東急電鉄は、池上線千鳥町駅のリニューアル工事に着手すると発表した。「木になるリニューアル」と銘打ち、木材を活用した駅改修を進める工事で、3月26日から開始し、2026年秋頃の竣工を予定している。
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リニューアル後の千鳥町駅五反田方面ホーム屋根イメージパース
千鳥町駅は開業から約100年が経過しており、今回の工事でホーム屋根の建替え・延伸、駅舎の内外装改修、旅客トイレのリニューアルなど行う。木材を活用することで、安全性や快適性の向上に加え、親しみやすく温かみのある駅づくりをめざす。
東急電鉄はこれまで、池上線の戸越銀座駅、旗の台駅、長原駅で「木になるリニューアル」を実施。千鳥町駅は4駅目となる。従来は東京都多摩地区で生産される「多摩産材」を使用してきたが、今回の工事では東急と包括連携協定を締結している秋田県の「あきた材」も活用。ホーム側壁の一部に秋田県の伝統技術を取り入れたアートウォールを設置する予定だという。
駅の構造材として使用する「あきた材」は、次の100年に配慮し、分解・再利用しやすい設計に。既存の駅舎に使用されていた古材を建材やインテリアグッズなどに加工し、「ステーションウッド」として販売する取組みも行う。