質問に質問で返してくる人にイライラする……。このような悩みを抱いている人もいるのではないでしょうか。今回は、質問に質問で返す人の心理を解説します。あわせて、質問に質問で返されたときにイライラしないための対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
質問に質問で返す心理・意図とは
まずは、質問に質問で返す人の心理を解説します。
相手に考えるきっかけを与えたい
質問に質問で返す心理として、相手に「答えは自分で考えてみてね」と促したいという思いが込められているケースは多いです。自分で答えを探すことで、より理解が深まり、自己成長にもつながります。
例えば、上司や先輩に「この企画はどのように進行すればいいですか?」といった質問をしたときに、「あなたはどう進行するべきだと思いますか?」とこちらの意見・考えを確認するような質問が返ってきた場合は、このケースに当てはまるでしょう。
質問の意図を探りたい
相手の質問の目的・意図がわからないときに、質問で返す人は多いです。「質問の意図はこういうこと?」「どういうことですか?」と返されたときは、質問が漠然としていて相手に質問の意図が伝わっていない可能性が高いでしょう。
質問に答えたくない
質問に答えたくなかったり、自分のことをあまり知られたくないと思っていたりする場合に、質問に質問で返してうやむやにすることも。相手との距離感を保ちながら、不快な状況を回避するための一つの手段といえるでしょう。
質問の答えがわかっていない
「答えが思い浮かばないから時間を稼ぎたい」といった心理が働き、質問に質問で返しているケースも考えられるでしょう。単に相手を困らせるためではなく、正確な答えを導き出したいという気持ちの表れでもあるのです。
相手を攻撃したい
相手を攻撃したくて、あえて質問に質問で返しているケースもあります。「なんでわざわざそんなことを聞くの?」「その質問って意味がある?」とトゲのある言い方をされた場合、相手はあなたに悪意を向けている可能性が高いです。
もしかしたら、あなたの質問が相手を傷つけていたのかもしれません。
質問に質問で返す人にイライラしないための対処法
次に、質問に質問で返す人とのコミュニケーションを円滑にするための具体的な対処法を紹介します。質問に質問で返してくる人にイライラしないために、以下のような方法を試してみてください。
選択肢を用意して選ばせる
質問に質問で返す人は、多くの場合、自身の意見を整理するのが苦手です。「AとBどちらがいい?」といった形で選択肢を与えることで、具体的な答えを引き出すことができます。「はい」「いいえ」で答えられる質問も有効です。
選択肢があることで、相手も考えやすくなり、会話がスムーズに進みます。
質問の意図を先に伝える
相手がなぜ質問をされるのか理解に苦しんでいる場合、質問する理由を先に述べましょう。たとえば、「ちょっとお願いしたいことがあるんだけど、最近忙しそうかな?」と、目的を先に伝えることで、相手も安心して回答でき、スムーズなコミュニケーションにつながります。
ポイントは「なぜ質問をするのか」を明確にすることです。
なぜ相手が質問で返すのかを冷静に考えてみる
相手が質問で返すのは、もしかしたらあなたの質問が聞き取りにくく、状況が飲み込めていないのかもしれません。自分の質問の仕方が悪かったのかを冷静に考えてみましょう。 相手の立場になって、何が知りたいのかを具体的に伝えるように心がけることで、スムーズな会話につながります。
質問に質問で返すクセの改善策
最後に、質問に質問で返す癖を改善するための方法を紹介します。「自分も質問に質問で返してしまう……」と悩んでいる方は、ぜひ実践してみてください。
質問する前に自分で考えてみる
質問に質問で返す前に、一度自分の頭で考えてみましょう。そうすることで本当に知りたいことが明確になり、無駄な質問が減ります。 まずは自分で考える習慣をつければ、質問の質も上がり、よりスムーズに会話ができるようになります。
会話を進めることを意識する
質問に質問で返すと、会話の流れを止めてしまいます。 よりスムーズなコミュニケーションを取るためには、自分の考えをはっきりと伝えることが大切です。
完璧じゃなくても大丈夫なので、まずは相手の質問に対して答えを出すのを優先させましょう。何か気になることがあるなら、質問に対する答えを返してから質問をするように意識してください。
質問に質問で返す意図を理解してコミュニケーションを円滑に!
質問に質問で返す人は、悪意があるというわけではないケースがほとんどです。相手を理解すれば、そこまでイライラせずにすむかもしれませんよ。