日本テレビ系バラエティ番組『カズレーザーと学ぶ』(毎週火曜22:00~)が4日に放送され、再開発が画一的な内容になってしまう原因が明かされた。
都市政策を専門に研究している明治大学政治経済学部の野澤千絵教授は、東京・赤羽の事例を中心に、現在都市部で盛んに行われる再開発と街づくりの裏事情について解説。再開発のメリットとして、街の利便性向上や税収増加による発展が見込めるとした一方で、高層ビルやタワーマンションが乱立する画一的な景観になってしまうという懸念点も挙げた。
再開発が画一的な内容になってしまう原因としては、敷地面積に対する延べ床面積の割合を定めた“容積率”が関係しているのだそう。この上限は広場や子育て支援施設といった“公共貢献”と呼ばれる事業に取り組むことで引き上げられるため、多くの地域でその要件を満たすための街づくりがなされているという。
野澤教授は、赤羽のせんべろ街のような街の個性を生かした再開発を行うためには、その検討過程で地域住民の声を取り入れることも選択肢の1つだとし、かつての街並みを一部残すなど、様々な立場による互いの歩み寄りへの重要性を語った。
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