• (C)田岡りき/小学館/フジテレビ

――散歩シーンをはじめ屋外のロケが多いですから、その面でも苦労されたのではないでしょうか。

ずっと外で撮影していたので、風が強かったり、雨が降ったりすると散歩のシーンが撮れなくて何も進まないんです。紙飛行機を飛ばすシーンでは、風が強すぎて全く飛ばなくて返ってきちゃったことがあって。でも、その日のうちにこのシーンは撮り切らなきゃいけないので、もうみんな気合いで、私のほかにも「俺なら行ける!」「私なら行ける!」と何人も投げたんですけど全然ダメで、「もうラスト1回!」というところで投げたらやっと成功したんです。全員が「よっしゃー!!」と喜んで、そこでも一体感が生まれていました。

――天候待ちのときは、のこちゃんと一緒に遊んでいたのですか?

はい(笑)。いつもカートに乗ってやって来るんですけど、そこにいるときにおやつをあげて、おやすみモードのときはカバーがかけられているのでそっと見に行ったりして、常に癒やしを頂いていました。

和歌山感がすごい千葉県流山市

――和歌山県ご出身ということで、今回の役柄は関西弁だったので、やはりやりやすかったですか?

今まで標準語の役柄ばかりだったので、こんなにしっかり関西弁でお芝居するのは初めてでしたが、やりやすかったですね。自然と出てくる言葉なので、故郷の言葉はこれだなと改めて思いました。

――関西弁の中でも和歌山言葉は少し特徴があるのですか?

そうですね。この作品のスタッフは大阪出身の人がとても多くて、和歌山の言葉と大阪の言葉で若干違うところがあると、どちらに合わせるかというのを話し合いながら撮っていました。

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――ロケは千葉県流山市を中心にされたそうですが、和歌山と雰囲気が似ていたそうですね。

電車の高架下の雰囲気とか、川沿いの感じとか、すごく似ていました。いままでもたくさんロケしてきましたが、あんなに和歌山を感じるところはなかったと思って、ロケハンしてくださった皆さんが素晴らしいと思いました(笑)

――地元の人が言うなら間違いないですね。

最初に写真を見せてもらったとき、和歌山で撮るのかと思ったくらいです(笑)