JR東日本は、「えきねっと」で「早期予約サービス」を開始するほか、「輸送障害時におけるWEB上での変更・払戻し機能」や「JRE ID」との連携など、「えきねっと」等の機能拡充を2025年秋から実施し、チケッティングサービスの利便性を向上させると発表した。

  • JR東日本が「えきねっと」等の機能拡充を行うと発表

同社はチケッティングサービスの利便性向上に向けて、2025年度内に「えきねっと」で「早期予約サービス」を開始するほか、異常時における列車発車時刻以降の新規購入・変更機能の増強、運休・遅延等によるウェブ上での払戻し機能強化、「Welcome Suica Mobile」からチケットレスでの指定席予約などを推進。「えきねっと」とJR東日本グループの各種サービスとのシームレスな利用を可能とする。

「えきねっと」の「早期予約サービス」を開始することで、JR東日本・JR北海道エリアで運行される一部の新幹線について、乗車日の最大3カ月前から座席の確保・購入・決済が可能(現在は1カ月前から)に。「新幹線eチケット」のみの取扱いとされ、サービス開始時期は2025年秋を予定している。列車限定・座席数限定で、予約対象は後日改めて案内する。

  • 「えきねっと」で新幹線を乗車日3カ月前から購入できる「早期予約サービス」を開始する

異常時における対応として、「えきねっと」で予約した列車の運休・遅延等が発生した場合、発車時刻を過ぎた先行列車の新規購入や予約変更をウェブ上で簡単に行えるようにする。払戻しに関して、突発的な輸送障害(車両故障や人身事故など)の場合、運休・遅延情報をもとに利用者自身がウェブ上で操作することにより、無手数料の払戻しを可能にする。いずれもサービス開始時期は2025年秋を予定している。

訪日外国人向けの「Welcome Suica Mobile」は、JR東日本の新幹線や一部の特急列車(「成田エクスプレス」「富士回遊」「あずさ」「かいじ」)をチケットレスで予約・購入できるようにする。サービス開始時期は2025年10月を予定している。

  • 「えきねっと」で予約した列車の運休・遅延等が発生した際、先行列車の新規購入・予約変更をウェブ上でできるようにする

今年2月にサービス開始した「JRE ID」との連携が「えきねっと」でも開始される。サービス開始時期は2025年9月の予定。「JRE ID」を持っている場合、「えきねっと」会員登録時に登録情報の連携が行われるほか、他のサービスで「JRE ID」にログイン済みであれば、ID・パスワードの入力不要で「えきねっと」にログイン可能。「JRE ID」と連携済みの「モバイル Suica」において、「新幹線eチケット」を利用する際、予約情報と「モバイル Suica」との紐づけがより簡単に行えるという。

2026年春をめどに、JR東日本エリアの新幹線に特化した新たなサービスも提供する予定。会員登録や希望の列車・座席を探す手間を最小限に抑え、乗りたいと思った瞬間に、ストレスなく新幹線チケットを手に入れられるサービスを実現するとのこと。