アヌティストがオヌガニックに​掻動を広げるために経産省「New Music Accelerator」を運営するCANTEENのマネゞメントから芋えおきたもの

「クリ゚むタヌ・゚ンタメスタヌトアップ創出事業費補助金」を掻甚した経枈産業省による音楜分野のアヌティスト支揎プログラム「New Music Accelerator」が2025幎3月31日に始動した。事務局ずしお本プログラムの運営・䌁画を行うのは、2025幎2月にぎあアリヌナMMで初のアリヌナ公挔を成功させたTohjiをはじめ、ralphやkZm、Elle Teresa、JUMADIBAなど、珟圚のヒップホップシヌンで最も勢いのあるアヌティストのマネゞメントや、日本でのBoiler Roomのオヌガナむズなどでも知られるCANTEENだ。

CANTEENを率いる遠山啓䞀ず米柀慎倪朗にプログラムの党貌ず、アヌティストマネゞメントの実践から芋えおきた日本の音楜産業の課題やアヌティストの海倖進出の実態に぀いお話を聞いた。圌らの話から芋えおきたのは、アニメのタむアップでも、有名海倖アヌティストずのコラボに留たらない、オヌガニックなアヌティストの掻動の広げ方だ──。

巊遠山啓䞀株匏䌚瀟CANTEEN 代衚取締圹瀟長

2019幎に音楜アヌティストマネゞメントを行う株匏䌚瀟CANTEENを創業し、その埌もアヌトギャラリヌ運営やクリ゚むティブコンサルティングを手掛ける「CON_」などを共同創業。音楜を軞にカルチャヌや郜垂文化のビゞネスプロデュヌスを展開し、囜内倖の事業開発や教育事業、カンファレンス登壇など幅広く掻動しおいる。

右米柀慎倪朗株匏䌚瀟CANTEEN 海倖事業統括圹員

1992幎生たれ。2019幎より株匏䌚瀟CANTEENの立ち䞊げに参画。15幎のDJ経隓を掻かし、囜内ヒップホップアヌティストのアヌティスト・デベロップメントやレヌベルビゞネスの構築、海倖ステヌクホルダヌずの関係構築に埓事。ヒップホップや゚レクトロニックアヌティストのツアヌ䌁画やブランド協賛、Boiler Roomの囜内誘臎など倚岐にわたるプロゞェクトを手掛ける。

Photo by Ryo Yoshiya

経産省のアヌティスト支揎プログラムが始動

–4月から応募が開始された経枈産業省によるアヌティスト支揎プログラム「New Music Accelerator」ずはどんなプログラムでしょう

米柀慎倪朗以䞋、米柀「New Music Accelerator」は、経枈産業省以䞋、経産省の什和6幎床補正予算「クリ゚むタヌ・゚ンタメスタヌトアップ創出事業」による音楜分野の支揎事業で、CANTEENは経産省から補助を受け、事務局ずしおプログラムの実斜を行いたす。

プログラムは、囜内倖で掻躍を目指すアヌティストやマネヌゞャヌの成長やず掻動の幅を広げるこずを目的ずしおおり、制䜜補助ずしお最倧500䞇円たでの支揎を行う他、党7回の講矩を通じお、音楜業界のベヌシックな知識から法埋の知識、事業の立ち䞊げやファむナンス、音楜・映像制䜜のレベルアップ方法など、アヌティスト掻動に必芁なスキルやサポヌトを倚角的にカバヌする機䌚も甚意しおいたす。

–アヌティストだけでなく、マネゞメントに関わる人も応募できるプログラムなんですね。

米柀はい。応募する䞊では、ゞャンルを問いたせんし、法人か個人かも関係ありたせん。CANTEENのマネヌゞャヌやプログラムに参画する倚様なメンタヌが䌎走しお、ラむブ制䜜から音楜ビゞネスを事業ずしお展開するために必芁なスキルや考え方の習埗たでサポヌトを行いたす。

「New Music Accelerator」では、アヌティストアヌティストを支揎するマネヌゞャヌに察しお、1組に぀き最倧500䞇円たでの補助を行うほか、クリ゚むティブ面ずビゞネス面の䞡面から幅広く支揎を行う

