EveMは4月24日、「管理職の実態調査 2025」の結果を発表した。調査は3月21日~28日、全国の管理職および中間管理職(係長・主任クラス含む)1,210名を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「日々の自分の業務量をどう感じていますか?」と質問したところ、「多い」「非常に多い」と感じている管理職は全体の64%にのぼり、さらに「以前より自分の業務量が増えた」と感じている人も6割を超えた。日常的に多忙を極める状況が常態化しているよう。
また、「業務量が増えた背景は何だと思われますか?」と聞くと、「人手不足」(58.1%)や「業務の種類が増えている」(48.6%)が断トツの上位に。さらに、「働き方に制約のあるメンバーの増加」(25.2%)と感じている人も多く、構造的かつ人事的な課題が浮き彫りに。
「今後、業務量が見直されることは期待できそうですか?」と尋ねると、約8割が「期待できない」「わからない」と回答した。
次に、管理職としての悩みを教えてもらったところ、「業務過多である」(27.9%)が最多に。また、「部下がなかなか育たない」(27.7%)や「部下との人間関係」(19.6%)など、人にまつわる悩みを挙げる人も多く、現代のマネジメントは、ただの“指示出し”ではなく、“信頼関係の構築”が不可欠であるにもかかわらず、時間も仕組みも不足している実態が浮き彫りに。
さらに、管理職として最も大変だったことを自由記述で回答してもらい、それを元にテキストマイニングしたところ、「人材育成」「人間関係」「部下の育成」「トラブル処理」など、人間関係の負荷に関するキーワードが多数抽出された。
最後に、自身の所属す組織に望むことを聞くと、「報酬アップ」(50.1%)に加え、「業務量の適正化」(36.2%)、「人材への投資」(35.5%)が上位にあがった。