ラーニングイノベーション総合研究所は、中堅社員の意識調査結果を3月11日に発表した。同調査は2024年12月24日~25日の期間、社会人5年目~11年目以上の管理職未満の就労者800人を対象にインターネットを用いて行われた。
業務で成長を感じる機会があるか聞いたところ、「とてもよくある」(9.6%)、「たまにある」(39.4%)、「どちらともいえない」(26.1%)、「あまりない」(13.5%)、「全くない」(11.4%)となり、約半数のミドルキャリアが、日頃仕事において成長を実感していた。
次に、成長を実感することが「とてもよくある」「たまにある」と回答したミドルキャリアに、どのようなときに成長を感じるか尋ねたところ、成長実感が湧く場面は「仕事を完遂したとき」が42.3%と最大の割合となった。
次に、「目標を達成したとき」が31.4%、「仕事のミスが減ってきたとき」が24.2%となり。仕事をやり切った経験から成長を感じる傾向にあることがわかった。
難しい仕事の経験頻度別に、成長を感じる機会がどれほどあるかを比較したところ、難しい仕事を経験する頻度が高い方が、成長を感じる機会が「とてもよくある」と回答した割合が高かった。
また、難しい仕事の経験頻度が「全くない」と回答したミドルキャリアのうち、44.9%のミドルキャリアが成長を感じる機会が「全くない」と回答。同社によれば、難しい仕事を経験する頻度と成長実感は関係性があるという。
ミドルキャリアの成長実感について聞いたところ、「とてもよくある」「たまにある」と回答した割合は、社会人5年目では44.8%、社会人6年目は53.4%、社会人7年目は58.7%となり、社会人5年目から7年目までは増加する傾向にあった。
しかし、社会人8年目では「とてもよくある」「たまにある」と回答した割合は41.0%まで下がり、「あまりない」「全くない」と回答した割合が35.2%に増加。この結果から、社会人8年目にターニングポイントが潜んでいることが推察できるという。また、社会人9年目以降は、成長実感が「あまりない」「全くない」と感じる割合が25%前後を推移する傾向が見られた。
次に、難しい仕事の経験頻度については、社会人7年目までは仕事が難しいと感じることが「とてもよくある」「たまにある」と回答した割合が4割程度で推移し、社会人8年目で28.6%へ下がった。その後、社会人8年目を境にそれ以降、「全くない」と回答した割合が1割以上で推移した。
最後に、ミドルキャリアが自分の成長に役立ったと感じる会社の良いところがあるか尋ねたところ、「職場の雰囲気・文化」が29.1%と最も高くなった。次に、「上司からのサポート」(20.4%)、「配属先の仕事内容」(18.5%)と続いた。