サントリービバレッジソリューションは3月27日、自販機キャッシュレスアプリ「ジハンピ」対応の自販機を順次、全国展開していくと発表した。

  • 自販機キャッシュレスアプリ「ジハンピ」

ダウンロードして最短60秒で使える

ジハンピは、アプリを起動し、自販機にスマートフォンを"ピッ"とタッチするだけで決済ができる、自販機専用のキャッシュレスアプリである。

  • 「ジハンピ」対応の自販機

アプリのダウンロード後、SMS認証と支払い方法連携のみで、最短60秒で購入できる。名前や年齢、メールアドレスなどの情報登録は不要で、一度支払い方法を連携すると、毎回の支払い方法の選択も不要になる。

  • 「ジハンピ」の特徴

PayPayやクレジットカードをはじめ、13種類のマネーをアプリに連携できるので、いつも使っているマネーで支払いができる。また、楽天ポイントなど5種類のポイントも連携可能。余っているポイントを使って飲み物を購入したり、ポイントを貯めたりすることができる。

自販機のキャッシュレス化推進へ

現在の国内の飲料自販機のキャッシュレス対応比率は、約4割と推定され、キャッシュレスが普及しているコンビニエンスストアなどと比較しても、大きく遅れている。また、2025年2月、1,000人を対象に実施した同社の調査によれば、「財布を持ち歩いていなかった」「小銭を増やしたくない」などの理由から、自販機のキャッシュレス決済が使えずに飲料の購入を諦めた経験のある人が約3割おり、自販機がキャッシュレス化をしていないことに不便を感じている実態が分かった。さらに、キャッシュレス対応している自販機においても「買い方が複雑」「手順が多く購入までに時間がかかる」といった声もあり、現状のキャッシュレス対応機への不満も見られた。

  • 自販機のキャッシュレス決済が使えず購入を諦めたことがある

これまで、飲料自販機のキャッシュレス対応は、決済端末費用や運用コストの負担が大きく、一定の売上規模がないと対応できない状況になっていた。今回、ジハンピの開発により、利用者の利便性を向上すると共に、低コスト化を実現することで、全国展開が可能となった。

なお、同サービスは2024年12月より北海道エリアで先行展開しており、「本当に早くて便利」「登録も簡単だからすぐ使える」など好評を得ているという。同社はジハンピを活用したキャッシュレス化の推進を自販機事業の戦略の柱とし、2025年中に15万台の導入を目指す。

アプリダウンロードで3本無料に

  • アプリダウンロードで3本無料

同アプリをダウンロードすると、対応自販機の商品の中から好きな飲料が3本無料になるキャンペーンを実施する。ダウンロード後、支払い方法を連携すると300円以下の商品に引き換え可能となる。