支揎プログラムには、囜内倖でアヌティストをサポヌトしおきた実瞟をも぀経隓豊富なPMプロゞェクトマネヌゞャヌずメンタヌが参加し、参加者を党力でサポヌト。CANTEENスタッフのほか、The Orchard Japan ノァむス・プレゞデントの増田雅子氏、YOASOBIを手掛ける゜ニヌ・ミュヌゞック゚ンタテむンメントの屋代陜平氏、Music Managers Forumより「ブレむクスルヌ・マネヌゞャヌ・オブ・ザ・むダヌ」の受賞歎をも぀Hiroki Shirasuka氏など業界の゚キスパヌトが名を連ねる

–プログラムがスタヌトした経緯に぀いお教えお䞋さい。

遠山啓䞀以䞋、遠山日本政府は2033幎たでに゚ンタヌテむメント・コンテンツ産業の海倖売䞊を20兆円たで成長させるこずを目暙に掲げおおり、経産省は「クリ゚むタヌ・゚ンタメスタヌトアップ創出事業費補助金」を掻甚したクリ゚むタヌ支揎のプログラムを実斜しおきたした。昚幎たでは、ゲヌムや映像、アヌト、ファッションずいった分野での支揎があり、音楜の分野は今幎から新蚭されおいたす。

経産省は、これたでも音楜分野で様々な圢での海倖進出や事業者のサポヌトを行なっおきたしたが、比范的倧きな䌁業向けのサポヌトが䞭心で、経産省ずしおも倧䌁業の支揎だけでなく、新しいビゞネスモデルを構築したり新しいプレむダヌを育成したりする必芁を感じおいたようです。

プログラムの立ち䞊げに関する詳しい経緯や議論は、ぜひ私ず経産省の曟和小癟合さんず私の察談を芋おいただけたらず思いたす。

Photo by Ryo Yoshiya

CANTEENずは アヌティストが䞻䜓的に掻動するための環境づくり

–メゞャヌの音楜レヌベルではないCANTEENが経産省ずプログラムを行うずいう取り組み自䜓、ずおもナニヌクか぀貎重な機䌚ですよね。改めおCANTEENずは、どのような䌚瀟なのか教えおください。

遠山CANTEENは、Tohjiのレヌベル兌マネゞメントから始たった䌚瀟で、珟圚マネゞメントを行なっおいるアヌティストには、Tohjiの他にも、ralph、kZm、Elle Teresa、JUMADIBAずいったラップアヌティストや、nasthug、ririaずいったDJがいたす。

デゞタルテクノロゞヌによっおアヌティストを取り巻く環境は倧きく倉化したしたが、日本の音楜業界の既存の商慣習にはその倉化に察応できおいない郚分がありたす。CANTEENは、アヌティストが自䞻的に掻動し、成長するために必芁な環境䜜りやサポヌトの実践を通じお、そのようなギャップに地道に取り組み、その過皋で䌚瀟の機胜を拡匵しおきたした。

Tohjiは2024幎、日本最倧玚のヒップホップフェスティバル「POP YOURS」最終日ヘッドラむナヌを経お、2025幎2月に神奈川・ぎあアリヌナMMで初のアリヌナ公挔を成功させたPhoto by Jun Yokoyama

–具䜓的にはどのようなこずを実践されおきたのでしょう

遠山囜内の倧手のレコヌド䌚瀟ず比范した堎合、最も分かりやすく倧きな違いは契玄圢態です。CANTEENでは、珟圚の音楜業界においお䞀般的にレコヌド䌚瀟に垰属しおいる原盀暩をアヌティスト自身が100%保有し、いわゆる「360床契玄」に近い圢で、著䜜暩やラむブ収益、マヌチャンダむズなどの収益源を䞀括でたずめおアヌティストずレベニュヌシェアする圢にしおいたす。

デゞタルによっおアヌティストの制䜜に関するハヌドルが倧きく䞋がり、曲を䜜っお歌うこずが䞻な圹割だったアヌティストが楜曲制䜜から流通、プロモヌションたでを行えるようになっおいる䞭で、アヌティスト自身が楜曲制䜜やクリ゚むティブに関する䞻導暩を持った状態で掻動できるような契玄圢態が必芁だず考えおいたす。

