マイボイスコムは3月6日、モバイル決済(スマホ決済)に関する調査結果を発表した。調査は2025年2月1日~2月7日、9,048名を対象にインターネットで行われた。
直近1年間に利用したスマホ決済
直近1年間に、支払い・決済時にスマホ決済アプリ・サービスを利用した人は7割強だった。10・20代では9割弱、30~40代では各8割弱となっている。70代では6割弱だった。
利用したアプリ・サービスは(複数回答)、「PayPay」が46.4%、「楽天ペイ」「d払い」が各20%台、「交通系電子マネー」「au PAY」が各10%台。「Apple Pay」は10~30代、「メルペイ」は女性10・20代、「楽天ペイ」は男性40代で比率が高くなっている。
直近1年間に、そのスマホ決済アプリ・サービスを最もよく利用した理由を尋ねたところ、PayPayについては、「セブンイレブンアプリでクーポン利用が多く、PayPay支払いでポイントも自動付与だから」(男性55歳)といったコメントが寄せられた。また、「使っている方も多く、割り勘の時などに使いやすいから」(女性38歳)という意見もあった。
次に、楽天ペイに関しては、「楽天カードや楽天証券を使っていて、楽天ポイントを貯めているため」(女性35歳)との回答がみられた。さらに、「チャージしなくても良いので。ポイントから使ってくれるので」(男性71歳)といった声もあった。
d払いには、「1つしか決済サービスを使っていない、携帯代金と一緒に引き落としされるのでわかりやすいから」(女性54歳)、「クレジットカードとd払いとポイントの3重取りができるから」(女性63歳)といった声が寄せられた。
au PAYについては、「東京都のポイント還元があったから。メインバンクの取引でPontaポイントがたまりそれをaupayにチャージして使えるから」(女性54歳)といった意見や、「キャリア決済でチャージできてPontaポイントも貯まるので気に入っています」(女性58歳)といった声があった。
交通系電子マネーについては、「モバイルSuica。電車やバスを使うために入れていたが、使える店舗が多いので現金がない場合に使うようにしている」(女性45歳)、「電車に良く乗るので常にチャージしてるから」(男性44歳)といった回答がみられた。
スマホ決済を利用した頻度
直近1年間にスマホ決済アプリ・サービスを利用した人のうち、週1回以上利用した人は7割強だった。男性30代では週4~5回以上の比率が他の層より高く、利用頻度が高いことがうかがえる。また、Apple Pay主利用者やGoogle Pay主利用者でも利用頻度は高くなっている。
スマホ決済を利用した割合
直近1年間にスマホ決済アプリ・サービスを利用した人に、スマホ決済を利用した割合を聞いた。直近1年間の支払い回数のうち、「1~2割」「8~9割」がボリュームゾーン。6~7割以上利用した人は4割強、8~9割以上利用した人は25%となっている。10・20代では「10割」が約15%と他の層より高い傾向にあった。
スマホ決済の利用意向
今後、支払い・決済時にスマホ決済アプリ・サービスを利用したいと回答した人は、「利用したい」「まあ利用したい」を合わせて6割弱となっている。過去調査と比べて増加傾向にある。
女性10~30代では7~8割強と高く、また、直近1年間にスマホ決済を利用した人でも8割と高くなっている。
スマホ決済選定時の重視点
スマホ決済利用意向者の、アプリ・サービス選定時の重視点は(複数回答)、「利用できる店舗・サービスの多さ」「支払いのスムーズさ・手順の簡単さ」が各7割弱、「ポイント還元率の高さ」が52.4%となっている。過去調査と比べて、「キャンペーン、割引などの特典」「セキュリティ対策の充実度」は減少傾向にある。FamiPay主利用者や楽天ペイ主利用者では、「ポイント還元率の高さ」の比率が高くなっている。