IBJは、「成婚白書」を4月11日に公開した。同調査は2024年に同社の結婚相談所ネットワーク内で成婚した15,374人の成婚者データを分析して行われた。

  • 都市の男性は、地方の男性よりも9.2ポイント成婚率が高い

都市では高学歴・高年収の男性が多い傾向にあることや、女性の都市への転入超過により「女性余り」となっていることなどが起因し、男性の成婚率が地方より9.2ポイント高くなることがわかった。

  • 年代別においても、男性は都市の方が成婚率が高い結果に

都市と地方における年齢層ごとの成婚率を比較したところ、男性は全年齢層で都市部の方が成婚率が高い傾向にあった。年齢による傾向の違いは、都市・地方間で大きな差は見られなかった。

一方、女性の成婚率には地域による顕著な差が見られた。都市部では若年層の成婚率が高く、年齢が上がるにつれて成婚率が低下。地方では30代前半の成婚率が最も高く、都市の20代女性と同等の37%を記録した。

地方では年齢による差が比較的小さく、年齢の影響を受けにくい環境であるという。ただし、地方においても40代に入ると成婚率は大きく低下し、30代後半と40代前半で8.1ポイントの差が確認された。これは、地方であっても一定の年齢を超えると成婚率に年齢が影響する傾向があることを示しているとのこと。

  • 結婚相手に求める条件として、都市の女性は地方の女性より「年収」を重視

結婚相手に求める条件を尋ねたところ、性別だけでなく都市と地方で傾向の違いがあることが明らかに。共通して「性格」や「価値観」の一致が重視される一方、都市部の女性は82.6%が「年収」を重視しており、地方でも74.1%と高水準に。

一方、男性は「外見(顔・体型)」を重視する傾向が強く、特に都市部では「顔」が53.3%と過半数を占めた。また、「年収」や「学歴」よりも、どういった働き方をしているのかという「就業状態」を重視する傾向が見られた。