部長の金剛又吉(鈴木浩介)に苦言を呈される。その日の夕方、警察から「男性の身元が判明した」と電話が入り…。
ついに明かされる朱羅の壮絶な過去
いつもの通りホットラインを事前に予測し、受け入れを承諾する朱羅。搬送されてきたのは子どもだが、苦しそうに顔をゆがめて親を呼ぶその姿に、いつになく動揺する。しまいには治療の途中で処置室を出て行ってしまう。大黒も思わず「杏野が治療の途中で出ていくなんて」と、ぼう然とする。
「私は一度死にかけたことがある」――朱羅が口にしていた言葉だ。そう、朱羅はかつて通り魔事件に遭った際に、何件も受け入れ病院がなく、ようやく最後の病院で命を救われていた。そんな過去がフラッシュバックし、壮絶な真相がついに明かされる。
今まで見せることのなかった動揺、葛藤、怒り、悲しみ…様々な感情をあらわにする朱羅。特に、涙する姿には普段とのギャップに驚かされる。
また、朱羅の研修医時代も登場する。どこかあどけない表情ながらも救命医としての強い意志を持った凛とした目。そして休むことを惜しまず、必死に多聞から学ぼうとする姿は初々しく、健気で応援したくなる。しかし時には患者を助けることができず、わき目もはばからずに涙することも。表情一つ変えず、クールで感情を出さない今の朱羅からは想像もつかない姿ばかりだが、そんな数々の修羅場を経験したからこそ、今日の朱羅があることが改めて分かる。
このように、第8話では実に様々な朱羅の顔が見られる。松本の多彩で見事な演じ分けとそれを丁寧に紡いだ演出は、見ているこちらも感じ入る。
金剛×梵天の会話劇にも注目
前回は出演のなかった金剛。ネットではそのクセの強いキャラクターに、「重いシーンを緩和する」と金剛を待ちわびる声も。その金剛だが、梵天に対しては「ノーマルハンド」「100%」と完全におちょくっている。しかしそれには構わず、とぼけた質問を続ける梵天。この2人のやり取りにはクスっとさせられる。
今回のドラマのオファーの際、「とにかくやってください」と鈴木にお墨付きを与えたのが、松山博昭監督。彼が演出した『ライアーゲーム シーズン2』(09~10年、フジテレビ系)で心理戦の駆け引きを見せたのが、鈴木と荒川だ。この時も初めは鈴木が優位だったが、結局引き分けに。今作も今のところは金剛が優位に立っているように見えるが…。
そんな2人の会話劇は、これまでの中でも特にシリアスなシーンが続く第8話の中で、一服の清涼剤となっている。




