日本宝石協会は8月24日、宝石への理解をより深めるための知識を問う「第2回宝石検定」をオンラインで全国一斉開催する。5月1日より、3級・2級の受検申込受付を開始した。
「宝石検定」全国2,000人以上が受検
地球が育んだ奇跡の石、宝石。その美しさ、耐久性、希少性を学ぶ「第1回宝石検定」では2000人以上が受検し、3級の合格率は89%、2級の合格率は72%であった。
第1回検定の受検者を対象としたアンケート結果によると、好きな宝石として、1位「ダイヤモンド」、2位「サファイア」、3位「アレキサンドライト」、4位「タンザナイト」、5位「オパール」がベスト5となった。
また、98%の回答者が宝石に関する有意義な知識を身に付けたと回答しており、「化学式や名前の由来など宝石の基本的な事柄について学べた」「宝石のみならず、地学的要素などあらゆる要素が入っていた」「誕生石や産地のイメージがつくようになった」といった声が寄せられている。
第1回検定実施後も公式テキストの販売を継続しており、検定実施希望の声が多数寄せられたため、第2回を開催することとなった。
検定学習を支える公式テキスト
検定公式テキストである「宝石検定3級・2級公式テキスト」は、宝石が美しい理由、生成の過程、それぞれの性質や特徴、加工に至るプロセスはもちろん、原子や結晶の組成についても優しく楽しく理解することができる。宝石全般を学ぶ概論から、32種類の宝石について各々の性質や物語を深く掘り下げる各論まで、鉱物・宝石ファン必携のテキストとされている。同テキストはオールカラー210ページで構成されており、製本版は3,200円、オンライン版は2,500円となっている。
第1回宝石検定2級からの例題
第1回宝石検定2級からの例題として、「カボッション・カットされた宝石に光があたった時、猫の目のような一筋の光の帯が現れることを何といいますか。以下の1~4から1つ選びなさい」との設問が出題された。選択肢は「1.カラーチェンジ(変色効果)」、「2.シャトヤンシー(キャッツアイ効果)」、「3.アステリズム(スター効果)」、「4.プレイオブカラー(遊色効果)」であった。(正答は文末)
2級、3級のレベルは?
第2回宝石検定の実施日は2025年8月24日。オンラインでの検定(カメラ付きPC、スマートフォン、タブレット)となる。
申込受付締切は、コンビニ決済が8月5日まで、クレジット決済は8月12日17:00まで。受検料は3級が5,500円、2級が7,700円、3級・2級併願が12,100円となっている。
階級は3級と2級に分かれており、3級は宝石の種類や特徴等の基本的な知識を習得している基礎レベルで、試験時間60分・出題数は100問。2級は宝石の産地や生成、色彩の秘密等、宝石に関わる幅広い知識を習得し、自ら宝石の魅力を探究できる中級レベルで、同様に試験時間60分・出題数100問である。
例題の答え
正答は「2.シャトヤンシー(キャッツアイ効果)」。カボッション・カットされた宝石に光があたった時、一筋の光の帯が現れることを、シャトヤンシーと呼ぶ。