リスクモンスターは5月21日、第11回「就職したい企業・業種ランキング」を発表した。調査は3月4日~10日、2026年3月卒業予定の大学3年生334名を対象にインターネットで行われた。なお、対象企業は各業界から大手企業・組織200社を抽出している。
「就職したい企業・業種ランキング」では、1位「地方公務員」(10.8%)、2位「国家公務員」(6.9%)となり、いずれも選択理由として「安定している」「地元・国に貢献したい」という意見が多かったほか、自身の夢の実現に関する回答も目立つ結果に。
以下、3位「三井住友銀行」(3.0%)、4位「味の素」「三菱ケミカル」「任天堂」(各2.4%)と続き、今回は前回調査からのランク変動が大きく、トップ20のうち約半数が前回から入れ替わっている。他方で、「地方公務員」と「国家公務員」が7年連続でトップ2を堅持している点や、鉄道業2社(東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道)が継続してランクインしている点から、公務員や鉄道業が定して人気のよう。
文理別では、前回調査から引き続き、文系・理系ともに「地方公務員」(文系14.4%、理系7.2%)、「国家公務員」(同7.2%、6.6%)がトップ2を独占。また、男女ともに「地方公務員」「国家公務員」「三井住友銀行」の3つがランクインしているほか、男性では機械系の製造業や鉄道業が多いのに対して、女性では食料品製造業のランクインが目立つ結果となった。
続いて、就職先を選定するにあたり気になる点を尋ねたところ、「勤務地」(32.6%)が1位に。第3回調査から不動の1位だった「給与額」(32.3%)を上回る結果に。また、3位には「福利厚生」(30.5%)が続き、社会人生活をどの地域で過ごすのかが重視されていることがわかった。
次に、理想の就職活動開始時期について調査したところ、「大学3年生前期」(35.9%)が最も多く、「大学1、2年生」(31.1%)と合わせると、約7割の学生が就業の1年半以上前に開始することを理想として捉え、実際に全体の過半数が大学3年生前期以前に就職活動を開始していることがわかった。
また、理想の内定希望時期としては、「大学4年生前期」(39.8%)と「大学3年生後期」(32.3%)で7割超を占めており、卒業の半年以上前には就職活動を終えたいよう。さらに、理想通りに「大学3年生前期」までに就職活動を開始した学生においては、9割以上が内々定を獲得していることもわかった。