楽天市場は5月28日、購買データや一般消費者へのアンケート調査をもとに注目を集めそうな消費行動や商品をまとめた「2025年夏のトレンド予測」を発表した。それによれば今夏は、軽量・多機能化が進む暑さ対策商品のほか、夏の温活、そして主食のバラエティ化にも注目だという。

  • 楽天市場が2025年夏のトレンド予測を発表した

暑さ対策

楽天市場では、夏を涼しく快適に過ごすための家電、衣服、生活用品などの"暑さ対策"関連商品を約40万点も取り扱っている(5月15日現在)。そのなかでも今夏は「機能性」「価格帯」「携帯性」に優れた商品がトレンドの上位に挙がると予想する。以下、いくつかの商品を紹介しよう。

  • 楽天市場が取り扱う"暑さ対策"関連商品は約40万点

ハンディファン商品は、より小型に、より多機能に進化している。ボールペンにファンがついた「ファンペン」(1,650円。以下、価格は全て5月26日時点のもの)のほか、ミストとファンの気化熱で涼風を届ける「クイッククール」(1,078円)、モバイルバッテリー機能付きの「ハンズフリー5wayスリムファン」(2,728円)、首にかけるタイプの「コンパクトになるネックファン」(3,550円)、お弁当を冷ます用の「お弁当用クールファン」(3,828円)、体重計のように乗れる「のれる扇風機」(9,980円)、ファン機能付きの「扇風機リュック」(9,480円)などが登場している。

  • 「ファンペン」(大作商事ダイレクト 楽天市場店)。専用スタンドを使えば、卓上ファンとしても利用できる

  • 「ハンズフリー5wayスリムファン」(Life on Products 楽天市場店)

  • 「コンパクトになるネックファン」(More Smile Shop)

  • 「お弁当用クールファン」(Life on Products 楽天市場店)

また、機能性や携帯性を兼ね備えた水筒としては、水分補給だけでなく"水のミスト"を浴びることもできる「ドリンクミスト」(2,640円~)、保冷力が高い魔法瓶構造の氷のうケース「ICE PACK」(3,280円)、2キロの氷を持ち運べてシャンパンクーラーにもなる「クーラーボトル アイスコンテナ」(4,620円)などに注目したい。

  • 「ドリンクミスト」(大作商事ダイレクト 楽天市場店)

  • 「ICE PACK」(ピーコック魔法瓶 楽天市場店)

  • 「クーラーボトル アイスコンテナ」(マックスシェアー maxshare)

紫外線対策には、重さ150g以下の「軽量日傘」(1,799円~)、帽子には「UVカット 撥水 ネックカバーリボンハット」(1,998円)、「気化熱のチカラでひんやり UVカット 保冷剤も入れられる 日よけ付きハット」などを用意。子ども向けには「保冷剤ポケット付き ランドセル用 背中メッシュパッド」(1,098円)、「UVカットキッズパーカー」(1,798円)、「ドッグマンキッズフードベスト」(3,490円)などを展開している。

  • 「軽量日傘」(コズムワン楽天市場店)

  • 「UVカット 撥水 ネックカバーリボンハット」(devirock 楽天市場店)

  • 「気化熱のチカラでひんやり UVカット 保冷剤も入れられる 日よけ付きハット」(devirock 楽天市場店)

  • 「保冷剤ポケット付き ランドセル用 背中メッシュパッド」(devirock 楽天市場店)

熱中症の重篤化を防止するため2025年6月1日より、職場における熱中症対策が義務化された。これを受け、いま屋外作業者向けの製品も続々と登場している。楽天市場でも、ヘルメットの内部に貼ることのできる「めちゃクール アイスヘッド」(4,620円)、暑熱リスクを検知してアラームとLEDで知らせる「熱中症対策ウォッチ」(7,350円~)、応急処置マニュアル付きの「熱中応急処置セット」(6,380円)などを用意。

  • 「めちゃクール アイスヘッド」(アレグレット)

  • 「熱中症対策ウォッチ」(印鑑はんこ製造直売店@小川祥雲堂)

  • 「熱中応急処置セット」(大作商事ダイレクト 楽天市場店)

夏の温活

インターネット調査によれば、夏場の冷房による"冷え"を感じたことのある人は56.3%にも上るという。そこで夏の温活製品も広く取り揃える。薄手なのにしっかり温かい「もっちりシルク腹巻」(1,210円~)、保湿効果が高くて就寝時も快適な「sara-cure かかとケア レッグウォーマー」(1,375円)、高知県産の新鮮な生姜を使った粉末タイプの「しょうが湯」(1,080円)のほか、簡単に白湯が楽しめる「白湯メーカー」(16,500円)、気軽に利用できる「火を使わない お灸」(9,900円)などを展開する。

  • 「もっちりシルク腹巻」(左、SOWAN)、「sara-cure かかとケア レッグウォーマー」(右、SOWAN)

  • 「しょうが湯」(高知の生姜専門店 Craft Ginger)

  • 「白湯メーカー」(左: オリジナル家電のシバデンライフ)、「火を使わない お灸」(右: アテックスダイレクト)

主食のバラエティ化

楽天グループの調査によれば、ここ最近は夏場に"夏バテ防止"を目的に、栄養価の高い穀類(もち米、玄米など)の流通が増える傾向があるという。まして今年は、白米不足、白米の価格高騰化が問題となっている。楽天グループの竹田成美氏は「2025年5月に20~60代の男女1,000人を対象に実施したインターネット調査では、8割以上の人が今夏、パンや麺などを主食として食べる機会が増えそうだ、と回答しています」と紹介する。

  • 楽天グループ 楽天市場マーケティング部の竹田成美氏

楽天市場では、ライスヌードル、ジャスミンライス、パスタといった海外の食材の流通も伸長している。「パスタ麺は、特にまとめ買いの需要が拡大しています。先のインターネット調査では、世界の主食に興味があると回答した人が6割にも達しました」と竹田氏。そこで2025年の夏は、主食のバラエティ化がトレンドのひとつになるのではないか、と分析する。「もち米、玄米といった栄養価の高い穀物の需要が拡大し、海外の主食に対する注目も高まると予測しています」とした。

  • 世界の主食に注目が集まる夏になる?

  • 調理例。こちらは、もち麦酢飯の冷やしカップ寿司

  • 夏野菜とラム肉のアラブ風クスクス