3月3日よりTELASAにて配信中のテレビ朝日&TELASA 恋愛ドラマシリーズ『きみは面倒な婚約者』。原作は、紙・電子合わせて総発行部数200万部を突破している、椎野翠氏と兎山もなか氏による同名コミックだ。
そんな大人気作品が、FANTASTICS・堀夏喜×田辺桃子によるW主演で待望の実写化。老舗の洋菓子メーカー『加治屋フーズ』の社長令嬢にして、入社4年目の広報部員であるヒロインの加治屋紫乃役を田辺、社長である父親が政略結婚のために決めた婚約者で、同じ会社の営業部エース「シゴデキ社員」こと橘はじめ役を堀が演じる。2人の関係性が織りなす、「もどかしくてキュンとする=もどキュン」オフィス・ラブストーリーの結末に注目だ。
今回は、W主演を務める2人にインタビュー。撮影を通して抱いたお互いの印象やお気に入りのシーン、さらには役と重なる恋愛観についても話を聞いた。
堀夏喜「モテ仕草は練習中」 キャラクターとの共通点も語る
――最初に、ご自身の役の紹介をお願いします。
堀:橘はじめです! 28歳です!
田辺:面接みたい(笑)
堀:橘は、実は御曹司であることを秘密にしていて、それがコンプレックスでもあります。仕事では完璧でスマートだけど、紫乃のことになるとちょっと不器用で、そのちぐはぐさが面白いキャラクターです。
田辺:紫乃ちゃんは誰かのために何かをすることがすごく好きで、仕事も一生懸命な子です。自分のお父さんが社長の会社で働いているからこその苦労はもちろんあるんですが、その環境も自分の力で良いものにしていきたいと思えるようなまっすぐさがあります。
――人気コミックの実写化ということで、演じるにあたって意識したことはありますか?
堀:もちろん原作を大事に演じるのは大前提ですが、100%忠実な再現を求めないようにしています。僕の性格上、原作通りに演じようと思うと動きが硬くなってしまったことが過去にあり、たたずまいや雰囲気はしっかり捉えながら意識しすぎないようにしました。
田辺:紫乃ちゃんはモノローグが多いんですが、漫画ではト書きで書かれていることが映像として楽しめるのは実写ならではだと思うので、完璧なお嬢様じゃない、人間味あふれる紫乃ちゃんを大切にしたいなと思って演じました。
――お気に入りのシーンがあれば教えてください。
堀:1話の、2人が食事を終えて橘が紫乃を家まで送って帰るシーンです。撮影自体は寒波に当たってめちゃくちゃ寒かったんですが、現場の空気感がすごく良くて、温かい雰囲気の中で撮れました。
田辺:オフィスではそれぞれの思惑や周りからの見られ方があるので、誰の目も気にせず2人の素でいられるシーンで、私もすごく好きです。
――田辺さんはいかがでしょう。
田辺:1話の後半で、橘さんに言いたいことが積もり積もって気持ちがあふれてしまって、思わず泣いてしまったところに橘さんが来てくれるシーンがあるんですが……。
堀:うんうん。
田辺:政略結婚が決まる前からの流れも汲んだ場面で、久しぶりにラフに2人で話せることもあって、原作でも好きだしドラマでも好きなシーンでした。
堀:最初の田辺さんのお芝居が本当に素晴らしくて、モニターで見ながらすぐに引き込まれましたし、そこに自分が入っていく緊張感もありました。ただ、自分たちもスタッフさんもすごく集中し、洗練された空気感で撮影できたので僕も印象深いシーンです。
――お互い、役と似ていると思うところはありますか?
田辺:堀さんは、優しいな、素敵だなと思う行動をさらっとやっていることが多くて。橘さんもとてもスマートなキャラクターなので似ているなと思いました。
堀:嬉しい! 元々は、良く見られようと狙ったようなことをするのは恥ずかしいと思ってしまうタイプなんです。今回、橘さんを演じる中で練習させてもらっています。
田辺:あっ、あれ練習中だったんですね。
――では、撮影が終わった頃にはスマートなモテ男になっているかも……?
堀:そうなれるか、終わった瞬間全部一気に抜けているかもです(笑)。紫乃さんは“心の声ダダ漏れ”で考えてることが表情にも全部出てるんですけど、撮影のときの田辺さんの表情が全部絶妙すぎて。「これ田辺さんじゃないとできないでしょ」っていう場面もすごく多くて、御本人もすごく面白い方なので、そういう楽しい部分は共通点かなと思います。