女優の高石あかりが主演を務める2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』の新たな出演者が30日に発表され、堤真一と板垣李光人の出演が明らかになった。堤は、2014年度後期『マッサン』以来11年ぶりの朝ドラ出演、板垣は朝ドラ初出演となる。
113作目の朝ドラとなる『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語を届ける。小泉セツがモデルのヒロイン・松野トキを高石あかり、小泉八雲がモデルの夫・ヘブンをトミー・バストウが演じ、脚本はふじきみつ彦氏が手掛ける。
このたび主人公・松野トキとその家族を陰日向で支える雨清水傳(うしみずでん)役に堤真一、その息子・三之丞(さんのじょう)役に板垣李光人が決定した。
堤演じる雨清水傳は、松江藩に名をはせる上級武士で文武両道のエリート。親戚のトキを大変可愛がっており、幼い頃からなにかと気にかける。松江で知らない人はいないほどの人格者で、変わりゆく時代の中、トキをはじめ多くの没落士族に手を差し伸べようと尽力する。
板垣演じる三之丞は、雨清水家の三男でトキの2歳下。兄が家督を継ぐため自身は特に目がない。家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている。
■高石あかりコメント
雨清水家はトキにとって、そして松野家にとってすごく大切な存在です。トキは、雨清水の皆さんとの時間で多くのことを学び、たくさんの感情を知ることになります。松江の家族同様、守りたいと思う一家です。堤さんは、自分がどんなお芝居をしても受け止めてくださり、それを笑いに変え10倍にして返してくださるので撮影中ずっと笑っています! そして、これからトキとして三之丞の持ついろいろな感情に向き合って いけることがとても楽しみです!
■堤真一コメント
朝ドラ出演は『マッサン』以来、約10年ぶりです。『ばけばけ』で僕が演じる雨清水傳は、時代の流れの中で武士から商売に転じるのですが、生産性を追い求めるのではなく、働く人のことを大切にする、懐の大きな人物だと思います。ここでは、時代が移りゆく中で非常に苦しい生活を強いられる人たちが描かれていますが、貧しくても明るい家族の絆で結ばれた物語で、生きる活力があふれています。その雰囲気がそのまま撮影現場にも広がっていて、全体が明るく楽しく進んでいると感じています。読み物としても大変面白い脚本なので、これは絶対に良い作品になると思いますし、僕自身、とても期待しています!
■板垣李光人コメント
こうして『ばけばけ』という作品に参加させていただけること、そして初めて朝ドラに携わらせていただけること、大変光栄に思います。演じる雨清水三之丞という役は、はたから見れば世間知らずなお坊ちゃんかもしれませんが、彼が彼なりに抱える葛藤や苦悩、時代に翻弄されるさまを全て抱きしめて誠心誠意、少しのおかしみも持ちながら演じていきたいです。今からこの世界の中で半年間生きることができると 思うと楽しみでなりません。わくわく、どきどきしながら、『ばけばけ』を皆さまもぜひお楽しみください!