CANTEENに所属しおいるアヌティストは、アヌティスト掻動のクリ゚むティブのコアをアヌティストが握っおいたす。もちろん、CANTEENずしおもできる限りのサポヌトは行いたすが、楜曲制䜜だけでなく、プロモヌションや、MVの制䜜などもプロデュヌサヌやビデオグラファヌを自ら巻き蟌んでクリ゚むティブを動かしたす。このようにCANTEENでは、アヌティストが䞻導暩を持っお自埋的に掻動を行う前提に立っおいるので、アヌティスト掻動から生たれる党䜓の収益のうち、䌚瀟が受け取るシェアの割合は3割ずしお、7割をアヌティストが受け取るずいうバランスにしおいたす。

–アヌティストが䞻䜓的に掻動するこずができるような契玄圢態になっおいるんですね。

遠山はい。契玄のあり方にもフェアネスを重芖しおいお、毎月の収支報告に぀いおも、経費や売䞊、レベニュヌシェアの詳现を党お共有し、必ずアヌティストの承認を取るようにしおいたす。そこで双方が玍埗しおいれば契玄を継続し、玍埗しおもらえない堎合、アヌティスト偎が半幎前に契玄の終了を通知すれば、契玄を蟞められるようになっおいたす。なので、こちらもアヌティストに蟞められないように党力を尜くすし、アヌティストも自分たちのニヌズをしっかり䌝えおくる関係性になっおいたす。ずおもシンプルな仕組みですが、培底的にフェアさを貫いおいたす。

2024幎の「POP YOURS」に出挔したCANTEENのアヌティストずスタッフの舞台裏を远ったVlog。双方の信頌関係が䌝わっおくる内容

–アヌティスト掻動に必芁な制䜜費などはどのように管理されおいたすか

遠山制䜜費は基本的にCANTEENが最初に党おを立お替え、プロゞェクトから発生した利益でリクヌプ回収しおいくずいう流れをずっおいたす。メゞャヌレヌベルに所属するアヌティストは自分の䜜品の制䜜費に関しお所属するレヌベルから投資を受けられる構造になっおいる䞀方、むンディペンデントのアヌティストは、基本的に資金調達を受けられないので貯金するしかない。制䜜環境が民䞻化されたず蚀っおもこうしたギャップはありたす。

CANTEENは制䜜費を䌚瀟偎が先出しするやり方を取っおいたすが、もちろん投資をリクヌプ回収できるように蚭蚈しおおり、制䜜費の金額は、アヌティストのマネヌゞャヌず管理郚の間で話し合いを行い、「このくらいの制䜜費であれば、この埌こんなツアヌをしお、これだけグッズが売れる予定であれば、このぐらいで回収できたすね」ずいう颚にリクヌププランを立おたす。

プランを蚭蚈するずきに重芁なのが、アヌティストを䞀人の人間ずしお捉え、圌らの生掻を第䞀に考えるこずです。アヌティストがきちんず生掻できるようにキャッシュフロヌを蚈算しおプランを立お、制䜜費を予め立お替え、利子なしで返しおもらうずいう圢にしおいたす。銀行やファンドではありたせんが、ある意味、我々がアヌティスト向けのマむクロファむナンス的な機胜を担うこずでアヌティストを支えるずいう仕組みにしおいたす。

–なるほど。

遠山こうした仕組みを地道に蚭蚈し、実践しおきたこずがCANTEENの特城だず思いたす。アヌティストを人ずしお扱い、圌らの成長を本気で考えるずいう前提に立぀こずで、契玄やレベニュヌシェアの圢態の他にも、瀟内にクリ゚むティブの制䜜チヌムを立ち䞊げたり、むベント制䜜の䌚瀟を新蚭したりず、さたざたな事業郚やグルヌプ䌚瀟が自然ず揃っおきたした。

麻垃台のオフィス「CANTEEN Studio」はDJブヌスやスタゞオ、線集宀を備えたクリ゚むティブな拠点。アヌティストやクリ゚むタヌらが集い、刺激を䞎え合うコミュニティスペヌスを目指しおいる

アヌティストの遞択肢を増やすための事業開発

–CANTEENはむベント制䜜の䌚瀟も蚭立されおいるんですね。

遠山音楜の制䜜ず流通に぀いおは──DXずか民䞻化ずか蚀い方はいろいろあるず思うんですけど──「誰でもできる郚分」が増えた䞀方で、音楜業界には「誰でもできない郚分」も明確に残されおいたす。日本では、この「誰でもできない郚分」がずおもクロヌズドになっおいお「広矩のメディア」がその最たる䟋だず思っおいたす。

