民放連は2日、緊急対策委員会を開催し、フジテレビに厳重注意を行った。また、会員社に人権尊重とコンプライアンスの徹底を要請した。

  • 遠藤龍之介氏

民放連は、中居正広氏と女性アナウンサーのトラブルに対するフジの対応に人権意識およびコンプライアンスに著しく欠けるところがあったことを踏まえ、遠藤龍之介会長(フジテレビ前副会長)名の文書で厳重注意。あわせて、▽再生・改革に向けた取り組みの進捗状況や実施成果などについて適切な時期に報告すること、▽民放連が実施する人権意識向上の取り組みに積極的に協力すること――などを要請した。

また、フジ清水賢治社長から「当分の間、自社の役職員が民放連の理事、副会長、専門委員会委員長に就任することを自粛したい」との申し出があり、これを了承した。なお、フジの港浩一前社長は1月27日付で、理事、副会長、オリンピック放送等委員長を辞任している。

すでに辞意を表明していた民放連の遠藤会長は、民放連のフジへの対応が決定したことを受け、2日付で辞任した。次の会長が就任するまでの間、堀木卓也専務理事が会長の職務を代行する。