• 市川知宏

――念願の朝ドラ初出演となった『あんぱん』はご自身にとってどんな経験に?

この作品をターニングポイントにできるように、今後の役者人生も頑張りたいと思う出来事になりました。1人でも多くの方に見ていただけていたらうれしいです。そして、1つの作品にもっと関わりたいという欲もありますので、朝ドラはもちろん、大河ドラマにも出たいですし、今回の経験をこれからの作品にしっかり還元できるようにしたいと改めて身が引き締まりました。

――貴島は海軍に帰ってしまいましたが、この先の彼の人生をどのように想像していますか?

僕は勝手に、奥さんはもらわずこの先も1人で海軍として人生を歩み、国を背負って戦いに行ったんだろうなと思っています。

――のぶが貴島と楽しそうに話しているのを見て嵩(北村匠海)が動揺する場面もあり、そういう意味でも重要な役どころに。

嵩はのぶと貴島のやりとりを見て初めて嫉妬を覚え、のぶのことが好きかもしれないと気づくので、嵩にそう思わせられるように、いい空気感を作らないといけないなと。それも大事な役割でした。嵩に初めて恋心を気づかせた人物で、貴島がいてよかったなと思うので、その役を演じられたというのも喜びでした。

  • (C)NHK

――先ほど朝ドラや大河ドラマへの思いをおっしゃっていましたが、改めて今後の抱負をお聞かせください。

作品における重要度がより高い役を任せてもらえるようになっていきたいという思いがあります。役者として1年でも長く続けられるように、一つ一つしっかりと作品の中で残していけたら。シンプルですが大変な作業だと思うので、頑張ってそれを続けていきたいです。

――ファンの方へのメッセージもお願いします。

『あんぱん』出演をファンの方がすごく喜んでくださって、SNSでも「おめでとう」という言葉が多くて、朝ドラって「おめでとう」なんだと思いました。国民的番組に出演させてもらった経験を糧に、この先の役者人生も、いろんな役を通して皆様を元気づけられるように頑張りますので、これからも応援していただけたらうれしいです。

  • 市川知宏
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■市川知宏
1991年9月6日生まれ、東京都出身。2008年、第21回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞し、芸能界入り。2009年、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『カイドク~都市伝説の暗号ミステリー~』で俳優デビューし、数々のドラマや映画などに出演。2020年から2021年にかけてテレビ朝日系特撮ドラマ『仮面ライダーセイバー』でユーリ/仮面ライダー最光役を演じた。2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』で朝ドラ初出演。