2016年、アニメ『あまんちゅ!』でデビューを果たした声優・大塚剛央(おおつか・たけお)。同作ではモブ役でしたが、以降は数々の作品で主要キャラクターを演じ、今後の活躍が期待される若手実力派声優の一人となっています。

今回はマイナビニュース会員500人に、そんな大塚剛央が声を担当した、テレビアニメ作品のキャラクターについて聞きました。その結果をランキング形式でご紹介します。

声優・大塚剛央が声を担当したアニメ作品のキャラクターの人気ランキング

  • 1位:【推しの子】(アクア)(22.6%)
  • 2位:薬屋のひとりごと(壬氏)(21.7%)
  • 3位:機動戦士ガンダム 水星の魔女(ラウダ・ニール)(10.2%)
  • 4位:トリリオンゲーム(天王寺陽)(7.5%)
  • 5位:もののがたり(岐兵馬)(4.0%)
  • 5位:百千さん家のあやかし王子(七守葵)(4.0%)
  • 7位:風が強く吹いている(蔵原走)(3.5%)
  • 8位:SYNDUALITY Noir(カナタ)(3.1%)
  • 8位:忘却バッテリー(国都英一郎)(3.1%)
  • 8位:メダリスト(明浦路司)(3.1%)

続いては上位作品の概要とアンケート回答者のコメントを一部紹介します

1位:『【推しの子】(アクア)』

『【推しの子】』は、原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴによる同名マンガを原作としたテレビアニメ。主人公の青年・アクアが死後に前世の記憶を持ったまま、推していたアイドルの子どもに生まれ変わる「転生もの」です。

地方都市で働く産婦人科医・雨宮吾郎(あまみや・ごろう/ゴロー)は偶然から、自身の推しのアイドル・星野アイの出産に立ち会うことに。しかし出産の直前、ゴローは何者かに襲われ命を落とし、アイの双子の息子・アクアとして転生します。

その後、アイがストーカーにより殺害される事件が発生。アクアは、アイの死の真相を探るため、芸能界に足を踏み入れます。一方、双子の妹・ルビーは、母・アイの夢を継ぎ、アイドルを目指します。

大塚剛央は主人公の星野アクア、本名・星野愛久愛海(ほしの・あくあまりん)を担当。双子の妹・ルビーと共に芸能界の闇へ切り込んでいきます。本作へは、「アニメの顔にあったイケボ」「キャラクターと合っている」「役柄的にピッタリ」などの声が寄せられました。

ユーザーコメント

  • 「有名な作品で、重要なキャラなので印象に残っている」(女性・37歳)

  • 「本人の声とキャラクターがピッタリで印象的でした」(男性・42歳)

  • 「見るまでは知らなかったですが、役と声が合っていて良かったです」(男性・43歳)

  • 「好きなアニメであったので。良い声だと思いました」(女性・47歳)

  • 「ブームにもなったし何回も見た。キャラにとても合っていて好き」(男性・48歳)

  • 「話題性の高い作品だけに、代表作となっている」(男性・49歳)

  • 「キャラクターであるアクアとの声のマッチはよいと思います。大塚氏のいい声がアニメでうまく味を出していて、大変良い内容と思う。かつ違和感を感じさせないところがプロだと思いました。大変な人気アニメ作品で、裏切らない演出力は素晴らしい。今後も作品にはどんどん出てほしいと思う」(男性・37歳)

2位:『薬屋のひとりごと(壬氏)』

『薬屋のひとりごと』は、日向夏の同名ライトノベルを原作とするテレビアニメ作品。古代中国風の宮廷を舞台にしたミステリー&薬学ファンタジーです。

人攫いに遭い、後宮で下女として働くことになった猫猫(マオマオ)は、帝の御子たちが次々と病に倒れる異変に気づきます。彼女は、皇子の衰弱事件の謎を解いたことから美形の宦官である壬氏(ジンシ)の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることに。やがて後宮の権力争いや壬氏との関係も複雑に絡み合い、物語はスリリングに展開していきます。

