また、大の犬好きで、保護犬を含む5匹の犬と暮らし、2023年12月頃から老犬ホームで老犬の介護をするボランティアも行っている。
「僕は保護活動に重きを置いていましたが、老犬の介護をしていると、人間と同じように老後のことをしっかり準備したり考えたりしないといけないなと思うようになりました。殺処分になってしまう子たちも、理由の一つとして、おしっこの場所を覚えられなくなったり、家を汚してしまうようになったり、年齢の経過によるものが多いので、老犬の介護についてしっかり伝えていけたらと思います」
また、愛犬の存在が自身の「癒やし」になっていると語る。
「僕は生まれたときからミニチュアダックスフンドの『のの』とずっと一緒に生活してきて、今は亡くなってしまいましたが、自分が悲しいときやうまくいかなかったとき、楽しいときもずっと一緒に過ごしてきて、動物の存在は心の助けになっているなと感じています」
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にちなみ、自身の目指している未来を尋ねると、「動物の医療関係の仕事に就きながら俳優を続けたいと思っているので、その両立ですね」と獣医と俳優業の両立を目標に。
「医療関係の仕事に就くには大学に4~6年は行かないといけないので、22~24歳ぐらいまでは勉強と俳優の仕事を続け、医療の仕事に就いてからも、俳優業と絡めて皆さんに発信していけたら。この仕事のおかげでいろんな人に伝えられることもあると思うので、そこも生かしていけたらと思っています」
ちなみに塾はまだ通っていないとのことで、日々自宅で勉強に励んでいる。
「塾は高2の冬か高3になってから通おうかなと。できるところまで自分でやろうと思っています。ゲームも好きで、ゲームばかりしてしまう日もありますが、朝2~3時間勉強して、仕事をしたり友達と遊んで帰ってきてからまた2~3時間勉強をして。だいたい1日4~5時間ぐらい勉強していて、試験前は12時間ぐらいずっとやっています」
仕事、勉強、部活、筋トレ、犬に関する活動など、幅広く取り組んでいる寺田。さらに、料理とケーキの教室を開ける資格を取得したほど料理好きな一面もあり、ご飯を作ることもあるという。
「やりたいことが多すぎて(笑)。仕事と学校生活の両立が大変とかつらいとか思うのではなく、自分のやりたいことができているのでありがたいですし、楽しいなと。そこを苦に思うかどうかは、自分の考え方次第なのかなと思います」と笑顔で話していた。
2008年6月10日生まれ、愛知県出身。3歳から芸能活動をスタート。CMで注目を集め、ドラマ、映画、バラエティなどで活躍。2017年にNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で井伊直政の幼少期・虎松を演じ、近年はNHK『ひきこもり先生シーズン2』(22)、テレビ朝日『相棒 season21』(23)、NHK連続テレビ小説『らんまん』(23)などに出演。2018年に主演映画『ばあばは、だいじょうぶ』(19)での演技が評価され、ミラノ国際映画祭外国語部門にて最優秀主演男優賞を受賞。現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で田安賢丸(松平定信)役を演じている。