写真集の内容や構成で見せたこだわり

この取材が行われたのは、写真集の発売を記念したお渡し会イベントの日。「『non-no』時代からずっと好きです」と伝えられ、自分と応援してくれるファンの人たちとの歴史を実感しながら感動するのと同時に、男性やカップルの参加者もいることがうれしかったそうだ。

「写真集を出すなら、幅広い層の方々に見ていただきたいと思いました。でも、女性目線すぎると、男性には物足りないし、かといって男性の方に寄りすぎて、女の子のファンの方に『私の知ってる萌香ちゃんじゃない』と思わせてしまうのも悲しい。なので、女性には体作りやダイエットの面で憧れてもらえるようなものに、男性には体のラインの女性らしさを感じてもらえるものにしようと。みんなが『おっ!』って感嘆の声をあげてくれるくらい攻めた内容にしつつも、決して下品にはならないよう心がけました」

「構成も色々考えました。マネージャーさんもいろんなアイデアを出してくれて。みんなにドキッとしてもらいたかったので、最初のページからインパクトのあるカットを入れました。徐々に盛り上げるんじゃなくて、最初からドン! と来る感じで。私、本を読むのが好きなんですけど、本も最初の数行で心をつかまれないと先に進みたくなくなる。写真集もパッと開いた瞬間からワクワクするものにしたいと思いました」

  • 野崎萌香

写真集を通して伝えたい思いとは

写真集の撮影のために、半年間で10キロの減量も成功させた。しかし、それは単に数字を追い求めたものではない。

「昨年4月に事務所を移籍して、マネージャーさんと一緒に写真集発売を目標に掲げました。その時に、『写真集発売は絶対に実現させるから、撮影までに元の体型に戻そうね』という約束もしたんです。実は、コロナ禍を経て、自分でも気づかないうちに太ってしまっていたみたいで。なので、ガリガリに痩せるというわけじゃなくて、自分のことをキレイと思えて、写真集を見てくれる方たちにも素敵だなと思ってもらうためにダイエットを始めました」

  • 野崎萌香
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この写真集を通して、伝えたい思いもあるという。

「35歳の私が写真集を出して、見てもらえるのかな? という不安もありました。だけど今は、35歳という年齢で、体作りに関しても精神面にも一番洗練された状態で出せたことがすごく良かったなって。30代半ばになると、『私なんて……』という言葉を使ってしまう人も多いと思うんです。でも、年齢で絶対に諦めてほしくない。もっともっとできるし、むしろ自分のことをようやく知ってきて、ここからが本番なんだということを伝えたい。私がここまで頑張れたんだから、みんなも頑張れるよっていう証になったらうれしいです。写真集を見ていただいて、絶対に後悔させません!」

  • 野崎萌香
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■プロフィール
野崎萌香
1990年2月10日生まれ。東京都出身。2009年に19歳でモデルデビューを果たし、『non-no』(集英社)、『sweet』(宝島社)、『美人百花』(角川春樹事務所)など、数々のファッション誌や広告媒体で活躍している。