大塚剛央は、「もし女性だったら傾国」と言われるほどの美貌の持ち主、壬氏を担当。表向きは穏やかで柔和な態度ですが、実際は聡明で策略に長け、宮廷内の権力争いに深く関与しています。後宮で起こる事件や問題を猫猫に持ちかけ、共に解決していく中で、彼女に対して特別な感情を抱くようになります。

ユーザーからは、「優しい声音で、イケメン度がはまっていた」「少し謎めいた役にはまっていてイメージ通り」「イケメンボイスで心地よく聞きやすかった」など、その美声を称えるコメントが届いています。

ユーザーコメント

  • 「見事な演技力と低音ボイス」(男性・41歳)

  • 「キャラクターの雰囲気と声がうまくマッチしているから」(男性・45歳)

  • 「イケメンで、品のある声がぴったりだと思いました」(女性・43歳)

  • 「アニメととても合っていた 雰囲気も含めて相乗効果があったように思う」(女性・48歳)

  • 「宦官としての顔と、素のギャップが良い」(女性・33歳)

  • 「間違いなく彼の一生の代表作になるだろう。それくらい良い」(男性・41歳)

3位:『機動戦士ガンダム 水星の魔女(ラウダ・ニール)』

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、サンライズ制作によるロボットアニメ。ガンダムシリーズ初の女性主人公を迎え、学園青春ドラマと政治的サスペンスが融合した新しいガンダム作品となっています。

宇宙企業が経済圏を築くA.S.122年、ガンダムの開発者が「魔女」と呼ばれるようになった時代。水星出身の少女スレッタ・マーキュリーは、巨大複合企業体「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に編入します。彼女は愛機ガンダム・エアリアルを駆り、学園内の決闘制度を通じて最強パイロットの称号「ホルダー」を獲得。やがて友情や対立、企業間の陰謀に巻き込まれていきます。

大塚剛央が演じるラウダ・ニールは、パイロット科の3年生。ベネリットグループ御三家の一社・ジェターク社の御曹司、グエル・ジェタークの異母弟にあたります。グエルがスレッタに討たれたことを恨みに思い、復讐を果たそうとします。本作へは、「役柄に合った声が魅力的」「キャラクターが良い」「内容も良かったので印象深い」などのコメントがありました。

ユーザーコメント

  • 「キャラクターの声がピッタリで親しみやすい」(女性・40歳)

  • 「セリフの抑揚が印象的」(男性・45歳)

  • 「ラウダ・ニールのキャラに合う声で、演技もよかった」(男性・44歳)

4位:『トリリオンゲーム(天王寺陽)』

『トリリオンゲーム』は、原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一による同名マンガを原作とするテレビアニメ作品。日本人で21世紀初の世界長者番付トップ10に名を連ねた二人の青年、ハルとガクの物語です。

頭の回転が早く人たらしのハルと、気弱で人と話すのが苦手なパソコンオタクのガク。正反対の二人は、中学時代のある出来事をきっかけに交友を深め、大学生となって再会します。就職活動に苦戦するガクに対し、ハルは「俺らのワガママは、世界一だ」と語りかけ、共に起業することを提案。「1兆(トリリオン)ドルを稼ぐこと」を目指し、予測不能な起業サバイバルを繰り広げていきます。

大塚剛央は主人公の一人で、卓越したコミュニケーション能力、知力、体力を兼ね備えた天王寺陽(てんのうじ・はる)、通称「ハル」を担当。彼の「天性の人たらし」というキャラに対しては、「役柄とイメージが合っていた」「存在感がある」「明るくて大胆な感じが声に合っていた」などのコメントが届いています。

ユーザーコメント

  • 「キャラクターが魅力的だった」(男性・43歳)

  • 「アニメもドラマも好きだから、印象に残っている」(男性・40歳)

  • 「他の人では真似できないと思う」(男性・37歳)