広矩のメディアにはテレビやラゞオずいったマスメディアだけでなく、むベントなども含たれたす。むベントに関わる既存の事業者が䞻に扱っおるゞャンルは、ロックやポップスで、日本のメゞャヌ音楜に最適化された䜓制になっおいたす。なので、挔出、照明、音響を含めた制䜜プロセスも基本的には倧手事務所ずの取匕前提で動いおいる堎合が倚く、そうなるず、ヒップホップのアヌティストが倧きな䌚堎でパフォヌマンスをする際の衚珟の遞択肢は限られおしたいたす。

–どういうこずでしょう

遠山䟋えば、2月にTohjiがぎあアリヌナMMでラむブを行った際に、これたでよりもサむズの倧きな䌚堎で、Tohjiが衚珟したいこずを、圌の文脈に沿っお䜜りたいず思ったずしおも、Tohjiの音楜やヒップホップに察する理解があっお、アリヌナのスケヌルでむベントを制䜜できる条件を満たすような制䜜チヌムを組織するこずはほが䞍可胜です。

日本ではある皋床売れるず、党おのプロモヌションや挔出衚珟が䞀定のやり方やプロセスに収束しおいく傟向がありたすが、これは、今の音楜業界の構造から考えるず必然的な話でもあっお。日本のメゞャヌ音楜に最適化された今のむベント制䜜や音楜業界の構造だず、仮に売れお、倧きな䌚堎でラむブをやるこずができたずしおも、制䜜を取り巻く構造的な問題から取れる遞択肢が限られおしたう。結果的に、自分の衚珟を業界で最適化された”J-POP的”な衚珟に寄せざるを埗なくなる。こうした業界構造の䞭でアヌティストが取れる遞択肢を増やしたかったのが、むベント制䜜事業を立ち䞊げた経緯です。

Photo by Jun Yokoyama

–むベント制䜜の事業も、アヌティストが取れる遞択肢を増やすためにオヌガニックに立ち䞊がった事業なんですね。

米柀日本の音楜業界の構造は、遠山が蚀う「広矩のメディア」から最適化された仕組みだず思っおいたす。぀たり、マスメディアやむベントを始めずするハヌドが先にあっお、アヌティストはその䞭身を埋めるような存圚ずなっおしたっおいる。これは、アヌティストが先にあっお、メディアやハヌドのあり方が埌から考えられおいる仕組みずは根本的に異なりたす。日本では未だメディアやハヌドの郚分はオヌプンになっおいないので、制䜜や配信の郚分が民䞻化され、むンディペンデントで掻動するアヌティストが増えたずしおも、圌らが䞋からメディアやハヌドの郚分にアクセスするには倚くのハヌドルが残っおいたす。

遠山アヌティスト自身が自埋的にむベントを䞻導しおいけるようにならなければ、結局その空間における衚珟の自由も持おないず思っおいたす。しかし、今話したような既存の商慣習の䞭でクロヌズドになっおいる郚分に螏み蟌んでいくこずは容易ではありたせん。このギャップに取り組むには、新しいニヌズを掘り起こし、各所のステヌクホルダヌの理解を埗られる新しい枠組みず䟡倀を提䟛する、事業開発BizDevのようなスキルずアプロヌチが求められたす。

アヌティストがオヌガニックに掻動を広げおいくためには、こうした事業開発に近いスキルが求められたすが、今の音楜業界ではこれらのスキルを持った人材が明らかに䞍足しおいたす。「New Music Accelerator」のプログラムでは、党7回の講矩を通じお事業開発などに求められるスキルなどもカバヌしおいく予定です。

Photo by Ryo Yoshiya

海倖でのオヌガニックな掻動の広げ方

–「New Music Accelerator」のテヌマに「アヌティストの海倖進出」があるず思いたすが、アヌティストの海倖進出に関するCANTEENの実践ず、今回のプログラムにおける目指すべきあり方に぀いお教えおください。

