ネットの評判は「怖くて見ない」という葛原氏だが、SNSでの良い反響は家族や友人たちから届いているそうで「そういう声はうれしいです」と喜んでいる。
また、最近一番うれしかったのは、姪っ子の言葉だと明かす。
「小学4年生の姪が、教室の壁に貼る自己紹介カードの“将来の夢”の欄に『脚本家』と書いていて、めちゃくちゃうれしかったです。僕の親父の職業も書いてあったので僕だけではなかったんですけど」
さらに、その姪が「私の叔父がアンパンマン書いているって言いふらしたいけど、うざい人だと思われそうだから我慢している」と話していたことも姉から聞いて、「うれしかったです」と笑顔をこぼした。
『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』は、空から落ちてきた不思議な男の子・チャポンとアンパンマンの絆を描く物語。チャポンは、アンパンマンを兄のように慕い、「ヒーローになりたい!」と願うも、ばいきんまんから自身の出生について衝撃の真実を知らされショックを受ける。「なんのために生まれて なにをして生きるのか」。原作者のやなせたかしさんが作詞した「アンパンマンのマーチ」のメッセージと重なる物語となっている。
葛原氏が映画『アンパンマン』シリーズを手掛けるのは、2022年公開の『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』以来、2作目となる。
本作でも、葛原氏が大切にしていることは変わらない。「根底にあるのは、自分が楽しくて、大人が見ても面白いということ。大人の方が『アンパンマンやるやんけ!』と思ってくれたらいいなと。それを子供でもわかるように書きました」と語っていた。