5位:『もののがたり(岐兵馬)』

『もののがたり』は、オニグンソウによる同名マンガを原作としたテレビアニメ。付喪神(つくもがみ)と人間の絆を描く異種共生ファンタジーです。

器物に心が宿り、付喪神となる世界。付喪神を封印する「塞眼(さえのめ)」の家系に生まれた岐兵馬(くなと・ひょうま)は、兄と姉を付喪神に殺されたせいで、付喪神を憎んでいます。彼は祖父の命で、付喪神と共に暮らす長月ぼたんの家に居候することに。付喪神を家族として愛するぼたんと、彼らを敵視する兵馬、この正反対の二人が共に過ごす中で、互いの価値観に触れ、心を通わせていく姿が描かれます。人と付喪神の関係性を通じて、共存や絆の大切さを問いかける物語です。  

大塚剛央は主人公で、塞眼御三家の一つ、岐家の次期当主である岐兵馬を担当。過去の因縁のため付喪神を恨んでいますが、長月ぼたんや彼女に仕える婚礼調度の付喪神たちとの交流を通じて、付喪神との共生を学んでいきます。

ユーザーコメント

  • 「最も印象に残っている」(男性・43歳)

  • 「内容とキャストがよく、おもしろい」(男性・37歳)

  • 「オンリーワンな存在感だった」(女性・49歳)

5位:『百千さん家のあやかし王子(七守葵)』

『百千さん家のあやかし王子』は、硝音あやによる同名マンガを原作とするテレビアニメ作品。現世と幽世の狭間に建つ「百千(ももち)」家を舞台に、家を相続することになった主人公と妖怪たちの日々を描く和風あやかしファンタジーです。

赤ん坊のころ事故で両親を亡くし、施設で育った少女・ひまりは、16歳の誕生日に送られてきた遺言状によって、旧家・百千家を相続することに。彼女はさっそく百千家に向かいますが、そこには葵(あおい)・紫(ゆかり)・伊勢(いせ)と名乗る謎の3人組が住んでいました。実は百千家は現世と異界の狭間に建っており、たくさんの妖怪が住む「お化け屋敷」だったのです……。

大塚剛央は主要キャラの一人、百千家に住むあやかしの少年・七守葵(ななもり・あおい)を演じています。葵は7歳のとき、迷子になり百千家に迷い込み、御守様に指名されて以来、家の守護者としての役割を担っています。普段は人間の少年の姿ですが、あやかし退治などの任務時には「鵺(ぬえ)」という異形の姿に変身します。

ユーザーコメント

  • 「優しくてかっこよかったから」(女性・31歳)

  • 「リアルにみて、キャラが合っている」(男性・47歳)

7位:『風が強く吹いている(蔵原走)』

『風が強く吹いている』は、三浦しをんによる小説を原作とするテレビアニメ。箱根駅伝を舞台に、2人の男子大学生を中心にストーリーが綴られます。

主人公・蔵原走(くらはら・かける/カケル)は、大学入学時に清瀬灰二(きよせ・はいじ/ハイジ)と出会い、彼に誘われて格安学生寮の竹青荘(通称アオタケ)に住むことに。実はアオタケは、ハイジが箱根駅伝を目指すための「陸上競技部錬成所」でした。初めは反発していたカケルでしたが、ある出来事をきっかけに、アオタケの個性豊かな面々とともに本気で駅伝を目指すことを決意します。

大塚剛央は、主人公・蔵原走を担当。かっとなりやすい性格で、走ること以外は口下手で不器用というキャラです。高校2年生で5000mを13分50秒台という驚異的な速さで走る天才ランナーでしたが、問題を起こし陸上部を退部。しかし走ることへの情熱を失わず、ハイジと出会うことで箱根を目指すこととなります。

ユーザーコメント

  • 「とても面白い作品で、良かった」(男性・48歳)

  • 「演技力が見事で、その役を演じ切っていた」(男性・41歳)

8位:『SYNDUALITY Noir(カナタ)』

『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)』は、鴨志田一のストーリー原案によるオリジナルアニメ作品。バンダイナムコグループによるメディアミックスプロジェクト「SYNDUALITY」の一環として制作されました。