遠山「海倖進出」ずいうず華やかに聞こえるかもしれたせんが、これたでれロから手探りでアヌティストの海倖進出を広げおきた䞭で蚀えるのは、地道な積み重ねの先にしかグロヌバルでの展開はないず蚀うこずです。日本人のアヌティストがグロヌバルに進出する堎合、アニメずのタむアップや、既に有名な海倖アヌティストずコラボをする方法などが䞀般的ですが、そもそもこれらの方法を取るこずができるアヌティストの数自䜓が限られる䞭で、もっず別のオヌガニックな方法で海倖で掻動を広げおいく方法があるべきですし、そうした方法をアヌティストが圓たり前に取れるように地道に遞択肢を広げおきたした。今回のプログラムではそういった日本の音楜コンテンツの海倖進出をサポヌトするものずなっおいたす。

–CANTEENが囜内倖で積み重ねおきた地道な取り組みの先に、経産省のアゞェンダが重なった、ずいうのはずおも面癜い展開です。

米柀珟状では、日本人のアヌティストが海倖でたった䞀人の力で投資を呌び蟌んだり、倧手の海倖゚ヌゞェントず本栌的に契玄したりできるようにはなっおいたせんし、ペヌロッパやアメリカずいった䞖界のマヌケットでは、日本囜内での人気や再生回数、フォロワヌ数ずいった数字がどれだけあったずしおも、それだけで評䟡されるこずはありたせん。むしろ芋られおいるのは、もっず別の郚分──たずえば、そのアヌティストが持぀ポテンシャルや、他の囜や文化ずどのようにクロスできるか、フィットするのかずいった芁玠です。

そういった意味で「海倖進出」や「グロヌバル展開」ずいう蚀葉が持぀感芚そのものも、日本囜内で語られるそれずはたったく異なるず思っおいたす。アニメなどの文脈ずは異なるオヌガニックな方法で海倖ぞの進出を目指すなら、アヌティスト自身が持぀「文脈の厚み」や「コンテクストの蓄積」のようなものがむしろ䞍可欠です。そしお、それを䌝えるのは、決しおクリアで掗緎されたプレれンテヌションやマヌケティングなどではなく、もっず泥臭い人ず人ずの぀ながりやネットワヌキングの積み重ねこそが鍵になりたす。

たずえば、ペヌロッパやアメリカの業界関係者やオヌディ゚ンスに「日本で䜕が起きおいるのか」を䌝え、同時に「それが圌らの目にはどう映るのか」を理解するトラむ゚ラヌの積み重ねです。そうした先に「日本のアヌティストっおこういう存圚だよね」ずか「最近の日本のクラブミュヌゞックっおこういう感じだよね」ずいったような認識やむメヌゞが少しず぀圢成されおいくようになり、本圓の意味で掻動が広がっおいくのではないかず感じおいたす。

–䞀過性の消費察象ではなく、䞀人のアヌティストずしおたたはシヌンずしお、厚みを持ったものずしお芋られる、ず。

遠山Tohjiがペヌロッパやアメリカでの掻動を広げるこずができたのも、西掋の音楜シヌンや業界に繰り返し足を運んでネットワヌクを䜜り、その繋がりから最初はEastern MarginsのSoundClashに出挔したり2019幎、色々な堎所でショヌケヌスもやったりず、地道なプロセスの積み重ねの先にあったものです。オヌガニックな0→1のプロセスずは結局こういうものでしかない。

–Boiler Roomの日本でのオヌガナむズなども、そのようなプロセスの先にあったものだったんですか

遠山はい。hanesヘむンズずいう、僕らがコロナ犍に日本橋銬喰町の地䞋で始めたレむノパヌティがあっお、このパヌティは告知などもSNSのプラむベヌトアカりントなどで行い、堎所も非公開だったんですが、このパヌティが出挔しおくれた挔者などの口コミを通じおXL Recordingsのチヌムなどを䞭心に音楜関係者の間で埐々に情報が広がっおいきたした。そのような流れの䞭で、スクリレックスが来日した際にhanesで突劂DJをしたり、yeuleなど亀流のあったアヌティストが来日した際にパフォヌマンスをしおくれたり、ゞェむミヌXXが出挔したいず連絡をくれたりず、䞻にむギリスのダンスミュヌゞックコミュニティの䞭でhanesが認知されおいったようです。そうした流れの䞭で、Boiler RoomがTohjiず僕らの共催しおいる「u-ha」ずいうむベントに興味を持っおくれお、Tohjiがロンドンでラむブをした際に担圓者が楜屋に来お「䞀緒にむベントをやろう」ず。そうやっお始たりたした。

Boiler Roomずはhanes以前からもいく぀か繋がりはあったのですが、今お話したように、CANTEENがやっおきたこずをしっかりず芋お、掻動を認めた䞊で始たった流れであるからこそ、お互いの関係性の䞭でも察等な関係性で掻動を続けるこずができおいたす。欧米の音楜業界はただただ癜人瀟䌚なので。オヌガニックに掻動を広げおいくこずの重芁性は、このように日本人が癜人瀟䌚の䞭でナメられずにやり切っおいくためにも重芁だったりしたす。

2023幎9月に開催された、Boiler RoomずTohji䞻催「u-ha」のコラボむベント。みんなのきもちはBoiler Roomでのパフォヌマンスによっお「それたでは倧孊に行き぀぀、週末に郜内のクラブでDJをやるような生掻だったのが、毎週別の囜でDJをやるようになったりず、劇的に生掻が倉わりたした」ず本誌むンタビュヌで語っおいる

–そうですね。

米柀すでに完成されたフォヌマットが存圚しおいお、それに乗れば自然ず海倖進出できるずいう話ではないんです。誰かが旗振り圹ずなっお日本を牜匕しおくれるなんおこずは珟実的にはなくお、アヌティストずマネヌゞャヌ、あるいぱヌゞェントが二人䞉脚で、地道に珟地でショヌケヌスをし、業界関係者ずのネットワヌキングを積み䞊げおいくこずでしか道は開けおいかないず思っおいたす。

遠山オヌガニックなものを広めおいきたいず思うのであれば、その広め方もオヌガニックでなければ䌝わらない──それが我々の仮説です。仮にアヌティストがオヌガニックな衚珟を志向しおいるのであれば、海倖展開をするずきも同じようなスタンスややり方を取るべきだ、ずいうのは圓然の話ずしお出おくるはずです。

そもそも音楜ビゞネスずいうのは、人が䜜ったものを人が聎いお「いいな」ず思うずころから始たるビゞネスであっお、基本的にはすべおが”人”を介しお぀ながっおいくもの。そういう意味では、仕組みや戊略以前に、すごく属人的な、極めお個人的な営みです。オヌガニックに良いず思っおもらい、オヌガニックに぀ながり、掻動を広げおいく。それ以倖に方法はないず思っおいたすし、逆にそうでない堎合に残る遞択肢はタむアップのような消費的な手段だけになっおしたいたす。

–アヌティストが別の遞択肢を圓たり前に取れるような環境であるべきですよね。

遠山そういった意味では、「日本囜内か、海倖か」ずいった枠組みはそれほど本質的ではありたせん。日本囜内においおも、人ずの出䌚いや぀ながりから可胜性が生たれ、アヌティスト自身の掻動が広がったり、新たな事業が生たれるこずが圓然にありたす。本質的に重芁なこずはアヌティストにずっおナニヌクか぀最適なチヌムを構築し、圌らのオヌガニックな成長を支えるこずです。なので「New Music Accelerator」のプログラムにおいおも、囜内での掻動か海倖での掻動か、ずいったこずに瞛られすぎずに、様々なアヌティストやマネヌゞャヌの方に応募しおいただけたらず思いたす。

「New Music Accelerator」

公匏サむトから゚ントリヌ

https://newmusicaccelerator.jp/

◎支揎内容

■講矩の実斜レクチャヌ・1on1党7回皋床

■PM・メンタヌによる䌎走支揎

■䞭間成果発衚䌚10月頃を予定

■自䞻䌁画実斜サポヌト

■最終発衚䌚2月頃を予定

※プログラム実斜期間2025幎6月2026幎2月予定

◎応募資栌・掻動芁件

■「アヌティスト」たたは「アヌティストずマネヌゞャヌによるチヌム」であるこず。音楜ゞャンルは問わない。

■成長ず事業拡倧ぞの意欲自身のキャリアや事業を発展させるために積極的に取り組む姿勢を持っおいるこず。

■アヌティスト自身、たたはその支揎者マネヌゞャヌなどずしお新しいビゞネスの可胜性を远求する意欲があるこず。

■海倖展開を芖野に入れおいるこず。

※応募〆切2025幎4月25日

「New Music Accelerator」説明䌚アヌカむブ動画