フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、会社員を辞めて漁師になった男性の奮闘を追った作品『僕にしっくりくる仕事~夫が漁師になると言い出しまして~』を、2日に放送する。

  • 漁師になった芳仁さん

多くのサーファーたちでにぎわう神奈川・茅ヶ崎海岸の隣にある、ひらつかタマ三郎漁港。ここでワケあって1年前に漁師になったのが、今回の主人公・芳仁さん(38)だ。

就職先は、ほとんどが年下の血気盛んな若者たちが働く、株式会社日海丸。定置網で漁を行う船の上が新たな職場だ。釣り好きというだけで、漁師とは縁もゆかりもない芳仁さん。漁業の後継者不足が進む中、ネット検索で見つけた、神奈川県が支援する無料の漁師研修制度に参加した。

前職は食品メーカーの営業として12年働き、係長まで務めた芳仁さん。父親が商社に勤めていたことから10代を香港で過ごし、その後、オーストラリアの大学へ留学した。いわゆる帰国子女でもある。

しかし、子どもの頃から自分を表現することが苦手で、お人よしな性格。漁船に乗ると失敗の連続で、自分より若い先輩漁師たちに毎日のように怒られる始末。同世代の親方からは「漁師は向いていない」と断言されるほどだ。

それを支えてきたのが、マッチングアプリで知り合い、結婚した妻の存在。収入が半分以下になっても、夫婦で働けば何とかなるという妻の後押しで漁師の道に飛び込んだ。

自分にとって“しっくりくる仕事”とは何なのか。そもそも人は何のために働くのか。世の中の誰もが抱える悩みの中でもがく3年の日々を、川栄李奈のナレーションで見つめていく。

(C)フジテレビ