2242年、未曾有の大災禍「新月の涙」により地下都市国家「アメイジア」が崩壊し、人類が地上での生活を再開し始めた時代。アメイジアの崩壊によって一般人でも、巨大生物「エンダーズ」への対抗兵器「クレイドル」やエネルギー資源「AO結晶」、クレイドルのコ・パイロットであるアンドロイド「メイガス」などへのアクセスが可能となりました。青年カナタはある日、美しいメイガスの「ノワール」と契約を交わすことで、エンダーズと戦いながらAO結晶を回収する「ドリフター」となります。

大塚剛央は、主人公のカナタを担当。カナタはノワールとの絆を深める中で、人類の未来を左右する重大な選択を迫られることとなります。

ユーザーコメント

  • 「キャラクターのイメージにマッチした声だった」(男性・41歳)

8位:『忘却バッテリー(国都英一郎)』

『忘却バッテリー』は、みかわ絵子による同名マンガを原作としたアニメ作品。野球を諦めた高校生が、記憶を失った元中学最強バッテリーと再会し、再び野球に挑戦する姿を描いています。

かつて中学硬式野球界で誰もが恐れた天才バッテリー・清峰葉流火(きよみね・はるか)と要圭(かなめ・けい)。中学時代に彼らと対戦した山田太郎(やまだ・たろう)は野球を辞める決意をし、野球部のない小手指高校に進学します。だがそこで出会ったのは、記憶喪失により野球素人となった要と、それにくっついて入学してきた清峰でした。

そこに、かつて清峰-要に心折られ野球を辞めた天才プレーヤーたちが合流。彼らは発足したばかりの野球部に入り、再び野球の道を歩み始めます。

大塚剛央が演じた国都英一郎(こくと・えいいちろう)は、私立帝徳高校の1年生ながら、野球部の4番打者を務める天才バッター。シニア時代に対戦した清峰・要の実力に感激した経験を持っています。

ユーザーコメント

  • 「清峰や要のライバルとして存在感があり良かった。主人公の二人より、国都の方が好きだった」(男性・48歳)

8位:『メダリスト(明浦路司)』

『メダリスト』は、つるまいかだによる同名マンガを原作とした、フィギュアスケートを題材にしたスポーツアニメ。スケートへの情熱を持つ少女・いのりと、彼女のコーチとなる元スケーター・司の成長と絆を描いています。  

アイスダンスの全日本選手権に出場経験を持つ明浦路司(あけうらじ・つかさ)。アイスショーの就職先がなかなか決まらない中、かつてのアイスダンスのパートナー・高峰瞳(たかみね・ひとみ)から、自身が主催するスケートクラブのコーチを打診され、そこで小学5年生の少女・いのりの秘めたる才能と溢れる情熱を目の当たりにします。司は「いのりを全国レベルの選手にして見せる」と宣言し、タッグを組んだ⼆⼈は栄光の“メダリスト”を⽬指していきます。

大塚剛央が演じた明浦路司は、スケートを始めたのが高校に入ってからと極めて遅く、コーチを受けたのは20歳になってから……という異色の経歴の持ち主。自身も秀でた才能を持った司ですが、その全てをいのりに注いで育てることを決意しています。

ユーザーコメント

  • 「原作ファンですが、司先生を完璧に演じてくれていたので」(男性・38歳)

大塚剛央が声を担当した、テレビアニメ作品のキャラクターランキングのまとめ

2016年のデビュー以来、数々の話題作、人気作で重要なキャラクターを演じてきた大塚剛央。今回のランキングは、そんな彼の豊かなキャリアを反映して、非常にバラエティに富んだものとなりました。

とくに、その柔らかく繊細な声質と演技力に対する評価は高く、今回寄せられたコメントでも、キャラとのマッチングや存在感を賞賛する声が多く届いています。今後もその活躍から目が離せそうにありません。

調査時期: 2025年4月7日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 男女合計500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート