恋愛は「話し合いが大事」 理想のプロポーズは海の上で…
――思いがすれ違いながらも少しずつ2人の距離が近づいていく本作ですが、ご自身の役の恋愛観には共感できましたか?
堀:僕はすごく共感できます。社長令嬢として周りからどんな目で見られてもそこから逃げない紫乃さんを、橘はすごくリスペクトしてるんですけど、僕自身も相手を尊敬できるかどうかがすごく大事だと思っていて。めちゃくちゃ負けず嫌いな性格なので、相手に負けたくないというスイッチも入るし、家族や友達も含めて尊敬できる部分がある人と一緒にいたいです。
田辺:イヤだと思ったことはちゃんと相手に伝えたいけど、感情が先に来て思わず泣いてしまうという気持ちは良く分かるので、そこは紫乃ちゃんに共感できる部分です。不満をため込まずに相手に言いたいけど、それで相手が傷つくことも想像してしまって、上手く言えなくて結局泣いてしまうというか……。
――堀さんはもしそんな場面に遭遇したら、どう対応しますか?
堀:えっ……(少し固まる) ……たぶん今みたいな顔しますね……。一回びっくりする時間があって、その後から「よし、慰めよう」と行動に移すと思います(笑)。
田辺:あと、紫乃ちゃんは結構ヤキモチを焼くタイプなんですけど、私はそこまで思わない方なので、演じながらも「紫乃ちゃん、橘さんと花澤さんが話してるだけで嫉妬しててかわいい〜」と思ったりしてました。
――嫉妬の感情は全くないですか?
田辺:あまり思わないかもしれないです。とは言っても、例えば「夜遅くまで女性と2人っきりでご飯に行っている」みたいな明らかなシチュエーションだと、「おやおや……?」とはなるかもしれないです(笑)。
堀:嫉妬というか、「それは違うんじゃない?」ってはっきり言いそう。
田辺:そうかも。モヤモヤするくらいなら直接言っちゃいますね。
堀:僕も理屈っぽいところがあって、気になることがあったら「それは違くない?」って思う方なので、嫉妬はあんまりしないかもしれない。
田辺:わかるわかる。やっぱり話し合いが大事だよね。
――お二人は、紫乃と橘のような“すれ違いまくりラブコメディー”は起きなさそうですね(笑)。
田辺:そうなったら「ちょっと私たちすれ違ってない?」って話し合いになりますね。
堀:うん、1回すり合わせをしたいです(笑)。
――かなり現実的な恋愛観を伺ったところですが……本作では結婚を前提としたお付き合いが描かれています。ズバリお二人の理想のプロポーズはありますか?
田辺:私は堅苦しいのは全然いらなくて、気持ちさえこもっていれば。フラッシュモブのような派手なのは恥ずかしくなっちゃうかもです、そのくらいですかね?
堀:……今までの人生で1回もプロポーズをする想定をしたことがないので……。
――困らせてしまってすみません! 今ちょっと考えてみていただけると。
堀:あっ! 最近ロケでクルーザーに乗る機会があったんですが、クルーザーがすごくて。もう1回乗りたいので、クルーザーでプロポーズします。
田辺:えーっと、ちょっと待って?
堀:いや、クルーザー本当にすごくて。映画とかで見るようなすごいのに乗せていただいたんですよ。ロマンチックですし、あれはたぶん喜ばれるだろうなと思います。
田辺:それ、自分が乗りたいだけじゃん! (笑)
――じゃあ、購入しちゃうっていうのもありですね?
堀:とんでもないこと言いますね!?
田辺:確かに、持ってるクルーザーにお呼ばれされたら素敵かも?
堀:いやいやいや。そんな壮大なプランはちょっと大丈夫です!
■堀夏喜
1997年、愛知県生まれ。ダンスを7歳から始め、2016年にFANTASTICSを結成。アーティスト活動の一方で、ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21)や『サブスク不倫』(23)に出演し、2024年には『スパイの人事部』でドラマ初主演を果たすなど、俳優としての活動の幅を広げている。地元の愛知では冠番組にてMCを担当し、自己成長を目指すバラエティ番組にも挑戦中。FANTASTICSとしては7月にさいたまスーパーアリーナにてスタジアムモードで3daysのライブを開催予定。
■田辺桃子
1999年、神奈川県生まれ。2009年、金曜ドラマ『コンカツ・リカツ』(NHK)で女優デビュー。『癒やしのお隣さんには秘密がある』(23)で主演を務め、『お迎え渋谷くん』(24)ではヒロインを演じるなど、近年話題作に次々と出演している。